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【要約】サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

サイコロジーオブマネー アイキャッチ
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こんにちは、ささみんです!

今回はウォール・ストリート・ジャーナル紙の元コラムニストであるモーガン・ハウセルさんの『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』の紹介になります!

サイコロジーオブマネー表紙
出典:版元ドットコム

本書は「ここ数年で最高かつ、最も独創的なお金の本」(ウォール・ストリート・ジャーナル)と大絶賛され、本国Amazonでは3万件以上、日本語版の評価も2,000件を超える世界的ベストセラーです。

既に投資を始めている人、これから投資を始めて資産を築きたい人が理解しておきたい知識・マインドセットが満載です!

本書では「どの銘柄を選べばいいのか」とか「こうすればFIRE出来る」といったテクニックは一切記載されておらず、本当に理解しておかなければならないのはサイコロジー(心理学)であると説いています。

私たちのお金に対する考え方がいかに非合理的で、さまざまなバイアスに基づいているか。そこから抜け出し、「経済的自立」を成し遂げるための教訓を教えてくれます。

お金で苦労する人生を送りたくなければ、ぜひ本書を手に取って何度も読み返してみることをおすすめします!

この記事では本書で解説されているお金について知っておきたい知識のうちの一部を紹介いたします。

著者プロフィール

モーガン・ハウセル(Morgan Housel)
ベンチャーキャピタル「コラボレーティブ・ファンド社」のパートナー。
投資アドバイスメディア「モトリーフール」、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の元コラムニスト。
米国ビジネス編集者・ライター協会Best in Business賞を2度受賞、ニューヨーク・タイムズ紙Sidney賞受賞。妻、2人の子どもとシアトルに在住。

この本がおすすめの人
  • 投資で資産を築きたい人
  • 不安のない老後を過ごしたい人
  • 一生お金に困らないマインドセットを知りたい人

【要約】サイコロジー・オブ・マネー

サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)

経済的な成功は、何を知っているかよりも、どう振る舞うかが重要な「ソフトスキル」 の問題なのだ。私はこのソフトスキルを「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」と呼んでいる。化学や物理学のようなものではなく、複雑で測定が難しい人間の心理や行動が大きく関わっているからだ。

引用元: サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

金融の世界では学位もなく、経歴も実務経験もなく、人脈もない人間が、最高レベルの学歴、専門知識、人脈を持つ人間のパフォーマンスを上回ることがあります。

本書のプロローグで以下のようなストーリーが紹介されています

「40歳以下の成功したビジネスパーソン40人」に名を連ねたこともある大富豪でビジネスエリートであるリチャード・フスコーン。彼は2008年の金融危機で破産し、2014年には豪邸も差し押さえられました。

同じ2014年、一人の男が92歳で亡くなります。百貨店の清掃員として17年間パートタイムで働いたロナルド・ジェームス・リードです。
この地味な清掃員が亡くなると、遺書により義理の子供たちに200万ドル以上の資産を与えられ、地元の病院と図書館に600万ドル以上の遺産を寄付されたニュースが世界を驚かせました。

破産した大富豪のビジネスエリートと、800万ドル(10億円)もの財産を築いた地味な清掃員。

この2人の間にあった違いとはなんでしょう?

清掃員だったロナルド・リードはどうやって大金を手に入れたのでしょうか?

彼は若い頃から節約してお金を貯め、それを優良株に投資していただけでした。

数十年を経て小さな投資額が複利効果で800万ドル以上に膨れ上がっていたのです。

投資をする女性

リチャード・フスコーンは現金に換えにくい非常に豪華な豪邸を保有していたことが金融危機で災いします。保険会社が試算した価値より75%も低い価格で落札され、多額の負債を抱えて破産しました。

高度な金融知識も経験も無いロナルド・リードは贅沢をしない生活を、知識も経験もあるビジネスエリートのリチャード・フスコーンは欲深い豪勢な生活をしていました。

お金の世界では時間をかけるとパートタイムの清掃員がビジネスエリートに負けない成果を出し得るのです。

「高度な知識を持って何をすべきか知っていることと、その人が実際に取る行動はまったくの別物」になってしまうからです。

有能な投資家がなぜ下げ相場の底で資産を手放すのかは、将来のリターンを考えたら理解出来ません。

このまま下げ相場が続いたら家族を路頭に迷わせてしまうかもしれないという不安に怯える投資家の「心理」と「行動」を学ぶ必要があるのです。

おかしな人は誰もいない

あなたの経験は、世界で起こった出来事の0.00000001%にしか相当しない。しかし、あなたのお金に関する考えの80%を構成している

「人はお金を扱うときにおかしなことをする。だが、おかしな人は誰もいない」

引用元: サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

私たちはそれぞれ違いますよね。世代も違うし、収入や価値観も違います。

他人とは違う知識を持ち、違う考え方をしています。誰もが自分の経験・環境をもとに世界の仕組みを理解しています。だからこそ、お金の考えかたもそれぞれになります。

大恐慌を実際に体験している人や、「投資はギャンブルだ」と言われて育った世代なら資産の大半を株で持っているなんて正気の沙汰でしょう。

お金の疑問を持つ男性

銀行の金利が0.001%の時代が続いていて、NISAやiDeCoといった制度が出来ている最近の世代ならば「貯金から投資へ」と考えますよね。

それぞれに自分の価値観で、それなりの合理性を持って行動しているはずです。

どちらが間違っているという事ではありませんよね。

インデックスファンドの歴史は50年に満たないですし、バブルが弾けて証券会社や銀行が潰れ、銀行の金利は地を這い、失われた30年はさらに続きそうです。

どんどん金融システムが変わり続ける現代では「正解」が存在しないので「貯蓄」「投資」の世界は誰もが初心者です。

初心者だからこそ、私たちはお金に対しておかしなことをします。たとえ他人から見たらおかしな事でも。

合理的にリターンを考えたら宝くじを買ったりギャンブルをしたりしませんよね?

でも実際は?

アメリカで宝くじを主に購入するのは貧困層で、年間平均412ドルを宝くじに費やしているそうです。これは高所得者が購入する金額の4倍です。

そして、アメリカ人の4割はいざという時の貯蓄が400ドル無いそうです。

冷静に考えたら貧困が加速するだけだから貯金すればと考えますが、当人は宝くじが唯一のチャンスだと考えていることでしょう。

「経済的な判断」が「人類にとって新しい問題だから」こそ「初心者」の私たちはうまく判断が出来ないのですね。

投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待て」

バフェットの成功を取り上げた約2000冊の書物のなかに、「この人物は4分の3世紀にわたって一貫して投資を続けてきた」というタイトルのものはない。だが、それこそがバフェットの成功の秘密を解く鍵なのだ。

投資に関する最強かつ最重要のアドバイスが書かれた本のタイトルは、『 黙ってじっと待て』であるべきだ。この本の中身は、長期的な経済成長を示すチャートが1ページにまとめられているだけである。

引用元: サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット

私たちは指数関数的に増加する複利を直感的に理解出来ません。

何十年と時間がかかるからこそ、複利の可能性を捨てて他の方法に賭けてしまうことがあります。

ウォーレン・バフェットの資産のほとんどは60代半ば以降に増えたものです。

バフェットは10歳の頃から90歳を超える現在まで投資家であり続けています。

もし30歳から投資を開始して60歳で引退していたら、現在の資産額は現在よりも99.9%も少ないことになるのです。

バフェットの年間22%という驚異的な投資の技術は優れていますが、成功の最大の要因は「時間」です。

黙って待って時間を味方につければ、それが複利の力を引き出すのです。

投資に成功した女性

投資において「今日」何をするかはそれほど重要ではない

1900年から2019年まで、毎月1ドルづつ貯金したとします。そのお金はどのように投資するのが有効でしょうか?

  • 相場に関わらず、不況だろうが関係なく毎月1ドルづつ投資する「スー」さん。
  • 景気後退時に投資はしたくないと考える人もいるでしょう。景気が後退したら株式を売却して1ドルは現金で貯金する。景気後退が終わったら改めて株を購入する「ジム」さん
  • 景気後退に怖気づいて市場に復帰するのに時間がかかる人もいるでしょう。景気後退したら6か月後に株式を売却し、景気後退が終わったら6ヵ月後に投資を再開する「トム」さん。

この3人はどのくらい資産に違いが出るでしょうか?

コインを運ぶ男性

なんとなく、ジムさんが賢い投資家に見えませんか?

答えは

  • スーさんは43万5551ドル
  • ジムさんは25万7386ドル
  • トムさんは23万4476ドル

圧倒的にスーさんの資産が大きくなっています。

景気に左右されて市場から退場してしまうよりも、市場に残り続ける方が結果が良くなるのです。

まとめ

本書のごく一部を紹介させていただきました。

本書の最終章では著者は「低コストのインデックスファンドにドルコスト平均法で投資することが、ほとんどの人にとって長期的に成功する確率がもっとも高い投資方法だと考えている」と述べています。

インデックス投資は運用面でほとんど手間がないので、「本当にほったらかしでいいの?」とか「何かもっと良さそうに見えるモノ」に浮気したくなりがちではないですか?

また、たとえインデックス投資でも数十年単位でみれば暴落するときが必ず訪れる事になります。

決してインデックス投資は「何も考えずにほったらしに出来る」ものではありません。

実際に暴落したときの自分の「心理」は?

どのような「心理」であり続ける事が大切でしょうか?

株式市場に居続ける為にも、テクニックだけではなくメンタル面での知識を身につけましょう!

ぜひ本書を手に取ってみてくださいね!

最後に投資について注意事項です

株の中には一攫千金のギャンブルまがいのものも多いです。

しかし、インデックス投資は時間を10年20年とかけて少しずつ経済の発展に賭ける投資です。一攫千金には程遠い投資方法です。

しかし、それでも投資は元本を保証しません

必ず株価が暴落するときがきます。

リーマンショックしかり、コロナショックしかりです。

投資は何が起ころうが自己責任です。

だからこそ自分で勉強して、納得して、自分の責任において行動しましょう。

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今日が人生で一番若い日です!

インデックス投資のテクニックに関する本は大なり小なり同じような内容になりがちです。
本書はテクニックに関しては一切出てこない、本当に理解しておかなければならない事を教えてくれる貴重な一冊です。

出来ることから実践して行きましょう!

ABOUT ME
管理人ささみん
こんにちは、埼玉県南部在住の「ささみん」です! 2021年、美ヶ原高原で大勢の登山者さんを見かけて以来、登山が趣味になりました。 埼玉県や東京都の低山を登っています。 山に登ったり、オートバイに乗ったり、AIで絵を生成したり、投資をしたりして色々な力を身につけていきたいです。 「今日が人生で一番若い日!」がモットーです! 登山アプリのYAMAP(ヤマップ)にもマイページがあります。 そちらもよろしくお願いします。

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