こんにちは、ささみんです!👋😊

お盆の山で、気になる傾向が報告されています。長野県が発信している「島崎三歩の山岳通信」の最新号によると、疲労による遭難が相次いでいるとのこと。しかもその原因の多くに、共通するパターンがありました。1泊以上で山に入る方は、知っておいて損はありません。

1週間で12件。目立つのは「疲労」

山岳通信の第457号によると、直近1週間で長野県内では12件の山岳遭難が発生しました。北アルプス・槍ヶ岳の北鎌尾根では滑落による死亡事故も起きています。

その中で目立つのが疲労による事故です。白馬岳や常念岳の周辺で、稜線の縦走中や下山中に、疲労で行動できなくなるケースが頻発していると報告されています。

疲れは「2日目」に出るが、原因は初日にある

ここが今日いちばん伝えたいところです。報告されている事故には、はっきりした共通点がありました。

初日の行動中および行動後の水分補給が足りず、回復できないまま2日目を迎える。そこに暑さ・脱水・エネルギー切れが重なって、行動不能になる──というパターンです。

つまり、動けなくなるのは2日目でも、その原因は初日に仕込まれているわけです。これは怖い話だと思いました。初日に無事に小屋へ着いた時点で、私たちはつい「今日は大丈夫だった」と安心します。でも体の中では、返しきれていない借金が残っている。

山小屋に着いてからの数時間が、翌日を決める。この視点は持っていませんでした。

初日の夕方から夜にやっておきたいこと

  • 着いてからも水分をとる:歩き終えたら補給も終わり、ではありません。夕方から寝るまでの間に、意識して飲んでおく
  • 食欲がなくても食べる:高所や疲労で食欲は落ちます。それでも翌日のエネルギーは、前の晩に入れておくしかありません
  • 塩分も忘れずに:水だけでは足りません。汗で出ていったものを戻します
  • 早く寝る:小屋の消灯は早めです。スマホを見て夜更かしすると、回復の時間を削ることになります

食欲が落ちているときの対策は、行動食の記事にも書きました。酸っぱいものやゼリー飲料は、こういう場面でも効きます。

👉 【真夏の行動食】溶けない・傷まない・食べられるを選ぶコツ

ささみん

私はとにかくアミノバイタルシリーズに頼りまくっています💦

縦走は「荷物が重い」という負担がある

山岳通信では、縦走そのものについても触れられています。縦走は魅力的だが、荷物が重くなるぶん体への負担が増す、と。

日帰りと同じ感覚でコースタイムを見ていると、この差を見落とします。同じ距離でも、重い荷物を背負って2日目の疲れた脚で歩けば、かかる時間も消耗もまったく違う。

対策として案内されているのが、「信州 山のグレーディング」とコースタイム入りの地図を使って、自分の力量に合った計画を立てることです。グレーディングは、ルートごとに体力度と技術的難易度を整理したもので、長野県が公開しています。「行けそうな気がする」ではなく、数字で自分と照らし合わせられるのがいいところです。

🔗信州 山のグレーディング

ささみんのひとこと

先日、日帰りと山小屋泊を比べた記事で、「行動を2日に分けたほうが膝には優しい」と書きました。これは今も本当だと思っています。ただ今回の報告を読んで、条件がひとつ抜けていたと気づきました。

分けるだけではダメで、初日のうちに回復しておかないと、2日目の脚は前日以下になる。眠って回復した脚で下りられるのが小屋泊の利点だと書きましたが、その回復は勝手には起きないんですね。水を飲んで、食べて、眠って、はじめて成立する。

👉 【日帰りVS山小屋泊】膝痛持ちが小屋泊を選ぶ理由

小屋に着いたら、まず一杯。ビールではなく水のほうを、先に。

まとめ

  • 長野県内で1週間に12件の遭難。疲労による事故が目立つ
  • 白馬岳・常念岳周辺で、縦走中や下山中の疲労事故が頻発
  • 共通パターンは「初日の補給不足→回復できない→2日目に破綻」
  • 山小屋に着いてからの水分・食事・睡眠が翌日を決める
  • 縦走は荷物が重い。グレーディングで力量に合う計画を

夏山シーズンはまだ続きます。無事に帰ってくるところまでが登山です。今後も役立つ登山情報をお届けします!

ささみんの山行記録はこちら → YAMAP

ABOUT ME
管理人ささみん
こんにちは、ささみんです。 55歳・182cm・84kg・膝痛持ち。 体組成計に「肥満」と表示されていた春、立山登頂を目標に掲げました。 プロの登山家でも、アスリートでも全くありません。週末になると西武線に乗って奥武蔵の低山をよたよた歩いている、ただの埼玉のおじさんです。 「膝が痛くて山を諦めた」「体重が重いから登山は無理」と思っていた方へ。 私も同じでした。それでも山はやめられません。 同じ悩みを持つ方の、小さな背中を押せたら嬉しいです。 今日が、人生で一番若い日!