こんにちは、ささみんです!
今回は憧れの北アルプス入門の山として人気の燕岳(つばくろだけ)を紹介します!
首都圏からの日帰り登山は距離・時間的に厳しいですが、登山者に抜群の人気を誇る燕山荘(えんざんそう)を利用しての登山なら登山初心者がステップアップするのにピッタリのコースですよ!
合戦尾根ルート上の合戦小屋でのスイカに、燕山荘でおなじみの「燕Tシャツ」に、ケーキセット。
燕山荘に泊まれば壮大な夕暮れに満点の星空、朝日に染まる槍ヶ岳を観賞など存分に北アルプスを堪能出来るんです!
お楽しみが盛りだくさんの燕岳に挑戦しましょう!
燕岳とは
燕岳(つばくろだけ)は、北アルプスにある標高2,763mの山です。
中房温泉(なかぶさおんせん)が登山口であり、大天井岳(おてんしょうだけ)を経て槍ヶ岳へ向かう表銀座コースの始点でもあります。
花崗岩でできた白い奇石奇岩とハイマツの緑の対比が美しい、写真映えする山ですよ。
季節によっては高山植物の女王と言われるコマクサの群生を楽しめます。また、周辺ではライチョウが生息していることでもおなじみです。
運が良ければライチョウが見られるかもしれませんね!
快適で収容人数600人以上を誇る人気の山小屋、燕山荘があることもあり北アルプスの入門コースとしておすすめの山です!
ただし、標高が高く登山口から急登が続くので、既に低山での登山経験が数回程度はある方におすすめします。装備もレインウェア、登山靴をしっかりと用意して下さいね!
・・・下山時に裸足で登られている方とすれ違いました。ワイルド過ぎでしょ。すごいな~。
中房温泉から合戦尾根ルートで燕岳往復(一泊二日)
中房温泉へのアクセス
マイカーでのアクセス
長野自動車道・安曇野I.C → 約1時間20分 → 中房温泉、燕岳登山口
中房温泉・燕岳登山口周辺には市営駐車場が第一から第三まであります。
ただ、利用者が多いので時期によっては混雑が予想されます。
他にも駐車場があるので、以下のリンクにてあらかじめ確認しておくことを強くおすすめします。燕山荘ーアクセス
電車でのアクセス
JR松本駅→穂高駅(JR大糸線 約30分)
穂高駅→中房温泉、燕岳登山口(定期バス 約50分or タクシー約40分)
高速バスでのアクセス
新宿→松本バスターミナル→JR松本駅
JR松本駅(大糸線)→穂高駅
穂高駅→中房温泉、燕岳登山口(定期バス 約50分 or タクシー 約40分)
中房温泉から合戦小屋へ(標準タイム:約190分)
駐車場から中房温泉・燕岳登山口まで約10分、登山口から合戦小屋まで180分が標準タイムとなります。燕岳登山口と合戦小屋にトイレがあります。
標高1450mの燕岳登山口からすぐに急登が始まります。
合戦尾根は「北アルプス3大急登」の一つとして知られていますが、第1ベンチから第3ベンチ、富士見ベンチと数十分間隔で休憩ポイントがあるので、しっかり休みながら登りましょう。
3大急登といっても登山道は整備されているので、初心者の方でもあまり不安になり過ぎないで下さいね!
脚力に不安がある方はトレッキングポールの利用も検討してみてください。
富士見ベンチでは天気が良ければ富士山が見えるかも?
ここでの富士見とは、別名「信濃富士」こと有明山の事だそうです。ただ、合戦小屋の上のベンチからは遠くに小さく富士山が見えました。富士見ベンチでも同じ方向に開けています
合戦小屋の標高は2350m。
燕岳登山口から一気に標高を上げているので、焦らず水分を取りながら登るようにして高山病に備えるようにしましょう。標準タイムはあくまでも参考です。高度順応優先!
私は登山口から200分かけて合戦小屋まで登りました。山小屋に予約してあるとスケジュールに余裕があるので安心ですね。弾丸登山は高山病が怖いです。
合戦小屋から燕山荘へ(標準タイム:約70分)
合戦小屋では名物の冷たくて甘いスイカをいただきましょう!
スイカだけでなく、うどんなどの軽食もいただけます。
うどんは水分・塩分・炭水化物が補給出来るので高山病対策にもおすすめですよ!
高度順応の為にも合戦小屋にてゆっくり休みましょう。
熊さんがスイカを持っているお土産の手ぬぐいも可愛くておすすめです!
合戦小屋から20分程度で合戦沢の頭という視界が開けたベンチ場に出ます。
天気が良ければここから燕山荘や燕岳山頂が見えるようになりますよ!
合戦沢の頭周辺が森林限界だそうで、この辺りから先は視界を遮るものが少なくなってくるので雄大な景色が広がります。
下山時にはここから小さく富士山が見えました!
燕山荘から燕岳山頂往復(片道1km、約30分)
燕山荘から燕岳山頂までは高低差の少ない片道30分程度のルートなので、初日に天気が悪くても次の日の朝に気軽にもう一度チャレンジ出来るラクチンコースです。
当日の初日は山頂手前から雨になってしまい、山頂からの視界はゼロ。
二日目の朝に再チャレンジしたときの写真になっています。
燕山荘に一旦チェックインして、荷物を軽くしてから燕岳山頂を目指しましょう。
槍ヶ岳をはじめとした北アルプスの山並みを眺めながらのなだらかな稜線歩きです!
ルート上の名物はまるでイルカが海から飛び出しているように見えるイルカ石。写真スポットですよ!
燕岳は緑のハイマツと白い花崗岩の奇石や砂地のコントラストが美しく、「アルプスの女王」とも称されているんですって!
山頂からは360度の展望が広がります!
燕山荘方面の稜線の眺めが美しいですね。
燕山荘宿泊
山小屋といえばプライバシーの無い雑魚寝の印象ですが、燕山荘ではそれぞれの区画がロールスクリーンとカーテンで区切られていてプライバシーが保たれていました。布団も一人一組で安心です。
建物もトイレも清潔で快適!飲料水も確保出来ます。
山小屋にネガティブな印象を持っている方にもおすすめ出来る施設ですよ!
山小屋デビューに最適です。
お風呂は無いので、汗拭きシートを携行しておきましょう。
燕Tシャツを購入しよう!
燕山荘といえば「燕Tシャツ」がおなじみですよね!
以前からいろいろな山で背中に大きく「燕」と書いてあるTシャツを着ている登山者を見かけていて羨ましかったんです。
燕岳に来た最大の理由は「燕Tシャツ」が欲しかったんです!
エンジと紺の2枚購入しました!
燕山荘名物、ケーキセットをいただきます!
燕Tシャツに着替えをして、カフェで燕山荘名物のケーキセットをいただきましょう。(カフェがあるんです!)
ケーキとコーヒーor紅茶のセットで1,000円になります。
2,000mを越える山小屋でスイーツがいただけるなんて、なんて贅沢なんでしょう!
燕山荘の夕食を堪能
夕食ではオーナー様によるスライドを利用した燕岳の紹介がありました。ホルン演奏も!
燕山荘の夕暮れ
午後は雷雨になっていたのですが、夕方には雨は上がって虹も出ていました。
山小屋に泊まったおかげで雷雨を避けることが出来、のんびりと美しい夕焼けが堪能出来ました。
真夏でも夕方からは冷えてくるので薄手のフリースかダウンの携行をおすすめします。
星空観賞、夜明け、朝日に染まる槍ヶ岳も堪能
朝は早起きして満点の星空、日の出の美しさを堪能しましょう!
スマホに星座アプリをインストールしておくことをおすすめします。
8月の朝3時くらいから外の展望デッキに出ましたが、東からオリオン座が昇りはじめ、天頂部にはペガサス座の四辺形が、そして白鳥座が燕山荘に向かって沈んでいく様子が見えました。
燕山荘はHPから予約が出来ます。テント場も予約が必要なので、あらかじめHPで予約してから利用しましょう。
下山:燕山荘から中房温泉へ
前日に燕岳山頂まで登っていても、早朝の山頂への稜線歩きは別の清々しさがありますよ。
時間に余裕があれば燕山荘に荷物をデポしてもう一度山頂までピストンしてくるのをおすすめします。
下山は登ってきた登山道をそのままトレースして中房温泉・燕岳登山口まで戻ります。
しゃくなげの湯
中房温泉・燕岳登山口から安曇野ICへの道沿いに日帰り温泉施設、しゃくなげの湯があります。汗を流して休んでから帰宅しましょう。
日の出前から起床していれば疲れも溜まっていると思います。一度昼寝をしてからの運転が安全だと思いますよ。
まとめ
今回は北アルプスの人気の山、燕岳を紹介しました。
日帰り登山は何度か経験しているけど、山小屋の利用はまだ不安があるという方に是非おすすめしたいコースです。
燕山荘は清潔で快適、お食事も美味しいです。女性の利用も多いのでソロの女性でも安心して利用出来る山小屋ですよ。
北アルプス入門の山としておなじみという事もあり、ルートも一本道で危険な個所もありません。
ぜひ燕岳に登ってみてくださいね。燕Tシャツ購入も忘れずに!
今回の記事が参考になれば幸いです。
今日が人生で一番若い日です!
2023年8月中旬に燕岳に初めて登ってきました。
以前から燕山荘に行ってみたかったのですが、距離があるので見送っていました。
たまたま週末の空き状況をHPで確認したら空きが出たので思い切って行ってみて大正解!
リピーターが多いというのも納得の山小屋でした。
燕岳の地図はこちら
YAMAPの記事はこちら
燕Tシャツが欲しかったんです! / ささみんさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ