こんにちは、ささみんです!👋😊

塔ノ岳への登山ルートといえば、大倉からバカ尾根(大倉尾根の通称)を登るコースが定番です。

でも、もう一本の王道ルートがあります。

ヤビツ峠から表尾根を歩いて塔ノ岳を目指し、大倉へ下山する縦走コースです。

三ノ塔から塔ノ岳へ続く稜線を左手に富士山・相模湾、右手に関東平野を眺めながら歩くこのルートは、丹沢屈指の絶景縦走として知られています。アップダウンあり・鎖場あり・距離あり——バカ尾根ピストンを一度経験した方の「次のステップ」として最も人気のあるルートです。

実際に2026年5月9日にGPXデータを計測して歩いてきました。バス混雑・鎖場の実態・ヒルの状況まで、リアルな情報を盛り込んでいます。

表尾根を一望

この記事を書いたのはこんな人です:

  • 55歳・182cm・81.3kg・右膝痛持ちのソロ登山者 最近体重戻ってきた…
  • 塔ノ岳 表尾根縦走(ヤビツ峠→大倉)を2026年5月9日に実走済み
  • 立山登頂(2026年7月18日)を目指してトレーニング中

⚠️ 本記事は2026年版にファクトチェック済みです。 バスの時刻・料金は変更されることがあります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。


🗺️ コース概要(GPX実測値・2026年5月)

塔ノ岳 表尾根縦走 マップ
項目内容
山名塔ノ岳(とうのだけ)
標高1,491m
エリア神奈川県秦野市・丹沢山塊
ルートヤビツ峠 → 二ノ塔 → 三ノ塔 → 烏尾山 → 行者ヶ岳(鎖場)→ 政次郎ノ頭 → 新大日 → 木ノ又大日 → 塔ノ岳 → 金冷シ → 花立山荘 → 大倉(バカ尾根)
総距離(実測)14.44km
累積標高差・登り(実測)1,123m
累積標高差・下り(実測)1,596m
行動時間(実測)8時間32分
標準コースタイム約7〜8時間(公式)
コース定数32(きつい)
難易度★★★☆☆(アップダウンあり・鎖場あり・距離が長い)

📱 YAMAPのモデルコース: ヤビツ峠から表尾根縦走→塔ノ岳→大倉

⚠️ 出発前に確認してほしい5つのこと

① ヤビツ峠行きのバスは本数が極端に少ない 秦野駅→ヤビツ峠の神奈川中央交通バスは、土日は朝7時台〜9時台に数本のみ、平日は8時25分発の1本だけです。GWや紅葉シーズンは行列が100mを超えることもあります。土日の始発バスに乗るために、秦野駅には7時前着を目標にしてください。

ささみん

埼玉県南部からだと、始発を乗り継いでも秦野駅7時14分着… シーズンは大行列不可避😭⤵

② バス停からさらに20〜30分の舗装道路歩きがある ヤビツ峠バス停を降りてから、登山口(富士見橋方面)まで約20〜30分の舗装道路を歩きます。途中で標高がいったん下がります。これは避けられないので計画に組み込んでおきましょう。

③ 標準コースタイムは約8時間 日の短い秋〜冬は大倉下山が暗くなる可能性があります。日が長い5〜8月が安心です。日の短い時期に歩く場合は、尊仏山荘に1泊することも検討してください。

④ ヤマビル(ヒル)が丹沢名物 丹沢はヒルの生息地です。6月〜10月が最も活発で、登山靴の中・スパッツの中まで入り込みます。塩・ヒル忌避スプレーを準備してください。5月上旬〜中旬はまだ比較的少なめです。

⑤ バカ尾根の下りは膝に蓄積する 表尾根を歩いた後、塔ノ岳から大倉まで標高差約1,200mの階段下りが待っています。疲れた脚への負担が大きいので、ダブルストックと膝サポーターは必携です。

🚌🚗 アクセス

電車+バスの場合

区間交通機関備考
新宿 → 秦野駅小田急線急行で約1時間15分
秦野駅 → ヤビツ峠神奈川中央交通バス約50分・混雑注意
大倉 → 渋沢駅神奈川中央交通バス約15分・本数多め
渋沢駅 → 新宿小田急線

🔗 神奈川中央交通 時刻表(秦野駅→ヤビツ峠)

🚗 車の場合

項目内容
ヤビツ峠駐車場無料・約50台・早朝に満車になることも
縦走の場合大倉下山後に車の回収が必要 → 秦野駅に車を停めてバスで行くのが現実的

⏱️ 実測タイムライン(2026年5月9日)

GPXデータによる実測値です。参考にしてください。

時刻(JST)地点標高コメント
8:31ヤビツ峠 出発760mバス降車後、舗装路を歩いて登山口へ
9:01登山道中盤763m樹林帯の急登が続く
10:07頃三ノ塔(1,205m)付近1,189m富士山がドーンと見える!
10:32〜11:00烏尾山〜行者ヶ岳1,130m前後稜線のアップダウン・鎖場
12:04新大日付近1,304m塔ノ岳まであとひと踏ん張り
13:21塔ノ岳山頂(1,490m)1,490m山頂到着!富士山・南アルプスの絶景
13:48〜下山開始(バカ尾根)長い下りのスタート
14:52花立山荘付近1,015m階段地獄の途中
15:54堀山の家付近670mまだ続く
17:03大倉バス停 到着289mゴール!行動時間8時間32分

📋 ルート詳細解説

ヤビツ峠〜登山口(舗装道路)

ヤビツ峠 トイレあり

バス停でトイレを済ませてから、舗装された県道70号線を約20〜30分下ります。寺山富士見橋付近のトイレは26年5月現在使用不可でした。

最初の急登に注意: 登山口からいきなり急登が始まります。体が温まっていない序盤なので意識的にゆっくり入ること。ここで飛ばすと後半に響きます。

表尾根登山口

登山口〜二ノ塔〜三ノ塔

樹林帯の急登を登り続けると、徐々に視界が開けてきます。後ろを振り返ると大山・秦野市街・相模湾が広がります。

二ノ塔(1,144m): 大きなベンチがあり休憩に最適。三ノ塔まであとひと踏ん張り。

二ノ塔
二ノ塔から大きな富士山
三ノ塔へ

三ノ塔(1,205m): 表尾根で最も眺望が素晴らしいポイントのひとつ。広い山頂にベンチ・休憩所・トイレがあります。富士山・塔ノ岳への稜線・相模湾が一望できます。ここで天気が良くなければ引き返す判断をするのも正解です。

三ノ塔から富士山、塔ノ岳
三ノ塔から表尾根を一望
左に大山、右手奥に江の島、三浦半島

三ノ塔〜烏尾山〜行者ケ岳(鎖場)

三ノ塔を過ぎると、表尾根らしいアップダウンの稜線歩きが始まります。

表尾根は爽快な稜線です
富士山を見ながら

烏尾山(1,136m): 小さな三角屋根が可愛い烏尾山荘があります。24年末に営業を終了しており、トレイも使用不可です。

行者ヶ岳(1,180m)の鎖場: このルート最大の核心部です。

実際に歩いてみた印象を正直にお伝えします。

  • しっかりした鎖が2本設置されている
  • ロープも複数箇所にあり
  • 足場が豊富にある
  • 鎖場の長さ自体はそれほど長くない

数回の登山経験があって、焦らず落ち着いて足場を確認しながら動ける方なら、十分挑戦できるレベルです。岩場に慣れていない方は「こわい」と感じるかもしれませんが、一歩一歩確認しながら進めば問題ありません。鎖場以外にルート上に危険な箇所はありません。

行者ヶ岳の鎖場
シッカリした鎖、足場多数あり

行者ヶ岳〜政次郎ノ頭〜新大日〜木ノ又大日〜塔ノ岳

行者ヶ岳を過ぎれば、あとは塔ノ岳まで稜線歩きが続きます。

政次郎ノ頭(1,300m): 政次郎尾根の分岐点。戸沢方面への下山ルートがあります(エスケープルートとして覚えておくと安心)。

新大日(1,340m): 「新大日まで来たら塔ノ岳はもうすぐ」という心理的な安堵ポイントです。砕石をまいた広くて綺麗な休憩エリアが整備されています。

木ノ又大日(1,396m): 木ノ又小屋があります。塔ノ岳まで残り約40分。

真鶴半島方面

塔ノ岳山頂(1,491m): 山頂には尊仏山荘があり、コーヒー・カップ麺・飲み物が購入できます。富士山・南アルプス・相模湾・丹沢山塊の360度パノラマが広がります。

塔ノ岳山頂
尊仏山荘

塔ノ岳〜大倉(バカ尾根下山)

バカ尾根で下山開始

塔ノ岳から大倉まで、標高差約1,200m・距離約7kmの下りです。

コースタイムは約3時間30分ですが、表尾根を歩いた後の疲れた脚には長く感じます。花立山荘→堀山の家→駒止茶屋→見晴茶屋→観音茶屋と山小屋が点在しているので、休憩しながら下りましょう。

膝への注意: バカ尾根の階段は膝への蓄積負荷が大きいです。忍者歩き(つま先から着地・膝を軽く曲げたまま)でゆっくり丁寧に下りることを強くおすすめします。

📅 季節別のおすすめ時期

季節おすすめ度見どころ・注意点
4〜5月★★★★★一番のおすすめシーズン。5月は新緑・シロヤシオ・ミツバツツジが見頃。ヒルが少なく、バス始発で明るいうちに大倉到着できる
6〜8月★★★☆☆深緑が美しい。ただしヒルが最盛期。早朝スタート必須。蒸し暑い
9〜11月★★★★☆秋晴れの稜線が最高。10〜11月は紅葉×富士山が絶景。ただし紅葉シーズンのバスは激混み
12〜3月★★☆☆☆積雪・凍結あり。軽アイゼン必携。ヤビツ峠へのバスが運休・雪のため通行止めになることがある。日が短いため計画に注意

最もおすすめは5月上旬〜中旬です。ヒルが少なく、新緑が美しく、バスが比較的スムーズで、日照時間が長い。この時期の表尾根は登山者から特に評価が高いシーズンです。

🦎 ヒル(ヤマビル)対策(丹沢登山の必須知識)

丹沢はヤマビルの生息地として有名です。知らずに行くと血だらけになることがあります。

活動時期: 6月〜10月が最盛期。雨天・雨後は特に活発。5月中旬以降から出始めます。

ヒルの特徴:

  • 気づかないうちに靴の中・スパッツの中に入り込む
  • 噛まれても麻酔成分で痛みを感じない
  • 血が止まりにくくなる(深刻な害はないが見た目がショッキング)

対策:

  • ゲイター(スパッツ)を着用して靴の中への侵入を防ぐ
  • ヒル忌避スプレーを靴・スパッツに吹きかける
  • 塩を小袋に入れて携帯(ヒルを発見したら直接かけると取れる)
  • 下山後に靴下・スパッツの中を必ず確認する

🏠 山小屋・施設ガイド

施設場所内容
ヤビツ峠レストハウスヤビツ峠バス停横軽食・飲み物(営業日確認要)
三ノ塔避難小屋三ノ塔山頂トイレあり
木ノ又小屋木ノ又大日飲み物・軽食・宿泊可(要予約)
尊仏山荘塔ノ岳山頂コーヒー・カップ麺・宿泊可(要予約)
花立山荘バカ尾根途中飲み物・軽食・宿泊可(要予約)
堀山の家バカ尾根途中仮店舗で営業中 飲み物
見晴茶屋バカ尾根途中飲み物・軽食・宿泊可(要予約)
駒止茶屋バカ尾根途中飲み物(要営業確認)

🎒 必要な装備チェックリスト

カテゴリアイテム備考
必須登山靴(ミドルカット以上)岩場・鎖場がある
必須レインウェア(上下)丹沢は天気が変わりやすい
必須ダブルストック下山の膝への負担軽減
必須飲料水(1.5〜2L)山小屋でも購入可能だが高め
必須行動食長丁場なのでしっかり準備
推奨膝サポーターバカ尾根下山で特に重要
推奨ゲイター(スパッツ)ヒル対策・泥対策
推奨軍手またはグローブ鎖場・岩場対応
推奨ヒル忌避スプレー・塩6月以降は必須
推奨ヘッドライト下山が遅れた場合の備え
あると便利保温水筒山頂でのコーヒーが格別

❓ よくある質問

Q. 表尾根とバカ尾根ピストン、どちらが初めての塔ノ岳におすすめですか? A. 初めてならバカ尾根ピストンから始めることをおすすめします。登り一辺倒でペースがつかみやすく、コースタイムが読みやすいです。バカ尾根ピストンで塔ノ岳に慣れてから、表尾根縦走に挑戦するのが自然な順番です。

Q. 行者ヶ岳の鎖場は初心者でも大丈夫ですか? A. 数回の登山経験がある方なら大丈夫です。シッカリとした鎖・ロープ・足場があり、焦らず一歩一歩確認しながら進めば問題ありません。

Q. ヤビツ峠のバスに乗れなかった場合はどうすればいいですか? A. タクシーを使うか(秦野駅から約30〜40分・4,000円前後)、あるいは逆周り(大倉→バカ尾根→塔ノ岳→表尾根→ヤビツ峠)にして、大倉スタートにする選択肢もあります。ただ、シーズンの土日は臨時便も運行されるので、行列の見た目はスゴイですが、意外とすぐにバスに乗れます。

Q. 日帰りで歩けますか? A. 5〜8月の日が長い時期であれば、始発バスで出発すれば日帰りで歩けます。秦野駅7時台のバスに乗って8時過ぎにヤビツ峠を出発すれば、16時~17時頃に大倉到着の計算になります。日の短い秋〜冬はバスの時刻と日没時刻を確認して計画を立ててください。

Q. 膝が痛くても表尾根を歩けますか? A. バカ尾根ピストンより登りの累積標高差が少ない分、登りはむしろ楽です。ただしアップダウンが多く、下山のバカ尾根(標高差1,200m)の膝への蓄積負荷が大きいです。ダブルストック・膝サポーター・忍者歩き(つま先着地・膝を曲げたまま)を組み合わせて丁寧に下りることをおすすめします。

Q. 尊仏山荘に泊まれますか? A. 宿泊できます。事前予約制。1泊2食・素泊まり等のプランがあります。山頂から日の出を見たい方、日が短い時期に縦走したい方に特におすすめです。詳細は尊仏山荘に直接お問い合わせください。

🏔️ まとめ

  • GPX実測:総距離14.44km・累積標高(登り)1,123m・行動時間8時間32分
  • バカ尾根ピストンとコース定数がほぼ同じ。登りの累積標高差は表尾根の方が少ない
  • 最大の核心部は行者ヶ岳の鎖場。整備良好で数回経験があれば問題なし
  • 三ノ塔からの富士山・相模湾・塔ノ岳への稜線が関東屈指の絶景
  • バカ尾根下山は標高差1,200m。膝対策を万全に
  • 最おすすめの時期は5月上旬〜中旬。ヒル少・新緑・日長・バス混雑少
  • ヤビツ峠バスは本数が少なく激混み。秦野駅7時前着が理想
  • 下山後の「あの稜線を歩いてきたのか」という達成感が格別

今日が人生で一番若い日! 丹沢屈指の絶景稜線、表尾根へ挑戦してみてください⛰️😊


📱 ささみんのYAMAP: https://yamap.com/users/2050995

🔗 尊仏山荘: https://sonbutsusanso.amebaownd.com/

🔗 神奈川中央交通(ヤビツ峠バス時刻): https://www.kanachu.co.jp/

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管理人ささみん
こんにちは、ささみんです。 55歳・182cm・84kg・膝痛持ち。 体組成計に「肥満」と表示されていた春、立山登頂を目標に掲げました。 プロの登山家でも、アスリートでも全くありません。週末になると西武線に乗って奥武蔵の低山をよたよた歩いている、ただの埼玉のおじさんです。 「膝が痛くて山を諦めた」「体重が重いから登山は無理」と思っていた方へ。 私も同じでした。それでも山はやめられません。 同じ悩みを持つ方の、小さな背中を押せたら嬉しいです。 今日が、人生で一番若い日!