こんにちは、ささみんです!
今回は富士山の眺望が大人気の箱根の山、金時山からお隣りの明神ヶ岳へ気持ちのいい稜線を越えて縦走するコースを紹介します!
標高差が登り・下りともに1000mを越えるコースなので体力が必要ですが、ハコネダケ(カヤ)に覆われた歩きやすい稜線からは金時山越しの富士山、硫黄のガスを噴き出す大涌谷、相模湾のパノラマなどが目を楽しませてくれる飽きの来ないコースです。
今回のコースはアップ1024m、ダウン1269m、休憩なしコースタイム6時間20分、距離11.6kmと登山を始めたばかりの方には厳しいコースです。
時間も体力も必要なコースだからこそ、注意点も含めて紹介いたします!
金時山から明神ヶ岳の様子はヤマノススメ13巻でも登場しますよ!
金時山とは
金時山(きんときやま・きんときさん)は、箱根山の北西部に位置する標高1,212mの山です。箱根外輪山では最高峰になります。日本三百名山のひとつに選定されています。
金太郎のモデルとなった平安時代の武士、坂田公時(さかたのきんとき)を祀った公時神社から山頂へ向かうコースは金時山の定番コースで、山頂から見える雄大な富士山が評判の箱根を代表する人気の山です。
公時神社入り口まで新宿バスターミナルから毎日バスが運行していますし、駐車場もあるので首都圏からアクセスしやすいのも嬉しいポイント。
公時神社から金時山山頂の往復(コースタイム2時間50分)、もしくは、公時神社 → 金時山山頂 → 乙女峠 → 公時神社と周回する定番コース(コースタイム3時間50分)はコースタイムも短いので登山初心者にもおすすめのコースです。
あえて難点を上げるとすれば、富士山が見えないとちょっと寂しいコースになります。
展望が金時山山頂と乙女峠くらいしか開けないので・・・
真夏は早朝以外は富士山が雲がかかってしまうので、富士山が見えやすい季節の登山をおすすめします。
真夏ならばなるべく早い時間から登り始めたいですね。
明神ヶ岳とは
明神ヶ岳(みょうじんがたけ)は神奈川県南足柄市と箱根町の境にある標高1,169mの山で、箱根外輪山の一峰です。
山頂は広くなだらかで、大涌谷、金時山越しの富士山、相模湾の眺望が美しいです。
昔、箱根外輪山を越える箱根越えは危険な道のりだったため、旅人の安全を祈るために山頂に明神を祀ったのが明神ヶ岳の由来だそうです。
この記事では公時神社から金時山山頂へ、さらに明神ヶ岳へ縦走するコースを紹介します。
金時山から明神ヶ岳へ縦走
公時神社へ(駐車場、トイレ、自動販売機あります)
電車、バスでの場合
公時神社へは、箱根湯本駅から箱根登山バス約26分「金時神社入口」バス停下車、徒歩約6分。または箱根登山バス約25分「仙石」バス停下車、徒歩約15分
※「金時神社入口」バス停よりも、「仙石」バス停の方が箱根湯本への便が多いので便利です
車での移動の場合
東名高速道路の御殿場ICから国道138号線を箱根方面へ向かい、乙女峠・乙女トンネルを過ぎた先の金時神社入口へ。金時ゴルフ練習所を目印にすると分かりやすいでしょう。
参道入口に金時公園の無料駐車場あり。また、隣接している金時ゴルフ練習所から国道を挟んで反対側にも有料駐車場あり(800円/日)。
新宿バスターミナルから高速バスの場合
朝6時35分発、御殿場駅・箱根芦ノ湖・桃源台行、特急1便が最初の便になります。
「金時神社入口」バス停8時39分着予定。
正直に言えば、公時神社を9時以降のスタートならば上記のコースタイムの短いルートでの登山がおすすめです。
今回紹介する縦走コースでは車で移動してもっと早いスタートをおすすめします。(公時神社へはバスで戻れます)
また、真夏は9時前後にはもう富士山は雲で見えないのが大半です。
公時神社でお参りして登山スタート!
まずは公時神社で無事な登山をお参りしてから登山を開始しましょう。
幼名が金太郎だったという坂田公時を祀っている公時神社の境内には大きなマサカリがありますよ。
公時神社からは笹に囲まれた登山道を登っていきます。案の定、熊注意の看板も出ています。
熊鈴の携帯をおすすめします。
登山道では金太郎がここで暮らしていたという伝説がある巨石「宿り石」が見どころです。
公時神社から1時間程度の登りで公時神社分岐にでます。
右手の下りは明神ヶ岳方面になるので、一旦左に曲がって金時山山頂を目指します。ここから金時山山頂はピストンになります。
公時神社分岐から山頂へは30分程度です。
時間は短いのですが、岩がちの道や長い階段があるので意外と体力が必要です。あせらずのんびり登りましょう。
金時山山頂では大涌谷、富士山の眺望が望めます
公時神社から山頂まで眺望が望めない林のなかを登ります。登頂と同時に展望が開けます。
金時山と言えば雄大な富士山の眺めが有名です。さ~て、評判の展望は?
登山当日は真夏で晴れだったのですが、既に富士山方面は白く曇りがちで富士山は見えませんでした。朝の6時台ならば富士山が見えたそうです・・・。
金時山山頂には茶屋が2軒あります。有料のトイレもあり。
金太郎茶屋さんでは「まさカリーうどん」が名物です。
金時娘の茶屋さんではシメジたっぷりの「金時うどん」がおすすめですよ。
今回のコース上ではこの茶屋から先は宮城野案内所バス停に下山するまで飲み物を購入出来るところがありません。手持ちに不安がある場合にはここで購入しておきましょう。
本番はこれからですよ!
公時神社分岐まで戻って明神ヶ岳方面、矢倉沢峠へ
公時神社分岐から矢倉沢峠では箱根方面に開ける稜線歩きを楽しめます。
矢倉沢峠では金時山登山口バス停方面(仙石バス停方面)に下山する登山道があります。
体力や時間に不安がある場合にはエスケープルートとして利用できます。
ここからは絶景の稜線歩きが始まりますが、脚力に不安がある方はトレッキングポールの利用も検討してみてくださいね。
矢倉沢峠から明神ヶ岳へ稜線歩き
矢倉沢峠から先が本格的な稜線歩きが始まります!
ぱっかりと割れた歩きやすい稜線は気持ちいい風がそよいでいます。
振り向けば先ほどまで山頂にいた金時山が見えてきます。
富士山も晴れていれば、金時山越しに富士山が見える絶景ですよ!
明神ヶ岳山頂から宮城野案内所前バス停に下山します
明神ヶ岳山頂は開けていてテーブルやベンチもあります。
のんびりパノラマを楽しみましょう!
当日は晴天だったのですが富士山方面は白く光ってしまって金時山越しの富士山は見えませんでした。
昨年の秋に明神ヶ岳に登ったときの写真がこちらです
山頂からの眺望を堪能したら名残惜しいですが先に進みましょう。
と、山頂のすぐ先で突然相模湾方面に開けます!絶景!!
お隣の明星ケ岳方面と宮城野の分岐に出ます。
明星ケ岳経由でも宮城野に出れますが、下山時刻が不安になってくるのでまっすぐ宮城野方面に向かいます。
明神ヶ岳登山口まで下りれば、国道沿いの宮城野案内所前バス停はすぐです。道路を渡ればトイレがあります。バス停の隣にはセブンイレブンもありますよ。
おつかれ山~!
まとめ
今回は公時神社から金時山へ、さらに明神ヶ岳へ縦走するコースを紹介しました。
実際のタイムは8時50分に金時神社入口バス停スタート、宮城野案内所前バス停着が16時ちょうどでした。日が短い時期だとヘッドライトを使うことになりかねない時間です。
可能ならば、もっと早めにスタートする事をおすすめします。
金時山は富士山の眺望でお馴染みですが、富士山だけを目的にしてしまうのはもったいないですよ!
ぜひ気持ちのいい稜線歩きが出来る金時山ー明神ヶ岳縦走コースも検討してみてくださいね!
参考になれば幸いです。
今日が人生で一番若い日です!
梅雨明けした2023年7月に登ってきましたが、暑くて大変でした。
夏の昼間に富士山が見えないのは予想通りでした。ちょっとは期待していたけど。
水分を多めに確保して行動してくださいね!
金時山の地図はこちら
YAMAPの記事はこちら
金時山から明神ヶ岳へ縦走してきました。富士山は見えないよ。 / ささみんさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ