【塔ノ岳 日帰り】大倉尾根(バカ尾根)コースタイム・難易度・55歳実走レポート|関東登山者数2位の理由がわかった
こんにちは、ささみんです!👋😊
「バカ尾根」というあだ名がついた登山道があります。
バカのように長い登りが延々と続くから——というのが由来です。標高差1,300m超。往復13.1km。標準コースタイム8時間。関東エリアで高尾山に次ぐ人気の山でありながら、なかなかの手強さです。
でも55歳・体重84kg・膝痛持ちの私が登れました。登った後に「また来たい」と思いました。それがすべてです。
塔ノ岳(とうのだけ)、標高1,491m。神奈川・丹沢の名峰です。コースタイム・山小屋・富士山展望・ヤマビル対策を実走した体験で全部書きます。
🗺️ コース概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 山名 | 塔ノ岳(とうのだけ) |
| 標高 | 1,491m |
| ルート | 大倉バス停→大倉尾根(バカ尾根)→塔ノ岳山頂→往路下山 |
| 距離 | 約13.1km(往復) |
| 累積標高差 | 登り約1,300m / 下り約1,300m |
| 標準コースタイム | 約8時間(休憩別) |
| 筆者の実績 | 7:40バス停スタート→12:40山頂(登り5時間) |
| 難易度 | ★★★☆☆(初心者〜中級) |
| 山小屋 | 見晴茶屋・堀山の家・花立山荘・金冷シ・尊仏山荘(山頂) |
| ヤマビル注意 | 4〜10月(特に梅雨〜夏) |
| 関東登山者数 | 高尾山に次ぐ2位(2023年YAMAP調べ) |
人気の鍋割山(往復16km・7時間30分)との比較:塔ノ岳は距離は短いが標高差が大きく、急登が連続するため総合的な体力消耗は同等かそれ以上です。
📱 YAMAPのモデルコース: 大倉バス停発着|塔ノ岳往復コース
🚌 アクセス:大倉バス停への行き方
小田急線「渋沢駅」北口・2番バス乗り場から神奈川中央交通バス(大倉行き)に乗車。所要約15分、終点「大倉」で下車。
大倉バス停には「Yama Cafe 丹沢」と水洗トイレが併設されています。行動時間が長いので、できるだけ早い時間のバスに乗ってください。 私は7時台のバスで大倉7時40分スタートでした。
⚠️ 丹沢山中のトイレでは、使用済みの紙の持ち帰りを推奨しています。 水洗トイレはここだけなので、大倉バス停で済ませておくことが重要です。

⛰️ 山行レポート:大倉バス停→塔ノ岳山頂
大倉バス停〜見晴茶屋(約40分)
バス停を出たら、レストハウスに向かって左の道標に従います。10分ほどのアスファルト道路を経て、いよいよ登山道へ。
最初は杉や松の林の中を歩く整備された道です。木道・木段・砕石が敷かれていて歩きやすい。モミジの新緑(春)や紅葉(秋)が美しい区間で、気持ちのよいスタートが切れます。
「バカ尾根って名前が怖い……」と思っていたのですが、最初は「全然バカじゃないじゃん」という感じです。これが罠です😅

途中の「見晴茶屋」で最初の休憩。ここから先、少しずつ斜度が上がっていきます。

見晴茶屋〜堀山の家(約1時間)
見晴茶屋を過ぎると、木段の急登が増えてきます。ただし途中で「駒止茶屋」「堀山の家」という休憩ポイントがあるので、無理せずここで必ず休みを取りましょう。
木々の合間から、二ノ塔・三ノ塔・行者岳など丹沢表尾根の稜線が見えてきます。「いつかあっちも歩きたい」という気持ちになる眺めです。

尾根道とはいえ、林に囲まれていて視界が開けるポイントは少なめ。ただし鬱蒼とした感じはなく、木漏れ日が差し込む開放感のある道が続きます。

地味な飯能アルプスに慣れているので、全然バカ~!なんて気分にならない快適登山道です😆

堀山の家は26年1月の火災で更地になってしまいました…🙏
堀山の家を過ぎてから、本当の意味での急登が始まります。 ここで脚を使いすぎると山頂まで持ちません。ペースを落として確実に進んでください。
▼ トレッキングポール
堀山の家〜花立山荘(約1時間・最大の難所)
このセクションが塔ノ岳最大の山場です。「花立階段」と呼ばれる急な木段が延々と続きます。
84kgのおじさんには本当にキツかったです。10歩登って30秒休む、を繰り返しながらひたすら登りました。「バカ尾根」という名前の意味を体で理解するのはここです😅
でも——
急登をこらえて振り返ると、相模湾が広がります。
晴れた日には江ノ島・三浦半島・伊豆半島まで見渡せる絶景。天気がよければ東京湾を越えて房総半島も。この景色がご褒美として急登後に待っています。
「花立山荘」に到達した瞬間の開放感と絶景は、バカ尾根の本当のハイライトです。

花立山荘は広い前庭のある解放感のある山小屋です。ここから富士山や箱根の山、眼下の相模湾を眺めながら食べるカキ氷がたまりません。


トレッキングポールが無かったら撤退しているんじゃないかと感じながら急登を登り続けてもうひと頑張り、山頂へ向かいましょう。
「バカ~!🤣」
花立山荘〜金冷シ〜塔ノ岳山頂(約30分)
花立山荘を過ぎると、ようやく稜線の空気になります。傾斜がやや緩み、左右に展望が開けてきます。
「金冷シ」という分岐点を過ぎれば、山頂まであと少し。ここから鍋割山への稜線と分かれます。
そして——
塔ノ岳山頂(1,491m)に到達。
広い山頂に出た瞬間、360度の大展望が広がります。正面に富士山。左に丹沢主稜の山々。右に相模湾。晴れていれば南アルプス・八ヶ岳まで見えます。
山頂には「尊仏山荘」があり、飲み物・食事・トイレ(有料)が利用できます。山頂での食事や景色を楽しんでゆっくり休憩しましょう。


🏔️ 塔ノ岳山頂の展望
塔ノ岳の山頂は広く平坦で、ベンチが多いのでGW・週末の混雑時でも座れる場所があります。


右手から丹沢山、蛭ヶ岳、遠くに金峰山や大菩薩峠を望み、正面に富士山が裾野を広げ、左に箱根山と広々とした展望が広がっています。


富士山に向けられたベンチに座って素晴らしい眺めを堪能しましょう。

後ろを振り返れば大山や首都圏、相模湾を見下ろす絶景も素晴らしいですよ。

山頂には山小屋「尊仏山荘」があります。首都圏から横浜方面の美しい夜景や、素晴らしい日の出が見れることで人気の山荘です。スケジュールと予約状況が許せばぜひ利用してみたいですね。
| 方角 | 見えるもの |
|---|---|
| 西 | 富士山(裾野まで)・南アルプス |
| 南 | 相模湾・江ノ島・三浦半島・伊豆半島 |
| 東 | 大山・横浜・東京湾(晴天時は房総半島) |
| 北 | 丹沢主稜(丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸) |
春は霞が出やすく、遠方は見えにくい日も。冬(11月〜2月)は空気が澄んで360度の大展望が最も期待できます。…ただし、秋から冬は日の入りが早いので注意が必要です。
🦵 膝の状態レポート
登りは1,300mという大きな累積標高差で、膝への蓄積疲労が大きかったです。花立山荘の急登あたりから両膝に重さを感じ始めました。
問題は下りでした。 急な木段の連続で膝への衝撃が大きく、これがこのコース最大の難所と感じました。ダブルストックで衝撃を分散させ、歩幅を小さくして「小刻みステップ」で下山。
膝痛持ちの方は下りにこそ注意を。特に花立山荘以下の木段区間はゆっくり丁寧に。
そして、延々と下り続けて最後の方はやっぱり膝にきます!「バカ~!😅」
膝を守るためにもコンプレッションタイツ、トレッキングポールの使用を強くおすすめします!
▼ コンプレッションタイツ
🐛 ヤマビルについて
4〜10月(特に梅雨〜夏)は丹沢のヤマビルに要注意です。
大倉尾根の下部(見晴茶屋あたりまで)は特に注意が必要な区間です。タイツの着用とヤマビルスプレーの携行が基本。堀山の家より上になると比較的リスクが下がります。スパッツ(ゲイター)も着用するとより安心。
素足を出さないのが大事!長ズボンでもタイツの着用を強くおすすめします!
ヒル下がりのジョニーを靴にスプレーして使用します。ヒルに直接かけても使用できます。下山後は靴を水洗いして、薬剤を落としましょう。
❓ よくある質問
Q. 塔ノ岳は登山初心者でも日帰りできる?
A. 低山をいくつか登った経験がある方なら挑戦できます。ただし標高差1,300mは富士登山に匹敵するので、「完全初心者」には難しいです。高尾山・大山・鍋割山などを経験してから挑戦するのがおすすめです。
Q. バカ尾根という名前は?本当にきつい?
A. バカのように長い登りが続くことからのあだ名です。本当にきついです😅 ただし危険箇所はなく、道はしっかり整備されています。ゆっくり登ればほぼ全員が山頂に到達できます。
Q. 鍋割山との違いは?どっちがおすすめ?
A. 鍋割山(往復16km・7時間30分)は距離が長く、塔ノ岳(往復13.1km・8時間)は距離は短いが急登がきつい。「鍋焼きうどんが食べたい」なら鍋割山、「富士山の大展望が見たい」なら塔ノ岳です。大倉バス停からどちらも行けます。
Q. 尊仏山荘(山頂山小屋)は予約なしで食事できる?
A. 宿泊は要予約ですが、飲み物・カップ麺などは予約なしで購入できます。トイレも有料で利用可能です。
Q. 関東登山者数ランキング2位の理由は?
A. 首都圏からのアクセスの良さ(渋沢駅からバスで15分)、整備された登山道、山頂の360度大展望、山小屋の充実が揃った山だからです。難しすぎず、やりがいも十分。「次のステップ」としてちょうどいいレベル感が人気の理由です。
Q. おすすめの季節は?
A. 日が長く暑くなりすぎない5月がベスト。空気が澄んで展望が最高の12月〜2月も魅力。紅葉シーズン(11月)は混雑します。夏(7〜9月)はヤマビルと暑さに要注意。
🏔️ まとめ
塔ノ岳は、「低山を卒業して次のステップへ」という人にとって最高のチャレンジコースです。
- 関東登山者数ランキング2位の安定した人気
- 大倉バス停から大倉尾根(バカ尾根)で往復13.1km
- 花立山荘手前で振り返る相模湾の大展望がハイライト
- 山頂から富士山・南アルプス・伊豆半島の360度パノラマ
- 山小屋が5か所あり、初心者でも安心
55歳・体重84kg・膝痛持ちの私が登り5時間かかりましたが、山頂に立てた達成感と展望は格別でした。「またバカ尾根を登りたい」と帰宅後に思っていました。それがこの山の魅力をすべて表していると思います。
今日が人生で一番若い日! バカ尾根に挑戦してみませんか?💪
📱 ささみんのYAMAP: https://yamap.com/users/2050995
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