【紅葉の撮り方】あの赤が出ないのは、光の向きのせい
こんにちは、ささみんです!👋😊
紅葉を撮ると、なぜか実物より地味になる。目の前ではあんなに燃えるような赤だったのに、写真だと茶色っぽい。毎年これを繰り返してきました。調べてみたら、原因の多くは光の向きにあるようです。もうすぐ紅葉シーズンなので、先に整理しておきます。



コツ①:太陽を「背に」しない
写真の基本として「太陽を背にして撮る」と教わった方は多いと思います。私もそう思っていました。でも紅葉に関しては、これが裏目に出ます。
狙いたいのは逆光の透過光です。葉の裏側から光が当たると、光が葉を透けて、赤や黄色がぐっと鮮やかに見えます。透過光には余計な反射が混じらないので、純粋な色が出るのだそうです。順光で撮ると葉の表面で光が反射して、色がくすんで見えてしまう。あの「なんか地味」の正体はこれだったのか、と腑に落ちました。
実践は簡単で、木の下に入って、見上げて撮る。それだけです。空に向けて葉を透かす。試す価値があります。
コツ②:狙うなら朝と夕方
山の斜面全体の紅葉を撮りたいときは、側光(横からの光)や逆光が立体感を出してくれます。そして朝夕は太陽の位置が低いので、自然と横から光が当たる時間帯になります。
逆に真上から日が差す日中は、影が短くなって斜面がのっぺりします。夏山の写真の記事でも同じことを書きましたが、光の条件は季節が変わっても変わらないんですね。
コツ③:曇りの日をあきらめない
これがいちばん伝えたいところです。紅葉は、曇りの日でもきれいに撮れます。むしろ向いている場面すらあります。
曇天の柔らかい光は、強い日差しのようなきつい影を作りません。雨上がりで葉が濡れていれば、その水っぽさが色を深くしてくれる。「晴れないと紅葉は撮れない」というのは、思い込みだったわけです。
ただしコツがあって、曇り空を画面に入れないこと。白い空が入ると全体が暗いトーンに引っぱられます。構図を紅葉だけに絞ると、紅葉に露出が合って明るく写ります。上を向くのではなく、斜面や足元、一本の枝に寄る。そういう撮り方に切り替えます。
先日の北横岳がまさにそうでした。山頂は真っ白で稜線は何も見えませんでしたが、シラビソの森と、水を含んで光る苔は撮れた。遠景がダメな日は、近景に切り替える。これは紅葉でも同じだと思います。
コツ④:撮ったあと、少しだけ彩度を上げる
スマホなら、撮影後に編集アプリで彩度(鮮やかさ)を調整できます。記憶の中の色に近づける、という感覚で少しだけ。
ただし、やりすぎると一気に嘘くさくなります。目安は「あれ、ちょっと変えたかな」くらいで止めること。真っ赤に振り切った紅葉写真は、見ていて疲れるんですよね。
なお本格的に色を出したい方は、レンズに付けるPLフィルターという手もあります。葉の表面の反射を抑えて、本来の色を写すためのものです。ここから先はカメラの世界の話になります。
撮ることに夢中になる前に
安全の話も書いておきます。紅葉のいい場所を探して登山道から外れないこと。斜面は落ち葉で滑りやすく、下が見えません。そして秋は日没が早い。撮影に時間を使うぶん、下山の予定は早めに組んでおいてください。
ささみんのひとこと
写真がうまくなりたいというより、あの日見たものを、そのまま持って帰りたいだけなんだと思います。うまく撮れた1枚があると、その山行ごと記憶に残るんですよね。
今年はまず、木の下から見上げてみます。それだけで変わるなら、ずいぶん安上がりな上達です。
まとめ
- 順光より逆光。葉を透かす「透過光」が鮮やかな色を出す
- 木の下に入って見上げるだけで効果あり
- 斜面全体は朝夕の低い光で。日中は平坦になりがち
- 曇りでも撮れる。ただし白い空を構図に入れない
- 編集は「変えたかな」くらいで止める
- 登山道から外れない。秋は日没が早い
9月に紅葉が見頃を迎える山もまとめています。あわせてどうぞ。今後も役立つ登山情報をお届けします!
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