【黒斑山 雪山デビュー】埼玉の平地民55歳が初アイゼンで登ったレポート|不安だったこと・感動したこと全部書きます
こんにちは、ささみんです!😊
雪山に行ってみたい。でも怖い。装備がよくわからない。そもそも自分みたいな人間に行けるのか——
2024年の年末、そんな不安を抱えたまま黒斑山に登りました。
埼玉の平地育ち。雪を見るのすら数年ぶり。初アイゼン。雪山は人生初。そんな55歳でも、黒斑山は登れました。
しかも——
「なんでもっと早く来なかったんだろう」と思うくらい、素晴らしかった。
この記事は、コース情報よりも「初めての雪山ってどんな感じだったか」を書いた体験記です。雪山デビューを迷っている方の背中を、少しでも押せたら嬉しいです。

この記事を書いたのはこんな人です:
- 55歳・182cm・83kg・右膝痛持ちのソロ登山者
- 2024年12月30日に黒斑山で雪山デビュー(人生初の雪山・初アイゼン)
- 埼玉県平野部在住・雪自体が数年ぶりというレベルの初心者
- 立山登頂(2026年7月18日)を目指してトレーニング中
🗺️ コース概要

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 山名 | 黒斑山(くろふやま) |
| 標高 | 2,404m |
| ルート | 車坂峠 → 表コース → 槍ヶ鞘 → トーミの頭 → 黒斑山 → 中コース → 車坂峠 |
| 距離 | 約5.0km |
| コースタイム | 標準3時間13分(筆者:休憩込みで4.5時間) |
| 難易度 | ★★☆☆☆(アイゼン必須・危険箇所は少ない) |
| 登山日 | 2024年12月30日(雪山デビュー当日) |
📱 YAMAPのモデルコース: 車坂峠-車坂山-黒斑山 周回コース
😰 デビュー前の不安リスト
登山当日の朝、私の頭の中はこんな感じでした:
- アイゼンって難しいの?うまく歩けるか?
- 凍っている道で滑って転ばないか?
- 道に迷わないか?(雪で登山道が消える?)
- 寒すぎて動けなくならないか?
- 雪山装備に一気に数万円かけたのに、途中で引き返すことになったら……
正直、不安が7割・期待が3割くらいの出発でした。
結論:ほとんどの不安は杞憂でした。
⛰️ 山行レポート:初アイゼンの一日
佐久平駅 → 車坂峠
JR佐久平駅から高峰高原ホテル前行きのバスに乗車。このバスは朝8:35発の1本だけ(JRバス関東)です。私は前日に池袋から長距離バスで前泊して余裕を持って行動しました。
バスに乗って山を登っていくと、窓の外の景色がどんどん変わっていきます。青空が近くなり、雪が現れ始め——気づいたら周囲が真っ白な別世界に。
バスを降りた瞬間の、あのキンとした空気の冷たさは今でも覚えています。

車坂峠:出発前の準備

車坂峠には高峰高原ビジターセンターと高峰高原ホテルが隣接しています。ここで準備を整えてから出発します。
ルート上にトイレはありません。 必ずここで済ませてください。
高峰高原ビジターセンターではスノーシューやストックのレンタルもできます。浅間山の火山情報など最新の登山情報もここで確認できます。
車坂峠はすでに標高2,000m。佐久平の市街地から一気に標高を稼いでいるので、急に動き出すと高山病リスクがあります。準備体操をしながらゆっくり体を慣らしましょう。
私はここでアイゼンを装着しました。初めてのアイゼン装着——思ったより簡単でしたが、バックルの締め具合はしっかり確認しないと歩いているうちにズレてきます。


表コース:最大の驚き「アイゼンすごい!」
スタートして最初の驚き——
アイゼンをつけると、雪の上を普通に歩ける!
「滑る怖い雪道」を想像していたのに、アイゼンの爪が雪面をガシッとつかんで全然滑らない。むしろ夏の濡れた岩場より安心かもしれない。
「あれ、こんなに普通に歩けるの?」
最初は針葉樹林の中を進みます。雪が積もった木々が作る白い回廊——絵本の世界みたいと思いながら歩いていたら、意外と早く汗が噴き出してきました。
「え、雪山なのに汗かくの?」
ここで前評判通り、ドライレイヤーの威力を実感します。汗をかいていても肌は全然べたつかない。この体験以来、ドライレイヤーは登山の必須アイテムになりました。
人気コースなので先行者の足跡(トレース)がしっかり残っています。「道迷いするかも」という不安はほぼ消えました。
しばらく登ると樹林帯を抜ける瞬間が来ます。視界が一気に——
八ヶ岳・蓼科山の稜線。その奥に富士山。さらに北アルプスが全部見える。
「うわっ」と声を出してしまいました。なんで今まで冬に山に来なかったんだ、と本気で後悔しました。




燕岳をはじめとした北アルプスも雪景色🏔🏔🏔🫡

なによりも、標高が高いせいか空の蒼さが濃い!

槍ヶ鞘:ガトーショコラとの対面
そして——木々の間を抜けた先で浅間山が正面に現れます。
黒い山容に白い雪をのせた浅間山。
写真で見てはいたけれど、実物を目の前にしたときの衝撃は想像の5倍でした。
黒い火山の肌に薄く白い雪が積もる様子——確かに「ガトーショコラ」という表現がしっくりくる。しかしそれ以上に、「活火山が目の前にある」という迫力と神々しさに言葉を失いました。
左手にはこれから向かうトーミの頭へ続く稜線。右手は崖。
アイゼンを岩や稜線の縁に引っかけて転倒・転落する事故が実際に起きています。美しい景色に見とれすぎず、足元に集中しましょう。


トーミの頭の手前で中コースへの分岐があります。復路はここまで戻って中コースへ。



トーミの頭 → 黒斑山頂(2,404m)


トーミの頭を経由して黒斑山の山頂へ。
山頂からは浅間山を別角度で——火口域を見下ろすような角度になって、また景色が変わります。霧藻ヶ峰・蛇骨岳・仙人岳へ続く稜線が広がる景色は、ここまで登ってきた価値を全部回収してくれます。
この日は風もなく、穏やかな山頂。
雪山での外メシ最高でした。
凛とした冷たい空気の中で食べるカップ麺の味は、普段とは別物です。体の芯から温まります。



よく見ると、浅間山山頂からは雲ではなく白いガスが噴出しているのが確認できます👀



谷川岳も真っ白ですね🏔🏔🏔🫡
水筒にお湯を入れておけばあっという間にお昼の完成!🍜😋

さらに、小さい水筒に温かいコーヒーを入れておけば雪山の中でも快適ランチです☕😊

雪の上の直接座るとお尻が冷え切ってしまうので携帯座布団は必須ですよ!🥶
中コースで下山
帰りは「中コース」で下山します。樹林帯の中を一気に下るルートで、表コースほど展望はありませんが、疲れた足にはこちらのほうがラクです。
下山して車坂峠に戻ったときの達成感——「初めての雪山、ちゃんと登れた」という実感が来ました。
♨️ 下山後:高峰高原ホテルで温泉
登山口に隣接している高峰高原ホテルで日帰り入浴。帰りのバスタ新宿行き長距離バス(16:20発)まで、温泉でゆっくり過ごしました。
雪の中を歩いた後の温泉——体の芯まで温まる感じが、普段の温泉とは全然違います。
帰りのバスは事前予約が必要です。満席になることもあるので、登山計画を立てたタイミングで予約しておきましょう。
🦵 膝の状態レポート
| タイミング | 状態 |
|---|---|
| 登り・表コース(樹林帯) | 問題なし |
| 槍ヶ鞘〜山頂(稜線) | 問題なし |
| 下り・中コース | 膝への衝撃は夏より少ない感覚 |
| 下山後・翌日 | 違和感なし・ほぼ筋肉痛もなし |
雪山の下りは夏山の下りより膝に優しいです。
雪がクッションになって、岩や石の段差での衝撃が大幅に減ります。膝痛持ちの私でも全く問題なし。むしろ「もっと早く雪山デビューすれば良かった」と思いました。
ただしアイゼンの重さ分だけ足が重くなるので、筋肉への負担はあります。
😲 デビューして気づいた「意外だったこと」5選
① アイゼンで歩くのは全然難しくない
つける前は「特殊なスキルがいるのかも」と思っていました。実際は普通に歩けます。むしろ雪道での安心感は夏山の濡れた岩より高いかも。
② 思ったより汗をかく
「雪山は寒い」というイメージで厚着しすぎると逆に汗で体を冷やします。ドライレイヤーは本当に必須でした。ユニクロのヒートテックで行かないでください、本当に。
③ 道迷いの心配はほぼなかった
黒斑山は人気コースなので先行者のトレースが豊富。赤いリボンの道標もあります。ただし視界不良の日や誰もいない場合は別です。YAMAPは必ず入れていきましょう。
④ 景色のスケールが夏とは全然違う
空の蒼さ、雪の白さ、遠くまで見渡せる透明な空気——「これが見たくてみんな冬山に来るんだ」とわかりました。
⑤ 下山後の温泉の気持ちよさが段違い
体の芯まで冷えた後の温泉は、普段の入浴とは別物の体験です。
❓ よくある質問
Q. 雪山は完全に初めてでも黒斑山に行けますか?
A. 行けます。私がその証拠です。ただし「好天を選ぶこと」「アイゼンとダブルストックを用意すること」「YAMAPを入れておくこと」は必須条件です。
Q. ヒートテックで行けますか?
A. 行かないでください。綿素材や速乾性のないインナーは「汗をかいて体が冷える」という汗冷えを引き起こします。ドライレイヤー+ウールのインナーが基本です。
Q. アイゼンは何本爪が良いですか?
A. 黒斑山の場合、雪が十分にある状態なら12本爪アイゼンがベストです。雪が少ないときはチェーンスパイクの方が歩きやすい場合も。できれば両方持参するのがおすすめです。
Q. 一人でも大丈夫ですか?
A. 私はソロで登りました。ただし天気の良い土日を選んだのでルート上に人がたくさんいました。ホワイトアウトや視界不良の日・平日の単独行は経験者向けです。
Q. 持参した装備の総費用はどのくらいでしたか?
A. 私の場合はアイゼン・冬靴・グローブ・ウールインナー一式・ドライレイヤー・アウターウェアなど含めて一気に揃えたため10万円以上かかりました。「モンベル会員がゴールドになりました😅」という状態です。ただし多くは3シーズンでも使えるものなので、長い目で見れば元が取れます。詳しくは装備紹介記事をご参照ください。
Q. 膝が弱くても登れますか?
A. 私は右膝痛持ちですが全く問題なかったです。むしろ雪のクッション効果で夏山より膝への衝撃が少ない感覚でした。
🏔️ まとめ
- 2024年12月30日、黒斑山で人生初の雪山デビュー完了
- 雪すら数年ぶりの55歳・平地育ちの初心者でも問題なく登れた
- 最大の気づき:アイゼンは思ったより全然難しくない
- 最大の誤算:こんなに汗をかくとは思っていなかった → ドライレイヤーは必須
- 景色のスケールは夏山とは別次元。特に「ガトーショコラ浅間山」との対面は圧巻
- ⚠️ 浅間山は活火山。出発前に必ず噴火警戒レベルを確認してください
- バスは佐久平駅8:35発の1本のみ(冬季)。新幹線で前橋入りか前泊が必要
「初めての雪山って、実際どんな感じなんだろう」——1年前の私と同じ疑問を持っている方へ。
黒斑山は、その答えを教えてくれる場所です。
今日が人生で一番若い日! 初めての雪山、黒斑山で踏み出してみませんか?⛄😊
📱 ささみんのYAMAP: https://yamap.com/users/2050995
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