こんにちは、ささみんです!👋😊

暑さがゆるんで、そろそろ秋の山が楽しみになってきました。ただ、出かける前に知っておいてほしい数字があります。クマによる人身被害は、9月から11月に集中しているのです。しかも去年は過去最多でした。今日はその話をします。

被害の約7割が、これからの3か月に起きている

環境省の速報値によると、2025年度のクマによる人身被害は全国で238人、うち死亡が13人。これまで最多だった2023年度の219人・死亡6人を上回り、過去最多となりました。

注目したいのは月別の内訳です。

  • 10月:89人(突出して多い)
  • 9月〜11月の3か月:計161人
  • 12月以降は大きく減少し、1月はゼロ

年間238人のうち161人、約7割がこれからの3か月に集中しているということになります。しかも出没件数そのものが、2025年度は全国で5万776件と、前年度の2万513件から2.5倍に急増しました。

なぜ秋に増えるのか

理由ははっきりしています。冬眠の準備です。

クマは冬眠中、何も食べずに体力を消耗します。そのため秋のあいだに大量のカロリーを蓄えなければならない。この時期は過食期と呼ばれ、ふだんの何倍もの量を食べるとされています。

食べる量が増えれば、探し回る範囲も広がります。山の実りが少ない年には、人里や登山道の近くまで下りてくる。秋にクマと人の距離が縮まるのは、そういう仕組みです。「クマが凶暴になる季節」ではなく、「クマが必死に食べ物を探す季節」と考えるほうが実態に近いと思います。

「東北の話」で終わらせない

被害の分布を見ると、秋田67人、岩手40人、福島24人と東北に集中していて、東北6県で計158人と全体の6割超を占めます。関東の読者としては、少しほっとする数字かもしれません。

でも、関東にもクマはいます。奥多摩、秩父、丹沢、日光。私たちが日帰りで通う山域は、そのままクマの生息域です。今年5月には奥多摩でクマによる事故を受けて登山道が広範囲に閉鎖され、解除されたのは8月1日でした。

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数が少ないというのは、自分が当たらないという意味ではありません

まず、会わないための備え

  • 音を出しながら歩く:熊鈴は、こちらの存在を早めに知らせて遭遇を減らす道具です。ただし沢の音や風の強い日には届きません。音だけに頼らないこと
  • 朝夕と見通しの悪い場所で警戒する:藪、沢沿い、カーブの先。姿が見えない場所ほど注意を
  • 出没情報を事前に確認する:自治体やビジターセンターが目撃情報を公開しています。出発前に一度目を通す
  • 食べ物とゴミを放置しない:テント泊では特に重要です。においは残ります
  • 単独より複数のほうが安全とされる:ソロ派には耳の痛い話ですが、事実として書いておきます

それでも遭ってしまったら

環境省の資料などで案内されている行動を整理します。

  • 背を向けて走らない:クマには逃げるものを追う習性があるとされ、走ることで攻撃性を高めてしまう可能性があります
  • 落ち着いて、ゆっくり後退する:クマを見ながら、静かにその場を離れる。穏やかに声をかけながら下がるという方法も案内されています
  • 大声を出さない:刺激することになります
  • 荷物を置いていかない:食べ物への執着を覚えさせないためです

クマ撃退スプレーは、至近距離で襲われたときの最後の手段です。ただし過信は禁物とされています。風向きを誤れば自分にかかりますし、使うタイミングも難しい。持っているから安全、ではありません。

そして正直なところ、至近距離で出会ってしまった場合、確実に助かる方法はないとも言われています。だからこそ、遭わない努力のほうが何倍も大事なのだと思います。

ささみんのひとこと

私はソロで歩くので、この話題はいつも少し重く感じます。複数のほうが安全だと知っていて、それでもひとりで行く。そこは自分で選んでいることなので、そのぶん備えるしかありません。

鈴を鳴らす。出没情報を見てから出かける。見通しの悪いところでは声を出す。当たり前のことばかりですが、この当たり前をやっている人と、やっていない人がいる。それだけの差だと思っています。

秋の山は本当にいい季節です。だからこそ、無事に帰ってきましょう。

まとめ

  • 2025年度のクマ人身被害は238人・死亡13人で過去最多
  • 10月が89人と突出。9〜11月で161人と、被害の約7割が秋に集中
  • 出没件数は5万776件で前年度の2.5倍
  • 理由は冬眠前の過食期。行動範囲が広がるため人と近づく
  • 被害は東北に6割超が集中。でも関東の山域もクマの生息域
  • 熊鈴は有効だが万能ではない。沢音や風では届かない
  • 遭遇したら走らない・背を向けない・ゆっくり後退する

スズメバチも秋が危険な時期です。あわせてご確認ください。今後も役立つ登山情報をお届けします!

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ささみんの山行記録はこちら → YAMAP

ABOUT ME
管理人ささみん
こんにちは、ささみんです。 50代・182cm・膝痛持ちのソロ登山者。埼玉県ふじみ野市在住です。 体組成計に「肥満」と表示されていた春、立山登頂を目標に掲げました。そして2026年7月、憧れだった立山・雄山(3,003m)の山頂に立ちました。その翌週には、これも長年の憧れだった涸沢へ。上高地から往復30kmを歩いてきました。 どちらも、膝の痛みなく歩き切れた。それがいちばん嬉しかったんです。 プロの登山家でもアスリートでもありません。週末になると西武線に乗って奥武蔵の低山をよたよた歩いている、ただの埼玉のおじさんです。武器は、膝への衝撃を減らすために編み出した「忍者歩き」だけ。 「膝が痛くて山を諦めた」「体重が重いから登山は無理」と思っていた方へ。私も同じでした。それでも山はやめられません。 同じ悩みを持つ方の、小さな背中を押せたら嬉しいです。 今日が、人生で一番若い日!