尾瀬の草紅葉、初心者はどこまで?鳩待峠から「帰りの登り」を残す歩き方
こんにちは、ささみんです。
尾瀬って、平らな木道を歩くんだよね?
湿原はね。でも鳩待峠へ戻る道は登りだよ
えっ、帰りに登るの?
だから、奥まで行きすぎない予定にしよう
秋の尾瀬の草紅葉、気になりますよね。でも、写真に写っている木道だけを見て「ずっと平らなら歩けそう」と考えると、帰りがちょっと大変です。
今回は、鳩待峠から入って、山ノ鼻とその近くを楽しむプラン。体力に自信がなければ、最初から竜宮や見晴まで行く予定にしなくてもいいんです。


草紅葉を見たいなら、奥まで行く前提にしなくていい
草紅葉は、湿原の草が黄色や赤茶色に色づく秋の景色です。木々の紅葉とは、少し時期がずれます。
尾瀬保護財団は、草紅葉と紅葉を楽しむ時期を9月下旬〜10月中旬と紹介しています。ただし、これは季節の目安。「2026年9月27日が見頃」と確認できたわけではありません。行く前に、その年の日付が入った現地情報を見てください。
体力が気になる方に、今回の候補にしたいのが山ノ鼻のすぐ近くにある研究見本園です。名前は少し堅いですが、展示施設ではなく、木道を歩いて自然の湿原を見られる場所。尾瀬ヶ原の西の端にあります。
広い尾瀬を一周しなくても、湿原を眺める時間は取れます。まずは「帰りも歩ける距離」で考えましょう。
鳩待峠から山ノ鼻は往復6.6km。帰りに約200m登ります
ここが、出発前に知っておきたいところです。
鳩待峠から山ノ鼻までは片道約3.3km、標高差は約200m。行きは下り、帰りは登りです。湿原に着く前後にも、それなりに歩きます。
| 区間 | 標準的な歩行時間の目安 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 鳩待峠→山ノ鼻 | 約1時間 | 石の階段や木の階段もある下り |
| 研究見本園 | 小回り約20分/大回り30〜40分 | 当日歩ける区間を現地で確認 |
| 山ノ鼻→鳩待峠 | 約1時間30分 | 疲れが出てからの登り返し |
往復だけで約6.6km。見本園を歩けば、その分の距離が加わります。表の合計は約2時間50分〜3時間10分ですが、休憩・昼食・写真の時間は入っていません。初心者ならもっと時間がかかることもあります。
「短め」といっても、近所の公園を少し散歩する感覚ではないんですよね。普段の山歩きで、この距離と登り返しを無理なくこなせるか。そこは出発前に考えておきたいです。
上の時間は尾瀬保護財団のルート案内をもとにした目安で、到着を保証するものではありません。参考:鳩待峠〜山ノ鼻の距離・標高差・歩行時間
山ノ鼻に着いたら、一度休んでから決めよう
今回の基本プランは、鳩待峠→山ノ鼻→研究見本園の開放区間→山ノ鼻→鳩待峠。至仏山への登山は組み込みません。
山ノ鼻に着いたら、トイレや休憩を済ませて、ビジターセンターで道の状況を確認します。研究見本園は、クマの出没などで一部が閉鎖されることがあります。古い地図に道が載っていても、現地の規制を優先してください。
そこで、膝や足がもうつらい、予定より時間がかかった、天気が悪くなってきた。そんなときは、散策を増やさず、休んでから戻るほうへ。ここで「せっかくだから、もう少し」は足さないでおきましょう。
余裕がある日でも、最初から小回りを候補にしておけば、景色を見ながらゆっくり歩けます。見本園が閉鎖中なら、代わりに遠くへ行こうとせず、ビジターセンターで開放状況を確認して予定を短くします。
帰りの時間は、山ノ鼻から鳩待峠への登りに、自分に必要な休憩時間と余裕を足して考えます。バスの最終便に滑り込む予定ではなく、早い便で戻れる計画に。
時刻の決め方に迷ったら、秋山の「引き返す時刻」の決め方もどうぞ。尾瀬では「帰りは下りだから速いはず」が使えない、という点を忘れずに。
車は鳩待峠まで入れません。乗り換え時間も忘れずに
2026年も、マイカーやオートバイでは鳩待峠口まで行けません。車の場合は戸倉地区の尾瀬第一駐車場などを利用し、乗合バス・タクシーに乗り換えます。
片品村の案内では、2026年の乗合バス・タクシーの運行期間は4月18日〜11月3日。戸倉〜鳩待峠口は大人片道1,300円です。往復の交通費は2,600円、駐車料金などは別にかかります。
乗り換えや待ち時間まで含めて予定を立ててください。公共交通で向かう方は、鳩待峠から戸倉へ戻る便だけでなく、その先の帰宅便との接続も確認しておきましょう。
出発前に確認するところは、この3つです。
- 片品村・2026年鳩待峠口の交通規制:駐車場、料金、交通規制
- 関越交通・尾瀬戸倉〜鳩待峠乗合バス:利用日の時刻表と運行情報
- 尾瀬保護財団:現地の自然情報、通行規制、クマ情報
木道だからと油断せず、雨具と防寒着を
秋の尾瀬では、濡れた木道や階段にも気をつけたいです。歩幅を小さくして、足元を見ながら。写真を撮りたいときは、周りの人の邪魔にならない場所で足を止めます。湿原へ降りて撮影するのはやめましょう。
尾瀬保護財団によると、10月上旬には朝の気温が氷点下になることもあります。街の気温だけで服を決めず、雨具、防寒着、手袋、ヘッドランプなどを準備して、予報と現地の案内を確認してください。凍結などで自分の装備や経験では歩けそうにない日は、無理をしないことです。
参考:尾瀬保護財団「安全登山のススメ」・尾瀬の見どころ・秋の注意
草紅葉を見て戻る。それだけの尾瀬もいいと思います
尾瀬まで来たら、あそこも、こっちも。行きたいところは増えますが、帰りの登りはなくなりません。
今回は研究見本園の近くで景色を見て、お昼を食べて、早めに戻る。そんな予定から考えてみませんか。もちろん、その日の道の状況と、自分の足の調子がいちばんです。
私は2024年10月に尾瀬小屋へ1泊し、翌日に至仏山を歩きました。そのときの記録は、尾瀬の草紅葉と至仏山・1泊2日レポートにまとめています。こちらは今回の短めプランとは別の行程なので、景色の参考として見てもらえれば。
※この記事は2026年9月21日に確認した情報をもとに、9月27日分として作成しています。27日当日の色づき・天気・通行状況を伝える現地速報ではありません。















