【高山植物5選】8月中旬、夏の花と秋の花が入れ替わる
こんにちは、ささみんです!👋😊
8月も中旬に差しかかると、高山の花畑は少し表情を変えます。夏を代表する花が終わりに向かい、入れ替わるように秋の花が咲き出す。同じ登山道でも、7月に歩いたときとは違う顔を見せてくれる時期です。今日は、この時期に出会える5種類の花を紹介します。

これから見頃を迎える花
トウヤクリンドウ:夏の終わりを告げる花

この時期のいちばんの主役かもしれません。花期は8〜9月で、まさにこれからが本番です。高山の砂礫地に生える多年草で、高さは10〜30cmほど。淡い黄色から黄白色の筒状の花に、濃い緑色の斑が入るのが特徴で、リンドウというと紫を思い浮かべる方には意外に映るはずです。
本州中部以北から北海道に分布し、稜線の風当たりが強い、荒れた砂礫の場所で咲いています。漢字では「当薬竜胆」。薬草として使われるセンブリ(当薬)の仲間という意味で、リンドウ科の中でも薬として知られる存在です。この花を見かけると「山の夏も終わりだな」と感じる、そんな花です。
マツムシソウ:高原に秋を運ぶ淡い紫

見頃は8月から9月。淡い紫色の大きめの花で、高原の草原を代表する花です。霧ヶ峰や美ヶ原のような高原では8月下旬ごろが見どころとされ、秋の訪れを告げる花として親しまれています。高山帯には、より背が低く花が大きいタカネマツムシソウも咲きます。
風に揺れる姿がなんとも風流で、写真を撮るなら少し風待ちをしたくなる花です。
ツリガネニンジン:段になって咲く釣鐘

キキョウ科で、花期は8〜9月ごろ。お寺の釣鐘に似た小さな花を、茎に段になってたくさんぶら下げます。この「段になって咲く」姿が特徴で、一度覚えると見分けやすい花です。高山の草地はもちろん、里に近い山でも見かけます。
そろそろ終盤、見るなら今の花
正直にお伝えすると、次の2種は花期の中心が7〜8月なので、8月中旬はすでに盛りを過ぎつつある可能性があります。標高の高い場所や雪解けの遅い年なら、まだ十分に楽しめます。
ハクサンフウロ:夏の花畑のピンク

フウロソウ科の多年草で、花期は7〜8月。東北から中部地方に分布し、雪渓の周辺など、湿り気があって日当たりのよい草地を好みます。優しいピンク色の花が夏の花畑を彩る、高山植物の定番です。名前の「ハクサン」は白山に由来します。
雪解けが遅かった場所ほど花期も後ろにずれるので、雪渓が残っているエリアでは8月中旬でも咲いていることがあります。
タカネシモツケ:ふわりとしたピンクの集合

バラ科シモツケソウの仲間で、高山で見られるものがタカネシモツケなどと呼ばれます(地域によってエゾノシモツケソウなど呼び名が変わります)。淡い紅色の細かい花が集まって、ふわふわとした塊に見えるのが特徴。草原や湿り気のある場所に群生し、一面に咲くと見事です。花期は夏で、7〜8月が中心になります。
見頃は「年」と「場所」で大きくずれます
ここは強調しておきたいところです。高山植物の見頃は、その年の雪解けの早い遅い、標高、斜面の向きで簡単に2週間ほど動きます。同じ山でも、雪渓が残る谷筋と風の通る稜線ではまったく別の花が咲いていたりします。
だから出かける前には、その山の山小屋やビジターセンターが出している開花情報を確認するのがいちばん確実です。少し手間ですが、この一手間で当たり外れがずいぶん変わります。
ささみんのひとこと
花の名前を覚え始めたのは、登山を始めてしばらく経ってからでした。最初は「きれいな花だな」で通り過ぎていたのが、名前がわかるようになると、同じ道がまるで違って見えるんですよね。「あ、トウヤクリンドウが咲いてる。もう夏も終わりか」と、季節の移り変わりが足元から伝わってくる。
ひとつだけ。写真を撮るときは、登山道から外れないこと。高山植物は踏まれると簡単に傷みますし、回復には長い時間がかかります。いい角度を求めて一歩踏み出したくなる気持ちは、私にもよくわかるのですが。







まとめ
- これから本番:トウヤクリンドウ(8〜9月)・マツムシソウ(8〜9月)・ツリガネニンジン(8〜9月)
- そろそろ終盤:ハクサンフウロ(7〜8月)・タカネシモツケ(7〜8月中心)
- トウヤクリンドウは砂礫地、ハクサンフウロは雪渓周辺の草地と、咲く場所が違う
- 見頃は雪解けと標高で2週間ほどずれる。開花情報の確認を
- 撮影のために登山道から外れない
夏と秋が入れ替わるこの時期の花畑、ぜひ足元にも目を向けてみてください。今後も役立つ登山情報をお届けします!
ささみんの山行記録はこちら → YAMAP












