こんにちは、ささみんです!👋😊

「千葉に山なんてあるの?」

正直、私も最初はそう思っていました。でも実際に歩いてみたら、標高329mとは思えないほど密度の濃いコースで、帰り道に「これ、かなりお得な山だな」と独り言を言っていました😙

地獄のぞき、ラピュタの壁、石切場跡の巨大迷路、百尺観音、日本一の大仏、そして下山後は砂浜散策まで。一日でこれだけ楽しめる低山は、関東でもなかなかありません。

鋸山ってどんな山?

千葉県富津市・鋸南町にまたがる標高329mの山です。山の稜線が鋸の刃のようにギザギザして見えることからこの名がついたそうで、かつては良質な凝灰岩の採石地として江戸時代から栄えていました。

その石切場跡が今もそのまま残っていて、これが鋸山最大の見どころになっています。

南斜面10万坪は日本寺(にほんじ)の境内で、地獄のぞきや百尺観音像、日本一の大仏として知られる薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)が鎮座しています。ロープウェーで気軽に訪れる観光客も多い一方、登山口からしっかり歩いて登るハイカーも絶えない、両方の顔を持つ山です。

コース概要

鋸山マップ

浜金谷駅〜(車力道)〜鋸山〜日本寺〜保田駅 縦走コース

項目内容
スタートJR内房線 浜金谷駅
ゴールJR内房線 保田駅
距離約6.9km
標準タイム約4時間(日本寺内の見学時間別途)
難易度初心者向け(一部滑りやすい急登あり)
YAMAPモデルコース鋸山

アクセスと費用まとめ

項目内容
最寄り駅JR内房線 浜金谷駅
日本寺 拝観料大人700円・小人(4〜12歳)400円
日本寺 拝観時間9:00〜16:00(最終入場15:00)
ロープウェー(参考)往復1,200円・片道650円(大人)
駐車場浜金谷駅周辺に有料あり

⚠️ 日本寺の最終入場は15:00です。境内を一通り見て回ると1時間以上かかるので、時間には十分余裕を持って入場してください。

浜金谷駅から車力道コースへ

浜金谷駅構内にトイレあり。駅前にコンビニはありませんが、ルートとは逆方向に300mほど歩くとコンビニがあります。ルート上に補給できる場所はほぼありませんので、昼食と行動食は事前に準備してから駅へ向かってください。

駅から登山口へは道標に従って民家が続く道を進みます。途中、右手にトンネル・左手に車力道方面の分岐が出てくるので、左へ。

左が車力道コース入口
左が車力道登山口です

車力道とは

「車力道(しゃりきみち)」とは、鋸山で採石した石を麓まで運び降ろした道のことです。石を運ぶ人は「車力(しゃりき)」と呼ばれ、主に女性の仕事でした。1本80kgもある石をねこ車に3本載せ、石を敷いた坂道を1日に3往復したといいます。

当時の人々の仕事ぶりを想像しながら歩くと、石畳の道の見え方が変わってきます。

車力道コースの石畳
車力道コースの石畳
車力
車力道

猫丁場とハートの窓

車力道を進むと「猫丁場」という看板のある小さな脇道の分岐があります。案内がそれだけしかなくて通り過ぎそうになりますが、数分で往復できるのでぜひ立ち寄ってください。

岩壁にハート型の穴が開いていて、なかなかフォトジェニックなスポットです❤ 石壁をよく見ると、猫丁場という名前の由来になった猫の彫刻も見つかりますよ🐱

猫丁場のハート
猫丁場のハート
猫丁場の猫
猫丁場の猫ちゃん

急登の石段:ここだけは注意

猫丁場を過ぎると、岩壁を削って作られた石段の急登が続きます。

観光地だからと甘く見ると痛い目に遭います。この石段、雨上がりでなくても思いのほか滑りやすい。スニーカーでも歩けますが、登山靴かグリップのしっかりした靴で来ることを強くおすすめします。 特に下山時は慎重に。

展望台へ続く石段
展望台への石段

鋸山の見どころ

鋸山山頂(329m)

展望台への分岐から片道約600mのピストンです。

山頂は木々に囲まれていて展望はほとんどありません。「鋸山」の名の通りギザギザした稜線をアップダウンしながら歩く道で、達成感はありますが景色的には地味です😅

コースで最も展望がいいのは次の「地球が丸く見える展望台」なので、体力と時間次第でピストンはパスしてもいいかもしれません。なお、山頂周辺にはトイレがありません。 しばらく先まで我慢が必要です。

鋸山山頂
鋸山山頂

地球が丸く見える展望台

コース随一の絶景ポイントです。展望台への分岐から50mほど。

正面に浦賀水道を挟んで富士山、丹沢・箱根の山並み、伊豆半島の天城山、さらに水平線には伊豆大島まで見渡せる大パノラマが広がります。標高300m台でこの眺めはちょっと反則レベルです。風がなければここでランチが最高です。

地球が丸く見える展望台
地球が丸く見える展望台
地球が丸く見える展望台から保田の町
展望台から保田の町を見下ろす
地球が丸く見える展望台から金谷港を見下ろす
展望台から金谷港を見下ろす
地球が丸く見える展望台から富士山
浦賀水道を挟んで富士山

石切場跡とラピュタの壁

展望台から日本寺方面へ進むと、かつての石切場跡エリアに入ります。

これが本当に別世界です。垂直に切り立った岩壁、錆びついた機材、ノミの跡が生々しく残る採石痕。整然と切り出された岩の断面が幾重にも重なって、巨大なダンジョンのような空間を作っています。

「ラピュタの壁」と名付けられた岩壁は、まさにそのまま。ジブリのあの世界観が確かにここにあります。

小さな池には錦鯉が一匹だけ泳いでいました。なぜ一匹だけなのか誰も知らないらしく、それがまたシュールで記憶に残っています(笑)。

石切場跡
石切場跡
ダンジョンのよう
ダンジョンのよう
石切場跡
石切場跡
石切場跡
石切場跡
石切場跡
石切場跡
石切場跡
石切場跡
石切場跡の機材
石切場跡の機材

赤茶色に錆びきった機材、岩壁に残るノミの跡などが当時の隆盛を想起させます。

ラピュタの炭鉱の舞台を思い起こさせる断崖絶壁の採石跡にはラピュタの壁と名付けられている壁もあります。

ラピュタの壁
ラピュタの壁

小さな池には何故か錦鯉が一匹。ちょっと寂しそう…😭

池に錦鯉が一匹だけ…💦
石切場跡の錦織
なぜか錦鯉が一匹だけ泳いでいます

日本寺(にほんじ)

石切場跡に隣接しているのが日本寺です。約1,300年前、聖武天皇の勅詔を受けて行基菩薩が開いた関東最古の勅願所で、鋸山の南斜面10万坪(東京ドーム約7個分)がまるごと境内になっています。

拝観料:大人700円・小人400円(最終入場15:00)

石切場側の北口から入場すると、まず目に飛び込んでくるのが百尺観音像です。

百尺観音

岩壁を掘り抜いて作られた巨大な観音像です。昭和41年完成と比較的新しいですが、周囲を断崖に囲まれた空間の中に突如現れるその姿は圧巻。写真では伝わりにくい迫力があります。

百尺観音
百尺観音

地獄のぞき

日本寺の名物スポット。絶壁から突き出した岩の展望台で、下を覗き込むと足がすくむ高さです。

週末は写真を撮ろうとする観光客が行列を作っています。

私はというと、トイレが限界で行列に並ぶ余裕がなく泣く泣くスルーしました。怖かったからではありません🤭。地獄のぞきまでトイレがないので、来る前に必ず済ませておいてください。 トイレは大仏エリアに下山してから使えます。

地獄のぞき
地獄のぞき

薬師瑠璃光如来(大仏)

日本寺のご本尊。高さ約31mで、奈良の大仏(約15m)の2倍以上という日本最大の磨崖仏です。病苦を救う医薬の仏様で、左手に薬壺を持っているのが特徴です。

大仏エリアに下山してくると突然視界が開けて、山肌に刻まれたその巨大な姿が現れます。石切場跡やラピュタの壁を見た後でも、ここで改めてスケールの大きさに圧倒されました。

日本寺の大仏
日本寺の大仏さま

👉 日本寺公式サイト

日本寺から保田駅・海岸へ

日本寺を出たら道標に従い、線路沿いののどかな道を保田駅へ向かいます。

保田駅から海岸まではほんの100mほど。せっかくなので砂浜に出て一休みしてから帰るのがおすすめです。山に登って海も歩けるコースというのも、鋸山ならではの楽しみ方です🌊

保田駅へ向かう
保田駅へののどかな道
保田海岸
保田海岸は保田駅から数分

⚠️ 行く前に知っておきたいこと

  • 浜金谷駅前にコンビニなし。 駅と逆方向に300mほど歩けばあるので、行動食・昼食は事前準備を
  • ルート上はほぼ補給不可。 飲み物も多めに持参
  • 日本寺最終入場15:00は厳守。 境内を歩き回ると1時間以上かかる
  • 滑りやすい石段あり。 スニーカーより登山靴推奨
  • 地獄のぞき〜大仏エリアまでトイレなし。 出発前に必ず済ませること
  • 山頂は展望が地味。 メインは展望台・石切場跡・日本寺

まとめ

項目評価
初心者へのおすすめ度★★★★★
見どころの多さ★★★★★
展望の良さ★★★★☆
アクセスの良さ(電車)★★★★★
膝への負担★★★★☆(急登は短め)
コスパ★★★★★

標高329mというと「物足りないかな」と思うかもしれません。でも実際に歩いてみると、石切場跡の迷宮・地獄のぞきの絶壁・大仏のスケール・海までの縦走と、密度がとにかく濃い。半日〜一日かけてじっくり楽しめる山です。

千葉に住んでいる方はもちろん、東京から電車でもアクセスしやすいので、週末の日帰り登山の候補に入れてみてください。

「今日が人生で一番若い日!」⛰️

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ABOUT ME
管理人ささみん
こんにちは、ささみんです。 55歳・182cm・84kg・膝痛持ち。 体組成計に「肥満」と表示されていた春、立山登頂を目標に掲げました。 プロの登山家でも、アスリートでも全くありません。週末になると西武線に乗って奥武蔵の低山をよたよた歩いている、ただの埼玉のおじさんです。 「膝が痛くて山を諦めた」「体重が重いから登山は無理」と思っていた方へ。 私も同じでした。それでも山はやめられません。 同じ悩みを持つ方の、小さな背中を押せたら嬉しいです。 今日が、人生で一番若い日!