こんにちは、ささみんです!👋😊

「北アルプスに行ってみたい。でも自分にはまだ早いかな……」

そう思い続けていた私が、ついに北アルプスデビューを果たした山が燕岳です。

結論から言います。燕岳は北アルプスの中で最も初心者に優しい入門ルートのひとつでした。合戦尾根という「北アルプス3大急登」があるものの、整備された登山道と充実した燕山荘のおかげで、55歳・膝痛持ちでも1泊2日で完走できました。

山小屋デビュー・北アルプスデビューを考えている方に、実走レポートをお届けします。


この記事を書いたのはこんな人です:

  • 55歳・182cm・83kg(減量中)・膝痛持ちのソロ登山者
  • 燕岳を2023年8月に1泊2日で実走(燕山荘宿泊)
  • 登山歴3年・低山から北アルプスへのステップアップとして挑戦

🗻 燕岳とはどんな山?

燕岳(つばくろだけ)は北アルプス(飛騨山脈)にある標高2,763mの山です。日本二百名山に選定されており、「北アルプスの女王」とも呼ばれます。

燕岳の3つの魅力:

① 白い花崗岩の奇岩と絶景 山頂周辺に広がる白い花崗岩の奇石・奇岩とハイマツの緑の対比が美しく、イルカ岩などのユニークな岩が点在します。稜線からは槍ヶ岳・穂高岳の大パノラマが広がります。

② 高山植物の宝庫 夏は高山植物の女王「コマクサ」の群生地として有名です。運が良ければライチョウにも会えます。

③ 北アルプス屈指の人気山小屋・燕山荘 収容人数600人超の燕山荘は食事・設備・スタッフのサービスが充実。山小屋デビューに最適です。夕暮れ・星空・朝日に染まる槍ヶ岳が楽しめます。

ささみん

登山口からいきなり急登が始まります。低山をいくつか経験してから挑戦するのがおすすめです。

🗺️ コース概要

項目内容
山名燕岳(つばくろだけ)
標高2,763m
ルート中房温泉→合戦尾根→燕山荘→燕岳山頂(往復)
距離約10km(往復)
累積標高差登り約1,400m
標準コースタイム登り約4時間40分・下り約3時間20分
筆者の実績登山口→合戦小屋200分→燕山荘(2日間)
難易度★★★☆☆(北アルプス3大急登あり・整備済み)
宿泊燕山荘(要予約)

📱 YAMAPのモデルコース: 中房温泉-合戦尾根 往復コース

🚗 中房温泉(登山口)へのアクセス

マイカー

長野自動車道・安曇野IC → 約1時間20分 → 中房温泉・燕岳登山口

登山口周辺に市営駐車場(第1〜第3)があります。ただし繁忙期は混雑するため、早朝到着か事前確認が必須です。

燕山荘公式アクセスページ

電車・バス

JR松本駅 → 穂高駅(JR大糸線・約30分)→ 中房温泉(定期バス約50分 または タクシー約40分)

高速バス(新宿・首都圏から)

新宿→松本バスターミナル→JR松本駅
JR松本駅(大糸線)→穂高駅
穂高駅→中房温泉、燕岳登山口(定期バス 約50分 or タクシー 約40分)
定期バスの始発に乗れるように松本駅前や穂高駅周辺に前泊する人が多いです。

ささみん

1)松本駅前泊パターン
松本駅 5:56発、穂高駅 6:28着 大糸線
続いて、穂高駅から南安タクシー運行バス
穂高駅 6:40発、中房温泉 7:35着

2)穂高駅前泊パターン
穂高駅から南安タクシー運行バス
穂高駅 4:40,5:15,6:40発(日付によって変化します)

南安タクシー運行バスの時刻表をご確認ください。

⛰️ 山行レポート:合戦尾根から燕岳山頂へ

1日目:中房温泉→合戦尾根→燕山荘

登山口〜合戦小屋(標準タイム190分)

中房温泉の駐車場から登山口まで約10分歩いてスタートです。

登山口からすぐに急登が始まります。 これが合戦尾根——北アルプス3大急登のひとつです。

ささみん

最初からトレッキングポールを使用しましょう!

とはいえ登山道はよく整備されており、しかも第1ベンチ→第2ベンチ→第3ベンチ→富士見ベンチと数十分おきに休憩ポイントがあります。「急登」という言葉に身構えていましたが、ベンチがあるおかげで「ここまで頑張れば休める」と区切りながら登れました。

ささみん

55歳・83kgのおじさんは登山口→合戦小屋まで200分かかりました(標準タイム190分)。ほぼ標準タイム!😅 でも高度順応優先で焦らず登ったのが正解でした。

富士見ベンチからは、天気が良ければ遠くに富士山のシルエットが見えます(実はここで見えるのは有明山=信濃富士とも言われますが、合戦小屋の上のベンチからはちゃんと富士山が見えました)。

合戦小屋(標高2,350m) に到着したら休憩必須。ここで水分・塩分・炭水化物を補給して高山病を予防します。

合戦小屋
合戦小屋

合戦小屋の名物スイカは絶対に食べてください

合戦小屋の名物が冷たいスイカです。

標高2,350mまで急登をこなしてたどり着いた場所でスイカを食べる——これだけで燕岳に来た価値があると言っても過言ではありません。うどんなど軽食もあり、高山病対策にもなります。

熊がスイカを持っているデザインの手ぬぐいも可愛くておすすめです😊

合戦小屋のスイカ
合戦小屋のスイカ
合戦小屋の手ぬぐい
合戦小屋の手ぬぐい

合戦小屋〜燕山荘(標準タイム70分)

合戦小屋を過ぎると徐々に視界が開けてきます。樹林帯を抜けて高山の景色が広がり始め、テンションが上がってくる区間です。

そして——

燕山荘が見えた瞬間の開放感は格別です。

合戦沢の頭からは稜線上に建つ燕山荘と、右手には燕岳山頂を目にすることが出来ます。急登を耐えてきた疲れが一気に吹き飛びます。

合戦沢の頭から燕山荘を望みます
合戦沢の頭から燕山荘を望みます

燕山荘から燕岳山頂往復(片道約30分)

燕山荘
燕山荘

燕山荘にチェックインして荷物を置いたら、身軽な装備で燕岳山頂へ。片道約1km・30分です。

白い花崗岩の奇岩群の間を歩く稜線は、燕岳でしか見られない独特の景観です。

ルート上の名物はまるでイルカが海から飛び出しているように見えるイルカ石。写真スポットですよ!

イルカ石
イルカ石
燕岳
燕岳
燕岳山頂へ
燕岳山頂へ

燕岳山頂(2,763m)からの眺め——槍ヶ岳・穂高岳などなど……北アルプスの名峰が並ぶパノラマは言葉を失うほどの絶景でした。

燕岳 2763m
燕岳 2763m
燕岳山頂から燕山荘への稜線
燕岳山頂から燕山荘への稜線
山頂からの眺め

燕山荘の夜:夕暮れ・星空・朝日

燕山荘の魅力は山頂だけではありません。

夕暮れ: 燃えるような赤に染まる北アルプスの稜線。槍ヶ岳がシルエットになる瞬間は忘れられません。

星空: 標高2,700m超の稜線で見る満点の星空は都市では絶対に見られない景色です。

朝日: 翌朝、槍ヶ岳が朝日に赤く染まる「モルゲンロート」を燕山荘のテラスから観賞。これだけでも1泊2日の価値があります。

燕山荘での夕暮れ
燕岳の夕暮れ
燕岳の夕暮れ
雷雨の後の槍ヶ岳
雷雨の後の槍ヶ岳
燕山荘から夕暮れの景色
燕山荘での夕暮れ

朝は早起きして満点の星空、日の出の美しさを堪能しましょう!

ささみん

スマホに星座アプリをインストールしておくことをおすすめします。
8月の朝3時くらいから外の展望デッキに出ましたが、東からオリオン座が昇りはじめ、天頂部にはペガサス座の四辺形が、そして白鳥座が燕山荘に向かって沈んでいく様子が見えました。

燕山荘での早朝
燕山荘での早朝
もうすぐ日の出
もうすぐ日の出
燕山荘での日の出
燕山荘での日の出
朝日に染まる燕山荘と燕岳
早朝の燕山荘と燕岳
朝日に染まる槍ヶ岳
朝日に染まる槍ヶ岳
朝の燕山荘
いい一日になりそうです!
早朝は雲海が美しいです

▼ 燕山荘の予約は公式サイトで:燕山荘公式

1泊2日の山小屋デビューをより快適に

  • ヘッドライト(ご来光を見に行くために必須)
  • 防寒着・ダウン(稜線の夜は夏でも寒い)

2日目:燕山荘→中房温泉(下山)

燕山荘から中房温泉への下山は標準タイム約3時間20分(合戦尾根を下る)。

下りの合戦尾根は、登りと同じくらい脚への負担が大きいです。特に岩の段差での衝撃が膝にきます。ダブルストック・小刻みステップで膝をいたわりながら下山しました。

下山後は中房温泉で汗を流すか、車で近くの「しゃくなげの湯」へ向かうのがおすすめです。

♨️ 下山後の温泉:しゃくなげの湯

中房温泉から車で約30〜40分、安曇野市にある日帰り温泉施設です。

登山の疲れを流す温泉として、燕岳下山後の定番スポット。地元の方も多く利用する落ち着いた施設です。

しゃくなげの湯

🦵 膝の状態レポート

合戦尾根の急登は登りよりも下りの方が膝への負担が大きかったです。登山口に到達したときには両膝が重い感じがありました。

標高が高く合戦尾根の累積標高差は約1,400m。低山に比べて消耗が大きいので、無理は禁物・早め早めに休憩が合言葉です。

⚠️ 高山病への注意

燕岳登山口の標高は1,450m。そこから一気に2,763mまで登るため、高山病のリスクがあります。

私が実践した対策:

  • 合戦小屋でしっかり時間をかけて休憩(20分以上)
  • こまめな水分補給(1日1.5L以上)
  • 焦らず自分のペースで登る(タイムより高度順応優先)
  • 登山前夜に十分な睡眠

合戦小屋(標高2,350m)で体調を確認し、少しでも頭痛・吐き気があれば無理に上を目指さない判断が大切です。

❓ よくある質問

Q. 燕岳は日帰りできる?

A. 体力がある方なら日帰りも不可能ではありませんが、首都圏からのアクセスを考えると1泊2日が現実的です。また高山病対策としても、急いで登るより燕山荘に泊まってゆっくり高度順応する方が安全で楽しめます。

Q. 燕山荘の予約は必要?

A. 必須です。人気の山小屋なので特に7〜8月の週末は早期満室になります。登山計画が決まったらすぐに予約してください。→ 燕山荘予約

Q. 合戦尾根はどのくらいきつい?

A. 「北アルプス3大急登」のひとつですが、登山道はよく整備されており道迷いの心配はありません。ベンチが多いので休みながら登れます。いくつかの山(高尾山・大山・塔ノ岳など)を経験していれば十分に挑戦できます。

Q. 燕岳は何月に登るのがおすすめ?

A. 夏山シーズン(7月〜9月上旬)がおすすめです。コマクサが見頃の7月下旬〜8月が特に人気。9月下旬〜10月は紅葉・初雪シーズンで別の魅力があります(→ 秋の燕岳は別記事で紹介しています)。

Q. 合戦小屋のスイカはいつ食べられる?

A. 例年7月下旬〜8月下旬ごろが目安です。売り切れることもあるので午前中の通過がおすすめです。

🏔️ まとめ:北アルプスデビューに燕岳は最適

燕岳・燕山荘の1泊2日は、「北アルプスデビュー」「山小屋デビュー」を考えている方に自信を持っておすすめできるルートです。

  • 合戦尾根は急登だが整備されていて安全
  • 合戦小屋のスイカ・燕山荘の夕暮れ・朝日に染まる槍ヶ岳——楽しみが盛りだくさん
  • 55歳・膝痛持ちでも完走できた

今日が人生で一番若い日! 北アルプスへの一歩を踏み出しませんか?💪


📱 ささみんのYAMAP: https://yamap.com/users/2050995

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ABOUT ME
管理人ささみん
こんにちは、ささみんです。 55歳・182cm・84kg・膝痛持ち。 体組成計に「肥満」と表示されていた春、立山登頂を目標に掲げました。 プロの登山家でも、アスリートでも全くありません。週末になると西武線に乗って奥武蔵の低山をよたよた歩いている、ただの埼玉のおじさんです。 「膝が痛くて山を諦めた」「体重が重いから登山は無理」と思っていた方へ。 私も同じでした。それでも山はやめられません。 同じ悩みを持つ方の、小さな背中を押せたら嬉しいです。 今日が、人生で一番若い日!