なぜ紅葉するの?葉が赤や黄色になる理由をイラストで解説
こんにちは、ささみんです!👋😊
秋の山では、赤い葉と黄色い葉が同じ景色の中に見られます。緑だった葉が、どうしてこんな色になるのでしょうか。今回は、紅葉ハイキングの途中で思い出せるように、葉の色が変わる仕組みをイラストで紹介します。
先に押さえておきたいのは、黄色は「もともとあった色が見えてくる」、赤は「赤い色素が新たに作られる」という違いです。緑の色素が、そのまま赤や黄色の色素へ変わるわけではありません。

葉の色をつくるのは「色素」
葉の中には、色のもとになる成分があります。これを色素と呼びます。紅葉の基本を知るために、まずは3つだけ見てみましょう。
| 見える色 | 主な色素 | この記事でのポイント |
|---|---|---|
| 緑 | クロロフィル(葉緑素) | 光合成に関わる色素 |
| 黄 | カロテノイド | 緑の葉にも、もともと含まれている |
| 赤 | アントシアニン | 秋に赤くなる葉では新たに作られる |
葉が緑に見えるときにも、黄色の色素はあります。でも、緑の色素が多いため、黄色は目立ちません。秋の落葉に向けて葉の働きや成分が変化すると、見える色も変わっていきます。
黄色くなるのは、隠れていた黄色が見えてくるから
秋になると、葉の中のクロロフィルが分解されて減っていきます。すると、緑色に隠れていたカロテノイドの黄色が見えるようになります。イチョウの黄葉(こうよう)は、この仕組みの代表的な例です。
黄色い色素が秋に突然できるのではなく、もともとあった黄色が目立つようになる。ここが覚えやすいところです。
赤くなるのは、赤い色素が作られるから
赤く色づく葉では、緑の色素が減る一方で、アントシアニンという赤い色素が作られます。その材料になるのは、葉で光合成によって作られた糖などです。モミジの赤い葉を見たときは、この赤い色素の色を見ています。
黄色のように、もともとの色が見えるだけではありません。赤は、新たな色素が作られて見えてくる色です。下の説明図では、黄色と赤を別々の流れで描いています。
図は仕組みを簡単に示した模式図です。すべての葉が「緑→黄→赤」の順番で変わる、という意味ではありません。

なぜ、わざわざ赤い色素を作るの?
色が変わる仕組みと、その変化が植物にとってどんな役に立つかは、少し違う問いです。赤い色素の働きについては、研究が続いています。
森林総合研究所が2024年に紹介したハウチワカエデの研究では、赤い色素を作ることが、葉の中の糖の増えすぎを抑えるなどの働きを持つと報告されています。ただし、ある植物で分かった働きを、すべての木に共通する唯一の理由としては扱いません。
また、2026年の同研究所の報告では、ハウチワカエデの赤い色素は、葉が枝から離れるための組織が発達する前から作られていました。「葉の付け根がふさがるから赤くなる」とだけ説明すると、実際の変化を十分に表せないことが分かります。
山歩きの豆知識としては、まず「黄色はもともとの色、赤は新たに作られる色」を押さえれば十分です。細かな仕組みまで一度に覚える必要はありません。
紅葉の山では、遠景と一枚の葉を楽しむ
山全体の色を眺めたあと、登山道から見える一枚の葉にも目を向けてみてください。緑が残っているところ、黄色くなったところ、赤くなったところ。色の変化を見つけることも、秋の山歩きの楽しみになります。
観察や撮影は足を止め、周囲の通行を妨げない場所で。葉をちぎったり、登山道を外れたりせず、見える範囲で十分です。
木の見方から知りたい方は、登山で木の名前がわかる①|針葉樹・広葉樹・常緑・落葉の分け方も参考にしてください。
紅葉を楽しむ行き先は、10月の関東・甲信越の登山・ハイキング候補にまとめています。山頂まで行く計画だけでなく、歩ける範囲で木々を眺める時間も取ってみてください。
参考にした資料
- 森林総合研究所「森林の生き物 Q3」(色素と黄葉の基本)
- 国立科学博物館「遅くなった紅葉」(緑の色素と黄葉の説明)
- 森林総合研究所・2024年研究紹介(ハウチワカエデの赤い色素の働き)
- 森林総合研究所・2026年研究紹介(赤い色素が作られる時期と落葉の関係)
2026年10月11日分の紅葉シーズン向け解説です。資料確認日:2026年10月7日。特定の山の当日の見頃や色づきを伝える記事ではありません。













