【夏の悪天候登山】曇り予報でも登れる山の条件とおすすめ5座|ロープウェイ+樹林帯という選び方
こんにちは、ささみんです!👋😊
8月、何座登れましたか。
私は1座です。しかも山頂は真っ白で、八ヶ岳の稜線は何も見えませんでした。
8月の登山には、二重苦があります。台風と夕立で天気が安定しないこと。そして低山は暑すぎて、登る気になれないこと。
「晴れた日に、標高の高い山へ」が理想です。でもその条件がそろう日と自分の休みが重なるのを待っていると、8月がまるごと消えます。去年の私がそうでした。
だから今年は考え方を変えました。曇りでも登れる山を、あらかじめ知っておく。
この記事では、その条件と具体的な山を書きます。

🎯 曇り予報の日に北横岳を選んだ理由
2026年8月16日、私は北八ヶ岳の北横岳(2,480m)に登りました。予報は曇り、昼過ぎからはこの時期はいつ雷雨になってもおかしくありません。
八ヶ岳の展望は、最初からあきらめていました。
それでも行ったのは、条件を満たしていたからです。標高2,237mから歩き出せて涼しい。行動時間が2時間半で昼くらいには終わる。そしてルートのほとんどが樹林帯で、風雨をしのげる。
結果、山頂は予想通り真っ白でした。でも白いモヤのかかったシラビソの森が、想像していたより綺麗だったんです。苔は水を含んで光っていて、晴れた日の乾いた苔とは別物でした。


この日の判断を言葉にしてみたら、そのまま「悪天候でも登れる山の条件」になりました。
✅ 悪天候でも登れる山の3条件
条件① 昼までに行動が終わること
夏山の天気の崩れ方には型があります。午前中は持って、午後から大気が不安定になり、雷雨。これが8月の関東甲信・中部山岳の基本パターンです。
つまり「一日中晴れ」を待つ必要はないんですよ。午前中だけ持てばいいと考えると、選べる日が一気に増えます。
そのために必要なのが、短い行動時間です。往復2〜3時間で完結する山なら、朝一に登り始めて昼過ぎには下山を終えられます。雷が鳴り出す前に、樹林帯より下にいられる。
行動時間の短さは、悪天候期には最善の判断になります。
条件② 森林限界を超えないこと
これが2つ目の鍵です。
北八ヶ岳の森林限界は、おおむね2,500m前後。北横岳の標高は2,480mなので、ルートのほとんどが森の中を通ります。シラビソとコメツガの濃い樹林が続くので、風が直接当たりません。多少降られても、木々がある程度は受け止めてくれます。
逆に、稜線がむき出しの山は同じ標高でも条件がまるで違います。風速が上がれば体温を奪われますし、逃げ場がない。
北横岳が雪山の入門として人気なのも、ロープウェイで標高を稼げることに加えて、この構造が大きいはずです。
ただし注意点があります。完全に守られている山は、まずありません。
北横岳でいえば、坪庭と山頂が例外です。坪庭は溶岩が作った台地で樹木がほとんどなく、開けています。山頂も同じで、冬に樹氷ができるということは、それだけ風が当たっているということです。
なので正確には「全区間が守られている」ではなく、「守られていない区間が短い」山を選ぶ、ということになります。地図で開けた区間がどこに、どれだけあるかを先に見ておくと判断しやすくなります。
条件③ 標高が高くて涼しいこと
8月の低山は、暑いというより危険です。標高1,000m以下の樹林帯は風が通らず、湿度も高い。展望もないまま汗だくで歩くことになります。
その点、標高2,000mを超える山は別世界です。歩き出しの時点で下界より10℃以上低いこともあります。
そして涼しい山の多くは、ロープウェイやゴンドラ、あるいは高所の峠までバスが入っています。つまり条件①(短い行動時間)と両立しやすい。
「涼しい」「短い」「森の中」——この3つが重なる山が、8月の答えです。
⛰️ 条件を満たすおすすめ5座
① 北横岳(2,480m)|北八ヶ岳ロープウェイ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 歩き出し標高 | 2,237m(坪庭駅) |
| 往復時間 | 約2時間30分 |
| 距離/累積標高差 | 約4.0km/約260m |
| アクセス | 茅野駅からアルピコ交通バス |
| ロープウェイ | 大人往復2,600円 |
私が実際に歩いた山です。坪庭から北横岳ヒュッテまでの登りだけが急で、あとは緩やか。山頂以外はほぼ樹林帯です。
雪山シーズンの入門としても定番で、夏と冬でまったく表情が変わります。苔とシラビソの森が主役なので、ガスの日にこそ来る価値がある山だと思っています。
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② 縞枯山・茶臼山(2,403m/2,384m)|北八ヶ岳ロープウェイ
北横岳と同じロープウェイから、反対側に登れる山です。
名前の由来になっている縞枯れ現象——シラビソが帯状に立ち枯れる不思議な景観が見られます。これはガスの日のほうが雰囲気が出るんですよ。白い霧の中に灰色の立ち枯れ帯が浮かぶ光景は、晴天では味わえません。
展望台部分だけが開けていて、それ以外は森の中。往復2〜3時間程度です。北横岳とセットで歩くこともできますが、悪天候の日は片方だけにしておくのが無難です。
③ 白駒池・高見石・丸山(2,330m)|麦草峠
雨の日でも成立する、数少ない山です。
白駒池の周囲は日本有数の苔の森。485種類ともいわれる苔が広がっていて、濡れている日のほうが圧倒的に美しい。晴れて乾いた日より、しっとりした日を狙って行く場所です。
高見石まで登れば往復2時間ほど、丸山まで回っても3時間程度。ほぼ全区間が樹林帯です。
アクセスはアルピコ交通の麦草峠線。2026年は7月18日から10月25日まで毎日運行で、便数も増えています。茅野駅西口5番乗り場発なので、乗り場を間違えないように。バスの本数は限られるので、時刻表は必ず事前確認を。
④ 入笠山(1,955m)|富士見パノラマリゾート ゴンドラ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 歩き出し標高 | 1,780m(ゴンドラ山頂駅) |
| 往復時間 | 約2〜3時間 |
| ゴンドラ | 大人往復2,600円 |
| アクセス | JR富士見駅から無料シャトルバス(本数限定・要確認) |
ゴンドラ約15分で標高1,780mまで上がれます。山頂駅から入笠湿原を抜けて、山頂までは片道1時間ほど。
入笠湿原周辺は樹林と木道で、風雨をしのげます。ただし山頂は360度開けているので、ここだけは吹きさらしです。北横岳と同じく「守られていない区間が短い」タイプ。
標高が5座の中では最も低いので、真夏の暑い日には他より暑さを感じます。そのぶんアクセスが楽で、天気が微妙な日に「とりあえず行ってみる」がやりやすい山です。
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⑤ 蓼科山(2,531m)|七合目登山口(条件付き)
七合目登山口(約1,900m)から往復3〜4時間。樹林帯の急登が延々と続くコースです。
樹林の中を歩く時間が長いので、その意味では条件を満たします。ただし山頂は巨大な岩がゴロゴロした平坦地で、まったく遮るものがありません。濡れた岩は滑りますし、風も直撃します。
なので「雨が本降りなら山頂直下で引き返す」と決めておけるなら候補になる、という位置づけです。曇り止まりの日向き。
❌ 涼しいけれど、悪天候には向かない山
正確を期すために、外した山も書いておきます。どれも夏に人気の名山ですが、条件②を満たしません。
木曽駒ヶ岳(2,956m) ロープウェイで千畳敷2,612mまで上がれて涼しく、行動時間も短い。条件①と③は満点です。でも千畳敷カールから上は完全に森林限界の外。稜線に出れば逃げ場がありません。晴れの日に取っておく山です。
谷川岳(1,977m) ロープウェイで天神平まで上がれますが、天神尾根は開けた尾根道。天候が変わりやすく、しかも濡れた岩が滑ることで知られています。天気が読めない日に選ぶ山ではありません。
那須岳(1,915m) ロープウェイがあり短時間で登れますが、山頂部は火山らしい砂礫と岩の世界。風の通り道で、強風の日は立っていられないこともあります。
判断基準はシンプルです。地図を開いて、樹林の記号が途切れる区間がどれくらい続くか。そこが長い山は、悪天候の日には選ばない。
🎒 曇り予報の日に持っていくもの
レインウェア 降られなくても防風着として使えます。樹林帯でも稜線に出れば体温を奪われます。使わない日でも必ずザックに。
薄手のフリース 標高2,000m台の山頂は真夏でも冷えます。ガスの中で20分も立ち止まっていると、じわじわ寒くなってきます。
速乾インナー 濡れた綿は体温を奪います。ガスの中を歩くと、雨が降っていなくても衣類は湿ります。
⚡ それでも中止すべきとき
条件を満たす山でも、行かないほうがいい日があります。
雷が予報されているとき。 ロープウェイもゴンドラも雷で運休します。上に取り残されるリスクを考えると、素直にやめたほうがいい。
朝の時点ですでに降っているとき。 午前中で終わる計画が成り立ちません。
風速が強いとき。 樹林帯でも倒木や落枝のリスクがあります。
出発前に、てんきとくらすの登山指数と、ロープウェイの運行状況を確認する。この2つだけは習慣にしておくと安心です。
❓ よくある質問
Q. 曇りの日に登って、楽しいですか? A. 期待するものを変えれば楽しいです。展望を目的にすると必ずがっかりします。苔、樹林、湿原、水の音。足元と近景に目的を置くと、むしろガスの日のほうが密度が濃くなります。
Q. 8月は低山を避けたほうがいいですか? A. 標高1,000m以下の樹林帯は、風が通らず湿度も高く、熱中症のリスクがあります。どうしても行くなら早朝限定で、沢沿いのコースを選ぶくらいの工夫が要ります。標高2,000m級に上がるほうが結果的に安全で快適です。
Q. 交通費が高くつきませんか? A. かかります。私の場合、埼玉から北八ヶ岳まで往復14,000円ほどでした。だからこそ「晴れの日だけ行く」にすると回数が減って、余計にもったいない。天気が微妙でも成立する山を持っておくと、この問題が緩みます。
Q. ロープウェイの山は初心者向けですか? A. アクセスは楽ですが、いきなり標高2,000m台に運ばれるので体が高さに慣れていません。息が上がりやすいので、最初の20分はわざとゆっくり歩いてください。それだけで後半がかなり変わります。
🏔️ まとめ
- 8月の登山は「天気が読めない」「低山は暑い」の二重苦
- 条件は3つ。昼までに終わる/森林限界を超えない/標高が高くて涼しい
- 具体的には北横岳、縞枯山・茶臼山、白駒池と高見石、入笠山、蓼科山(条件付き)
- 木曽駒ヶ岳・谷川岳・那須岳は涼しいが稜線が開けているので、晴れの日に取っておく
- 完全に守られた山はない。「守られていない区間が短い」山を選ぶ
晴れの日を待つのは、悪いことではありません。でも待っているだけだと、8月は本当に何も残らないんですよ。
曇りでも行ける山を3つくらい手札に持っておく。それだけで、登れる日がぐっと増えます。
今日が人生で一番若い日! 次の微妙な予報の日、どこへ行くか決めてありますか?😊
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