こんにちは、ささみんです!
今回はテントを背負って鳩待峠から尾瀬ヶ原の見晴キャンプ場(みはらしキャンプ場)まで歩いてテント泊してくるコースを紹介します!
鳩待峠から見晴キャンプ場へはアップダウンが最初の鳩待峠から山の鼻の一部だけで、基本的には木道が整備された平坦なコースです。
見晴キャンプ場のある見晴地区は山小屋も多いので、食事も出来るしお風呂もお借りできます。 水も冷たくおいしい水がいくらでも入手出来るのでテント泊初心者におすすめのコースなんですよ!
今年こそは日帰り登山だけでなく、テントを背負ってテント泊に挑戦してみませんか?
今回紹介するコースはテント泊に初めて挑戦してみたい方におすすめの鉄板コースです!
これからテント泊を始めるのにおすすめのグッズ紹介もしますよ。
尾瀬小屋さん名物のおすすめグルメも!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
尾瀬ヶ原とは
尾瀬とは、尾瀬ヶ原、尾瀬沼や至仏山(しぶつさん)、燧ヶ岳(ひうちがたけ)等の総称を指します。
尾瀬ヶ原は東西6km、南北2kmの本州最大級の湿原で、例年5月上旬までは雪で覆われ、雪解けは5月中旬、初冠雪は10月末頃となります。
日本百名山の至仏山と燧ケ岳の2つの山に囲まれた広大な湿原では、6月はミズバショウ、7月はニッコウキスゲなど美しい高山植物が目を楽しませてくれますよ。
日帰りでのハイキングもできますが、出来れば山小屋やキャンプ場に一泊することを強くおすすめします
見晴キャンプ場がある見晴地区は登山口から離れた尾瀬ヶ原の中にあります。
そのため日帰りだとかなり早い時間帯からの行動が必要で、しかも平坦な木道とはいえ往復20km近くを歩くことになります。
尾瀬ヶ原は昼の行動時間だけではなく、トンボが飛び交う夕暮れ、夜は満点の星空、早朝の高原に霧がかかった幻想的な雰囲気などぜひ感動を味わっていただきたいと思います。
きっとまた来年も来ようと思えること請け合いです!
♪夏がく~れば思い出す~、はるかな尾瀬~遠い空~ってね!
見晴地区まで行かないショートコースが日帰りコースとしてよく本で紹介されているのですが、美味しい料理やワインまで楽しめるオシャレな山小屋がある見晴地区まで行かないのはかなりもったいないです。
鳩待峠ー見晴キャンプ場、往復コース
鳩待峠へのアクセス
公共交通機関ご利用の場合
JR沼田駅より関東交通バスにて戸倉(鳩待峠行きバス連絡所)へ(約2時間)。
4月下旬~11月上旬のみ運行のシャトルバスに乗り換えてください。
もしくは新宿バスターミナルから東武東上線の川越駅経由で長距離バスが運行しています。
東部トップツアーズ様、高速バス「尾瀬号」参照のこと。
マイカーでの場合
5月中旬~10月上旬の特定日に、鳩待峠の手前からマイカー規制が行なわれます。戸倉駐車場に車を停め、シャトルバスに乗り換えてください。
戸倉駐車場は第一駐車場、第二駐車場合わせて約530台、1日1000円。
オートバイは無料です!ありがとうございます!
戸倉から鳩待峠へのシャトルバスは1000円になります。
鳩待峠
シャトルバスに揺られてしばし、鳩待峠に到着です。
鳩待峠では軽食コーナーやトイレ、お土産屋さんもありますよ。
尾瀬に来たら購入したかったパタゴニア風のOZEGAHARA-Tシャツもここで購入できました!
登山口の看板の前で記念撮影をしたら登山開始です!
鳩待峠から山の鼻地区へ
鳩待峠から山の鼻地区へは緑に囲まれた木陰の木道を下っていきます。
今回のコースのアップダウンはここだけなのですが、行きはいいのですが帰りは足が疲れ切った後の登りなので体力を最後に消耗させられます。
山の鼻地区周辺にはビジターセンターや数件の山小屋、キャンプ場、トイレもあります。
ここから先はしばらくトイレが無いのですませておきましょう。
山の鼻キャンプ場は至仏山に登るときのベースキャンプにちょうどいいですね。木道沿いなのでちょっと騒がしいかとは思いますが。
山の鼻地区や至仏山周辺はツキノワグマの目撃情報が多いことでも有名です。
木道沿いにクマ除けベルが設置されていますが、ご自分でも熊鈴の携行をおすすめします。
山の鼻地区から牛首分岐へ
山の鼻地区の端の国民宿舎-尾瀬ロッジさんを越えると、とたんに視界が開けます!
自然に「おおっ!」と声が出ますよ!
後方には大きな至仏山がなだらかな山容を誇ります。正面遠くには燧ケ岳がそびえていますよ!
燧ケ岳は以前に登っているのですが、至仏山はまだなんです。
今年はチャレンジ出来るかな?
燧ケ岳に向かって緑の湿原の中を木道が伸びています。なんて絵になるんでしょう。
訪れたのは7月下旬だったこともあり想像以上に暑かったのですが、吹き渡る風は下界とは全く違う爽やかさ。気持ちいいです!
見渡す限り360度、どこを向いてもすがすがしい絶景のパノラマが広がります!
湿原に浮かぶ池に映る青い空と雲も美しい!
燧ケ岳が池に逆さに映る「逆さ燧ケ岳」も見逃さないで下さいね!
写真を撮る手が止まらないまま歩いていくと左に分岐がある牛首分岐に到着です。
ここはベンチが多く景色もいいので、ランチをここで取る方が多いですよ。
牛首分岐から真っ直ぐに見晴地区方面に向かってもいいですが、せっかくなので遠回りです。
左に曲がって東電小屋方面に向かいましょう。
牛首分岐から東電小屋経由、見晴地区へ
東電小屋方面の道は訪れる人も少ないのでのんびり散策したい方におすすめ。
牛首分岐からしばらく、今回のコースでここだけニッコウキスゲが残って咲いていました。
ほんの数輪でしたが可憐なオレンジの花に癒されます。まだ見れて良かった~。
ヨッピ川を渡るヨッピ吊り橋の手前で右に折れると牛首から正面に向かう木道に合流出来ます。日帰りの方はここで曲がるショートコースを利用される方が多いようです。
煙突のある洋風な建物が見えてきたら、それが東電小屋です。
文字通り東京電力関連会社が運営されているようです。
周辺の木道をよく見てみると、「TEPCO」の焼き印が押されているのが確認できますよ。
東電小屋ではトイレがありますので、ありがたく利用させていただきます。
東電小屋を越えてしばし、T字路にぶつかります。右手に曲がって少しで見晴地区です。
見晴地区の山小屋見物をしながら見晴キャンプ場へ
見晴地区では数件の山小屋が立ち並ぶ、ちょっとした町のようです。
まず目に入るのが弥四郎小屋さん。広い前庭にはテーブル、ベンチが多く設置されていて皆さん思い思いに過ごされています。
ここでは美味しい清水が勢い良く湧いているので、ありがたく頂いて一休み。
弥四郎小屋さんではこの美味しい清水を使ったコーヒーを頂くことが出来ますよ!
続いてオシャレなテラス席を提供している尾瀬小屋さん!
テラスでワインを傾けることも出来ますよ!美味しそうなメニューが盛りだくさんです。
今回の尾瀬キャンプで一押しのおすすめグルメが尾瀬小屋さん名物「ステーキ丼」です!
・・・実は昨年も食べようとしていたんですが、1800円という値段に日和って食べずに帰ってしまったんですよね・・・。だが私は帰ってきたぞ!
しかも、今年は新メニュー「トリュフ香る 新・ステーキ丼」とのこと。トリュフなんて食べたことないですよ。はい。
まずはビールでカンパイして、新・ステーキ丼を頂きましょう! お肉がとてもおいしかったです!どうして去年は頼まなかったのやら。
また、尾瀬小屋さんではキャンパー向けに日帰り入浴が1000円で頂けます。本当にありがたいですね。
見晴キャンプ場
見晴キャンプ場は尾瀬小屋さんからさらに奥にある燧小屋さんで受付になります。
キャンプ場は1泊1000円で、繫忙期にもかかわらず予約不要なのが本当にうれしいところ。約100張り程度のキャパシティーだそうです。
ただ、そうは言っても木陰は早い者勝ち。週末ならば早めにテント場を確保したいところですね。
初めて訪れた昨年は適当にテントを張ったらトイレの裏で臭かったよ・・・。よく場所を確認してね・・・。
キャンプ場入口に見晴地区共有の公衆トイレと水場があります。
水場ですが、尾瀬ヶ原には下水道があるわけではないので、水を汲むのはOKですが飲み残しなどを流したり汚れたコッフェルを洗ったりなどはNGとなっています。
汚れは拭き取って自宅に帰ってから洗うなど工夫をお願い致します。
キャンプ場と山小屋は隣接しているので、軽食を食べに行くのもビールを飲みに行くのもお風呂もラクチン!こんな楽なキャンプ場ないですよ。
おいしい清水まで山小屋で手に入るので、ただのインスタントコーヒーですらうまい!
夕暮れまでトンボと戯れながらのんびりすごしましょう。
見晴地区での夕暮れと早朝の風景
山小屋やキャンプ場に一泊出来れば、のんびりと夕暮れの景色を眺めたり、朝もやに煙る幻想的な光景を見ることが出来ます。
復路、鳩待峠へ
帰りは弥四郎小屋さんの前の木道を至仏山を正面に見てまっすぐ進みます。
途中、龍宮小屋さんでトイレがあります。
山の鼻まで戻ってくればもう一息。いったん大きな至仏山を見ながら休憩をして鳩待峠を目指します。
鳩待峠では無事な登山を祝って「花豆ソフトクリーム」でおつかれ山~!
花豆ソフトクリームは他では味わえない美味なので、ぜひ下山してからのご褒美に食してみてください!おすすめです!
テント泊を始めるのに追加で購入したものリスト
既に日帰り登山を楽しんでいるけれど、テント泊を始めるにはどのような装備を購入しなければならないのかな?と不安ですよね。
私が実際に追加で購入した装備を紹介しておきます。
どれも安いといえるものではありませんが、初心者だからこそ軽くて使いがっての良い道具に助けてもらいましょう。
- テント モンベル ステラリッジ2
- シュラフ モンベル ダウンハガー800 #3 (旧型なので少し安くなってた)
- ザック グレゴリー パラゴン58
- マット ニーモ スイッチバックレギュラーサイズ
- バーナー soto アミカス
実際に背負って歩いたり使ってみた感想ですが、どの装備も使いやすいし軽いしで大正解だったと思います。 テント場のステラリッジ率の高さにはびっくりしましたが。
まとめ
今回紹介したコースはこれまで日帰り登山をしてきた方がテント泊デビューをするのにおすすめのコースです。
距離はありますがアップダウンは最初と最後だけですし、水も豊富に入手できます。
大量の水を背負う必要がないだけでも嬉しいですよね!
注意する点としては、木道がかなり滑りやすいことでしょうか。
古くなって穴が開いている箇所や、ボルトが緩くなっていてぐらついている所、高さがある所など景色に見とれていると足元をすくわれますよ。
尾瀬ヶ原は観光地として有名ですが、尾瀬ヶ原ハイキングは登山です!
現地で一泊二日で行動していましたが、初日では人が木道に倒れこんでいて救急隊を呼んでいる方がいたり、二日目には足を痛めた方がレスキューヘリで運ばれていきました。
ケガまではいかなくても、木道を踏み外してガクッとなっている方もいらっしゃいました。
爽快な景色が広がっているだけに、足元に注意して行動してくださいね。ご安全に!
今回の記事が参考になれば幸いです!
今日が人生で一番若い日です!
去年に続いて2023年も尾瀬ヶ原に行くことが出来ました。
去年、初めてテントを背負ってテント泊に挑戦したのが今回紹介しているコースです。
その時の様子はこちらまで。
尾瀬ヶ原の地図はこちら
今回の記事のYAMAPはこちら
ステーキ丼を食しに尾瀬ヶ原へ / ささみんさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ