こんにちは、ささみんです!👋😊

「ストック、持ってますか?」

登山を始めた頃、私はストックを持っていませんでした。

「重いし、かさばるし、なくてもよくない?」

そう思っていた時期が、私にもありました。

でも今は違います。ダブルストックは私の登山に欠かせない装備になっています。理由は単純で、ストックを使い始めてから、下山後の膝の状態が明らかに変わったからです。

この記事では「ストックって本当に必要なの?」という疑問に、55歳膝痛持ちハイカーとして本音で答えます。


この記事を書いたのはこんな人です:

  • 55歳・182cm・83kg・右膝痛持ちのソロ登山者
  • 武甲山(23.47km・累積1,165m)・塔ノ岳 表尾根縦走(14.44km)をダブルストックで完走
  • 立山登頂(2026年7月18日)を目指してトレーニング中

📺 動画版はこちら: 膝痛忍者堂 YouTube「ストック必要か問題」

ストックなしの下山で何が起きているのか

まず、ストックなしで下山するときに膝で何が起きているかを理解してください。

普通の歩き方でかかとから着地すると、地面からの衝撃がそのまま膝に伝わります。その衝撃は体重の3〜5倍

10kmを歩くと数万回もの衝撃が膝に積み重なります。

これが膝痛の正体です。体重83kgの私の場合、1歩の着地で最大415kg相当の衝撃が膝にかかっている計算になります。それが数万回。膝が痛くならない方が不思議なくらいです。

ダブルストックで何が変わるのか

ストックを使うと、着地の衝撃を腕・肩・体幹に分散できます。

ダブルストックの4つの効果:

① 膝への負担を約30%軽減 ストックで体重の一部を支えることで、膝にかかる衝撃が大幅に減ります。「約30%軽減」という数字は研究でも示されており、長距離下山での膝へのダメージが変わります。

② 下りのバランスが安定する 2本のストックが第3・第4の脚になります。不安定な岩場・ガレ場・急斜面でも体が安定して、転倒リスクが下がります。

③ 長距離でも脚が売り切れにくい 腕と体幹が仕事を分担することで、脚だけに頼る歩き方より疲れにくくなります。武甲山(23km)や塔ノ岳 表尾根縦走(14km)の長丁場を歩けたのも、ダブルストックのおかげだと思っています。

④ 忍者歩きと組み合わせると最強 つま先着地・膝を軽く曲げたまま歩く忍者歩きと、ストックでの体重分散を組み合わせると、膝への負担を最大限に減らせます。

🔗 【忍者歩きとは?】膝が痛い登山者のための歩き方を4STEPで解説

「重い・かさばる」より「膝を守れる」を優先する

ストックに対してよく言われる反論が2つあります。

「重くなる」

確かに重くなります。アルミ製のダブルストックで300〜500g程度。ただ考えてみてください。この重さを持つことで、下山後の膝の回復が全然違います。 翌日の膝の状態を考えれば、500gは安い投資です。

「かさばる・邪魔」

折りたたみ式・4分割式のストックなら、使わないときはザックのサイドポケットや上部ループにコンパクトに収納できます。また岩場(鎖場・はしご)では一時的にザックに収納するのが正解です。ずっと持ち続ける必要はありません。

膝は一生モノです。

「重い・かさばる」というデメリットより「膝を守れる」というメリットの方が、圧倒的に大きいです。

正しいストックの使い方

ストックを持っていても、使い方が間違っていると効果が出ません。

基本の持ち方・設定

グリップの握り方 手のひら全体で握るのではなく、ストラップを通した状態で軽く握ります。強く握りすぎると腕が疲れます。

長さの設定 肘が約90度になる長さが目安です。身長170cmなら105〜110cm前後。登りと下りで長さを変えると理想的(下りは少し長め)ですが、毎回変えるのが面倒なら中間の長さで固定してもOKです。

下りでの正しい使い方

① ストックは体より少し前につく 体の横や後ろについても体重が乗せられません。一歩踏み出す前に、進行方向の少し前にストックをつきます。

② 軽く体重をのせる意識でOK 強く突きすぎると逆に疲れます。「軽く支える」イメージで使います。腕・肩・体幹に体重が乗っている感覚があればOKです。

③ 下りでは特に効果が出る 登りより下りでストックの効果が大きく出ます。急斜面・長い下りほど、ストックがあるとないとでは膝への負担が全然違います。

ストックの選び方:買うなら確認する3点

① グリップの形

ストレートグリップ: 平地・登りに向いている。ポールを短く持ちやすい。

アングルグリップ(T型・人間工学型): 下りに強い。手首への負担が少なく、下り坂でグリップしやすい。

膝痛持ちの方には、アングルグリップをおすすめします。 下りで最も効果を発揮するので、下山の膝ケアという目的に合っています。

② 素材(アルミ vs カーボン)

アルミカーボン
重さやや重め(400〜500g/2本)軽い(200〜350g/2本)
強度丈夫・曲がりにくい軽いが折れやすい
価格手頃(5,000〜15,000円)高め(15,000〜40,000円)
おすすめ登山入門者・コスパ重視長距離・軽量化したい方

最初の1本はアルミで十分です。 カーボンは軽量化にメリットがありますが、岩にぶつけると折れやすいというデメリットもあります。まずアルミで使い方を覚えて、必要を感じたらカーボンに移行するのが賢い順番です。

③ スノーバスケット対応か?

冬山・残雪期・砂浜などでストックを使いたい場合、先端のバスケット(プレート)を雪用の大きいものに交換できるかどうかを確認してください。

バスケットが交換できないモデルは選択肢が狭まります。冬山も視野に入れるなら対応モデルを選びましょう。

実際のデータ:ストックありとなしの比較

私の修行記録から、ストック使用後の変化を見てみます。

修行日付距離累積標高膝の状態
第1弾(ストックなし)3月約10kmやや痛み
第4弾(ストック使用開始)4月約12km問題なし
第7弾(ダブルストック)5月23.47km1,165m問題なし
第8弾(ダブルストック)5月14.44km1,123m問題なし

距離と標高差が増えても、膝の問題がなくなっています。ストックを使い始めたことと、忍者歩きを組み合わせたことの複合効果です。

シングルよりダブルがいい理由

「1本じゃダメなの?」という質問をよくもらいます。

シングルストック(1本)でも効果はあります。ただしダブル(2本)の方が優れている理由があります。

左右均等に体重を分散できる: 1本だと体のどちらかに偏って体重をかけることになります。2本なら左右均等に分散できて、体全体のバランスが安定します。

両腕・体幹を使える: 2本使うと自然と体幹も使うようになります。腕だけでなく体の中心で支える感覚が出て、疲れにくくなります。

下りの安定感が全然違う: 急坂の下りで1本と2本を比べると、安定感の差は明らかです。

膝痛がある方には、断然ダブルストックをおすすめします。

ストックが不要な場面も知っておく

ストックが邪魔になる場面もあります。正しく使い分けることが重要です。

岩場・鎖場: 両手を使う場面ではストックをザックに収納します。ストックを持ったまま鎖場を登ると危険です。収納のしやすさも、ストック選びの重要な基準です。

ハシゴ: ハシゴを登り降りするときは必ず収納します。

技術的な岩稜: 瑞牆山のような両手を使う岩場では、富士見平小屋以降は収納しました。岩場ではストックより手でバランスを取る方が安全です。

よくある質問

Q. ストックを使い始めたら脚の筋力が落ちませんか? A. 心配はほとんど不要です。ストックは「脚の代わり」ではなく「負担を分散するサポート」です。脚の筋肉は使い続けているので、筋力低下にはなりません。むしろ疲れにくくなることで、より長く歩けるようになります。

Q. 初心者にもおすすめですか? A. おすすめします。特に膝に不安がある方・下りが苦手な方・長距離を歩く予定がある方は、最初からダブルストックを使うことをおすすめします。

Q. 長さはどう決めればいいですか? A. 肘が約90度になる長さが基本です。身長170cmなら105〜110cm前後。使いながら調整してください。

Q. ストックを使うと恥ずかしい気がするのですが… A. まったく恥ずかしくありません。週末の山に行くと、ストックを使っている登山者の割合は体感で60〜70%以上です。むしろ「膝を守っている賢い装備」として認識されています。

Q. 安いストックでも効果がありますか? A. あります。高価なカーボン製でなくても、アルミ製の5,000〜10,000円台のストックで十分な効果が得られます。まずは安価なものから始めて、使い心地を確認するのがおすすめです。

まとめ

ストックを使う理由:
✅ 膝への負担を約30%軽減
✅ 下りのバランスが安定する
✅ 長距離でも脚が売り切れにくい
✅ 忍者歩きと組み合わせると最強

買うなら確認する3点:
① グリップの形(下り重視ならアングル型)
② 素材(最初はアルミで十分)
③ スノーバスケット対応か?

正しい使い方:
✅ 体より少し前につく
✅ 軽く支える意識でOK
✅ 岩場・鎖場では収納する

結論:膝痛持ちにダブルストックは必需品です。

「重い・かさばる」は確かです。でも「膝を守れる」という効果の方が圧倒的に大きい。膝は一生モノです。道具をケチる場所を間違えないでください🥷

今日が人生で一番若い日!⛰️😊


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管理人ささみん
こんにちは、ささみんです。 55歳・182cm・84kg・膝痛持ち。 体組成計に「肥満」と表示されていた春、立山登頂を目標に掲げました。 プロの登山家でも、アスリートでも全くありません。週末になると西武線に乗って奥武蔵の低山をよたよた歩いている、ただの埼玉のおじさんです。 「膝が痛くて山を諦めた」「体重が重いから登山は無理」と思っていた方へ。 私も同じでした。それでも山はやめられません。 同じ悩みを持つ方の、小さな背中を押せたら嬉しいです。 今日が、人生で一番若い日!