【雪山デビューの聖地】目の前に巨大ガトーショコラ!?冬の黒斑山が初心者におすすめな理由
こんにちは、ささみんです👋😊
新年の「登り初め」、どこに行くか決めましたか?
「冬は寒いから春までコタツでミカンかな…🍊🤔」 「雪山なんて、私にはまだ早いし怖そう…🥶」
もしそう思って冬の登山を諦めているなら、すごくもったいないです!!
「今年こそ雪山デビューしたい!⛄😆」

そんな雪山初心者さんにこそおすすめしたい、ピッタリの場所があります。 それが、群馬と長野の県境にある「冬の黒斑山(くろふやま)」。むしろ冬こそおすすめの珍しい山なんですよ!⛄🏔
真っ白な雪道をキュッキュと踏みしめて登った先には、冬の浅間山こと「巨大なガトーショコラ」が待っています!

「雪山ってピッケルとか必要なの?🤔」 「遭難したりしない?😰」
そんな不安もあると思います。でも大丈夫。 黒斑山は「雪山デビューの聖地」と呼ばれるほど、初心者さんが雪山に挑戦しやすい環境が整っています。
今回は、私が実際に年末に登って感動した体験をもとに、冬の黒斑山の魅力と、初心者さんが安全に楽しむためのポイントをたっぷりご紹介します。 寒さを忘れるほどの絶景の世界へ、一緒に踏み出してみませんか?

24年の年末に黒斑山で雪山デビューして、2年連続で黒斑山で登り納めしています⛄✨😊
12月中旬だとまだ雪が少ないようなので、冬休み以降がおすすめです。登り納め、登り初めにピッタリ!👍
ヤマノススメ13巻で黒斑山が紹介されています
黒斑山ってどんな山?雪山デビューに向いている3つの理由
「標高2,404mの雪山」と聞くと、「えっ、そんな高い山、初心者には無理じゃない?」と思うかもしれません🤔
でも、黒斑山には雪山初心者さんを受け入れてくれる、優しい条件が揃っているんです。私がここをデビュー戦に選んでよかった!と心から思った理由を3つご紹介します。
① 登山口ですでに標高2,000m!登山口までバスで直行出来るアクセスの良さ🚌
雪山で一番大変なのは、重い装備を背負って長時間移動すること。 でも黒斑山は、登山口(車坂峠:高峰高原ホテル前バス停)までJR佐久平駅からバスで行くことができ、そこはすでに標高約2,000m! 山頂までの標高差はわずか400mほどです。
帰りは高峰高原ホテル前バス停からバスタ新宿まで長距離バスがあるので、あらかじめバスを予約しておけば、直前まで隣接している高峰高原ホテルで温泉に入って一休み出来ますよ♨️😌
② 人気の山だから「トレース(足跡)」がしっかりある!
雪山で一番怖いのは「道迷い」ですよね。雪で登山道が隠れてしまうからです。 でも、黒斑山は冬でも大人気の山。たくさんの登山者が歩いているので、雪の上には「トレース」と呼ばれる踏み跡がしっかり残っています。
「みんなが歩いた跡がある」という安心感は絶大です。天気の良い土日祝日を選ぶのもポイントですよ!👣

③ 危険箇所が少なく、スノーハイキングが楽しめる
樹林帯の中をゆっくり歩いたり、見晴らしの良い道を歩いたりする「スノーハイキング」の延長で楽しめます。 急な崖を登るような場所はないので、アイゼン(雪用の滑り止め)歩行の練習をするのにもぴったりの環境なんです。
吹きさらしの場所も少なく、大半は樹林帯の中なので風の影響が少ないのも初心者に嬉しいポイントですね!😉👍
首都圏から登山口(車坂峠:高峰高原ホテル前バス停)への日帰りアクセス方法

首都圏から車坂峠(高峰高原ホテル前バス停)へのアクセスは、道路が凍結しているので公共交通機関の利用をおすすめします🚄🚌
往路:
重要なポイントは、JR佐久平駅から高峰高原ホテル前行きのバスは「8時35分発」の一本のみです!(ジェイアールバス関東株式会社:26年1月現在)
このバスに首都圏から間に合うには、
🚄新幹線「はくたか551号 金沢行き 東京6:28発-大宮6:53発–高崎7:17発、佐久平駅7:41着」
を利用して下さい。(26年1月現在)
バスタ新宿・池袋から佐久平駅行きのバスは多いのですが、到着が遅すぎます。新幹線を利用するか、佐久平駅前にはビジネスホテルが多いので前乗りするかのどちらかになるかと思います。
復路:
高峰高原ホテル前バス停からバスタ新宿への長距離バスが運行しているので、あらかじめ予約しておきましょう。16時20分発(26年1月現在)
同じく16時20分発で佐久平駅行きの通常のバスもあります。新幹線で帰宅する場合はこちらを利用しましょう。
表コース-トーミの頭-黒斑山-中コース
標準タイム3:01,距離5.0km
YAMAPのモデルコース
YAMAPの直近の活動記録を見れば積雪量などを確認出来ます。雪山は事前調査が大事!
❄️ スタートはもう別世界!車坂峠〜表コースへ
高峰高原ホテル前バス停に着くと、すでに空気がキンと冷えています。標高が高いおかげで、ここからすでに霧氷や雪景色が広がっています⛄❄️✨😆
バス停横が登山口(車坂峠)ですが、先ずは隣接している「高峰高原ビジターセンター」でアイゼンなどの準備をします。ルート上にトイレは無いので、こちらで済ませておきましょう🚻

ビジターセンターでは軽食、スノーシューやストックのレンタルもしています。
しっかり準備運動をして、まずは「表コース」から登り始めます。

最初は針葉樹林の中を登る道。雪が積もった木々が作る景色は、まるで海外の絵本の世界みたい!風が当たらないので、雪山特有の「冷たい風」の洗礼も受けにくい、優しい登りです。

しばらく登っていくと、視界が少しずつ開ける場所が出始めます。この「森を抜けて、パッと展望が開ける瞬間」が、冬山登山の醍醐味の一つです!

八ヶ岳・蓼科山の山並みを手前に望み、遠くには富士山も!🗻✨🫡


さらには、真っ白に冠雪した乗鞍岳から奥穂高を始めとする北アルプスなどグルっと大展望が広がっています!🗻🗻🗻✨🫡



冬は空気が澄んでいるので、遠くの山並みまで見渡せます!🗻🗻🗻🫡
🏔️ 息をのむ大絶景!槍ケ鞘(やりがさや)でガトーショコラ(浅間山)とご対面!
表コースを登り詰めて稜線に出ると、突然、目の前の景色が一変します。ここが、黒斑山のハイライト、槍ケ鞘です!

視界いっぱいに飛び込んでくるのは、あの「巨大なガトーショコラ」こと、浅間山(あさまやま)の威風堂々とした姿!
迫力満点の黒々とした山肌が雪化粧に覆われ、山頂からはモクモクと噴煙を上げているのが確認出来ます🌋🫡
雪化粧と岩肌のコントラストが本当に美しく、その雄大さに思わず「登ってよかった…!」と声が出てしまうほどの感動です。
槍ケ鞘から左手に見えるのが次のポイント、トーミの頭。槍ケ鞘からトーミの頭への稜線も絶景が広がっていますよ✨🫡




トーミの頭は風が非常に強いことが多いです。景色に夢中になりすぎず、崖側には絶対に近づかないように注意しましょう。防寒着をしっかり着て、絶景を心ゆくまで堪能してくださいね!
⛰️ ゴールは目前!黒斑山山頂へ
トーミの頭で景色を堪能したら、いよいよ山頂へ向かいます。山頂までは、浅間山を右手に見ながらの稜線歩きです。
稜線ギリギリの足跡もありますが、崖が続いているので本当に気を付けてね!😖
そして、標高2,404mの黒斑山山頂に到着!山頂は樹林に囲まれていますが、周辺からは北アルプスの山々や、富士山まで見渡すことができます。



水筒にお湯を入れていけば、雪山でもあっと言う間にカップラーメンが出来ますよ!🍜😋


通常のカップヌードルで必要なお湯は300ml、謎肉増量BIGカップヌードルは400ml必要です。
🌲 静かな雪道を楽しむ「中コース」で下山
下山は、行きとは違う「中コース」を使ってみましょう。
中コースは、全編が穏やかな樹林帯の中を通ります。
この道は、登りの表コースとは対照的で、風もなくとても静かな雪山歩きを楽しめます。
歩きやすい雪道を下りきれば、あっという間に車坂峠の登山口に到着です!
お疲れ様でした!
登山後のおたのしみ!「本物の」ガトーショコラと温泉を堪能しよう!
高峰高原ビジターセンターでは軽食をとることが出来、ガトーショコラも販売されています。ガトーショコラとコーヒーで一休み🍰☕😋

さらに高峰温泉ホテルに移って日帰り温泉を利用しましょう。八ヶ岳と富士山を正面にみながら浸かる温泉に、冷えて疲れた身体が癒されますよ♨️😌
バス停が目の前なので、バスの時間近くまで軽井沢ビールで乾杯しながら休憩出来るのが嬉しいですね🍺🥰

⚠️ 大切な約束:登る前に「浅間山の火山情報」をチェックしよう!
黒斑山から眺める浅間山は絶景ですが、忘れてはいけないのが「浅間山は今も活動している生きた火山」だということです。
「火山ってなんだか怖そう…」と思うかもしれませんが、ルールを知っておけば大丈夫!安全に楽しむためのポイントを2つにまとめました。
1. 「噴火警戒レベル」を確認する
気象庁が発表している「噴火警戒レベル」によって、どこまで登れるかが決まっています。
- レベル1(活火山であることに留意): もちろん登山OK!(富士山もレベル1です)
- レベル2(火口周辺規制): 浅間山の火口付近は立ち入り禁止ですが、外輪山である黒斑山までは登ることができます。(※現在の黒斑山のメインルートはレベル2でも歩けるように設定されています)
- レベル3(入山規制): 山全体が危険な状態。登山は中止しましょう。
登山当日の朝に必ず気象庁のホームページ(浅間山の火山予報)をチェックする癖をつけてくださいね!
26年1月初旬現在、浅間山はレベル2です
山頂から噴煙が上がっているのが見えますよ!🌋
2. 高峰高原ビジターセンターで最新情報を聞く
登山口にあるビジターセンターでは、その日の火山の状況や雪の状態をスタッフさんが詳しく教えてくれます。
「今日は登っても大丈夫ですか?」と一言声をかけるだけで、安心感が全然違いますよ。
もし登山中に「いつもより噴煙が多いな?」「変な匂いがするな?」と感じたら、無理をせず引き返す勇気も大切です。お山は逃げないので、最高のコンディションの時にまた会いに行きましょう!
🏔️ 雪山デビューを成功させる!必須の「雪山装備」解説
冬の黒斑山へ行くために、最も重要になるのが装備です。雪山では、「命を守る装備」と「寒さから体を守る装備」の2つが必須となります。
「雪山装備=高価」というイメージがあるかもしれませんが、黒斑山の日帰り登山なら、ポイントを押さえれば大丈夫です!
1. 寒さから体を守る!雪山ウェアリングの基本
冬山では、汗で体が濡れること(濡れ冷え)が命取りになります。体温調節を確実に行うための「重ね着(レイヤリング)」を徹底しましょう。
| 場所 | 層 | 役割 | 初心者向けアドバイス |
| 肌 | ベースレイヤー | 汗を素早く吸収し、肌から遠ざける | ウールか化繊の速乾性素材を選びましょう。綿(コットン)は絶対にNGです! ヒートテックもNG! |
| 中間 | ミドルレイヤー | 体温を蓄え、保温する | フリースや薄手のダウン。休憩時や寒い稜線で着脱して体温調節します。 |
| 外側 | アウター | 風と雪・水分を防ぐ(防風・防水) | 上下セパレートの登山用レインウェアや、雪山用ジャケットでOK。 |
【重要】 登り始めは少し寒いと感じるくらいでスタートし、途中でこまめに中間着を脱いで体温を調整するのが雪山登山の鉄則です。想像以上にすぐに暑くなって汗をかくので、ミドルレイヤーは薄手のものを2枚着て調節できるようにするのをおすすめします。
2. 転倒を防ぐ!足元の滑り止め「アイゼン」
雪の黒斑山を安全に歩くために、足元に装着する滑り止め、アイゼン(クランポン)が必須です。
| 種類 | おすすめ度 | 特徴と注意点 |
| 軽アイゼン(4〜6本爪) | ★☆☆ | 凍結が少ない新雪がメインなら使えますが、黒斑山では少し心もとない。 |
| 10〜12本爪アイゼン | ★★★ | 雪山デビューに最適。特に凍結しやすい稜線でしっかり雪面を捉え、安心感が高いです。 |
| チェーンスパイク | ★★☆ | 着脱が簡単で便利ですが、急斜面や凍結路では滑りやすいので、雪の状況によっては不向きです。 |
3. その他、冬山必須のアイテム
| アイテム | 役割 |
| トレッキングポール | 滑りやすい斜面などでバランスを取るのに必要です。バスケットを大きめのスノーバスケットに変更するのを忘れずに。 |
| サングラス・ゴーグル | 雪目(紫外線による目の炎症)を防ぎます。雪面からの照り返しは非常に強いです。 |
| 防水性の厚手の手袋 | 雪に触れると濡れるので、予備の手袋も持っていくと安心。 |
| ゲイター(スパッツ) | 靴の中に雪が入るのを防ぎます。これが無いと足元が濡れてしまいます! |
| 温かい飲み物 | サーモス(魔法瓶)に入れて持参。休憩時に飲むと体の中から温まります。 |
この装備を揃えれば、黒斑山の美しい雪景色を安全に、そして快適に楽しむことができるはずです!
具体的には、筆者が実際に雪山デビューした時の装備の備忘録を参考にしてもらえると嬉しいです。
夏山ならユニクロでも大丈夫な場面は多いですが、雪山では登山用の装備を強くおすすめします。汗冷えを軽く考えていたら低体温症で大変な事になるよ!🥶😇
とにかくアンダー・インナーが一番大事です!
アンダーにはファイントラックのベースレイヤー上下。その上にモンベルのスーパーメリノウールEXPかジオラインEXP上下はマストです!
2026年のスタートを、黒斑山の絶景で飾ろう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
冬の黒斑山は、まさに「新しい挑戦(雪山デビュー)」を温かく迎え入れてくれる場所です。
- 手軽に2,000m級の世界へ: 少ない体力消費で、最高のご褒美が得られます。
- 新春のガトーショコラ: 雪化粧した浅間山の姿は、一年の始まりにふさわしい神々しさ。
- 「できた!」という自信: しっかりしたトレース(足跡)があるから、初心者でも安心して一歩を踏み出せます。
新しい年が始まって、「何かを変えたい」「刺激がほしい」と思っているなら、ぜひアイゼンをリュックに忍ばせて黒斑山へ向かってみてください。
白銀の世界を自分の足で歩き、山頂で温かいコーヒーを飲みながら眺める浅間山。 その瞬間、「あぁ、今年は良い一年になりそうだな」と心から思えるはずです。
安全第一で、あなたの「2026年・初感動」を黒斑山で見つけてきてくださいね!
あなたの「行ってみたい」が「行ってよかった!」になりますように😊
また一緒に山を楽しみましょう〜!👋😊
今日が人生で一番若い日です!
2025年の年末に黒斑山で登り納めしてきました。
本文では書いていませんが、黒いニトリル手袋が雪山登山におすすめ!🧤
ニトリル手袋の上にモンベルの薄手のメリノウール手袋だけで気温2度、快晴、寒がりな筆者でも快適でした。黒ならカッコイイし、スマホ操作も問題なし。もちろん、大掃除にもおすすめですよ!🤣
2026年もよろしくお願いします🙇♂️
⛄埼玉から日帰り黒斑山! ガトーショコラのシーズンが始まっているよ! / ささみんさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ


