こんにちは、ささみんです!👋😊

山を始めたい。でも体力も膝も少し不安な人へ。

「50代からの登山入門」、いよいよ第12回。今回が最終回です。

第1回では、まず30分歩いてみることから始めました。

登山靴や服装、ザック、持ち物を考えて、普段の生活にも少しずつ運動を取り入れる。

そして、山の選び方、登山計画、天気の判断、登り方、下り方まで考えてきました。

ずいぶんいろいろなことを学んできましたね。

でも、準備ばかりしていても、山の景色を見ることはできません。

さあ、いよいよ最初の山へ出かけましょう!

といっても、難しい山へ挑戦する必要はありません。

標高の高い山でなくてもいいし、山頂まで登ることだけが目的でなくてもいいんです。

私が山歩きに興味を持ったきっかけも、実は本格的な登山ではありませんでした。

オートバイで出かけた美ヶ原で、偶然出会った景色だったんです。

今回は、そんな私の山歩きの原点を振り返りながら、初めての登山を楽しむための一日を考えてみたいと思います。

帰宅したときに「また山へ行きたいな」と思えたら、それで大成功です。

ささみん(忍者ハイカー)

ついに最終回だ! 12回も勉強したんだから、最初の山は富士山かな?

忍者ネコ

なぜいきなり難易度を上げるニャ?

ささみん(忍者ハイカー)

だって、せっかく登山を始めるんだぞ?

忍者ネコ

近くの低山でも、素晴らしい景色は見られるニャ。

ささみん(忍者ハイカー)

山頂でお弁当を食べて、のんびりするだけでもいいのかな?

忍者ネコ

もちろんニャ! また行きたくなる一日が一番ニャ!

ささみん(忍者ハイカー)

よし、今日は山頂でゆっくりしよう。おにぎりも買ったしな(笑)。

私が山歩きに興味を持ったきっかけは、美ヶ原でのツーリング

私が山歩きを始めようと思ったきっかけは、オートバイで美ヶ原へツーリングに出かけたときのことです。

美ヶ原の高原を歩いていると、アウトドアらしい服装をした人たちが、遠くに見える建物へ向かって歩いていました。

その建物には、たくさんのアンテナが立っています。

「あのアンテナだらけの建物は、いったい何なんだろう?」

そんなことが気になって、私も歩いていく人たちについて行くことにしました。

別に登山をしようと思ったわけではありません。

ただ、あの建物が気になったんです(笑)。

しばらく歩いて到着してみると、そこには素敵なホテルがありました。

王ヶ頭ホテルです。

王ヶ頭ホテル

そして、ホテルの裏側へ回ってみると……。

目の前には、下界をはるかに見下ろす素晴らしい景色が広がっていました。

「えっ、こんな景色が見られるの?」

思いがけず出会った絶景に、すっかり感動してしまいました。

そのあと、ホテルのカフェでひと休み。

高原の景色を楽しみながら、ふと思ったんです。

「山歩きって、楽しそう!」

あのとき、アンテナだらけの建物が気にならなかったら。

歩いていく人たちについて行かなかったら。

もしかしたら、今のように登山を楽しんでいなかったかもしれません。

何がきっかけになるか、分からないものですね。

最初から「登山を始めるぞ!」と気合いを入れなくてもいい。

「あそこまで歩いたら、どんな景色が見えるんだろう?」

そんな好奇心が、山歩きの始まりになってもいいと思います。

美ヶ原は素晴らしい。でも一年中、初心者向けとは限らない

美ヶ原は、私に山歩きの楽しさを教えてくれた特別な場所です。

標高約2,000mの高原には、開放的な景色が広がっています。

天候や登山道の状態がよい時期なら、景色を楽しみながら歩く最初の山歩きの候補にもなると思います。

ただし、ここで気をつけたいことがあります。

「初心者向けの山」は、一年中初心者向けとは限らない。

美ヶ原は標高が高いため、秋が深まると寒さが厳しくなり、雪や凍結が見られる季節になります。

冬は周辺の道路も通行止めになり、気軽なツーリングと山歩きを組み合わせられる季節ではありません。

同じ山でも、夏と冬では必要な装備も経験も変わります。

だから第7回の山選びでも書いたように、山の名前だけでなく、季節、登山道の状態、天気、アクセスを確認することが大切です。

美ヶ原へ行ってみたいなら、初めての山歩きでは雪や凍結のない、気象条件のよい時期を選んでほしいです。

そして、無理に山頂まで歩かなくても構いません。

美しい高原で、景色を眺めながら少し歩いてみる。

私の山歩きも、そこから始まりました。

天覧山で知った、山の標高と景色の素晴らしさは別だということ

美ヶ原で山歩きに興味を持ってから、私は少しずつ身近な山にも出かけるようになりました。

そんな中で印象に残っているのが、埼玉県飯能市の天覧山です。

標高は約195m。

ずいぶん低い山ですよね。

でも、展望台へ登ってみると、そこには想像していた以上の景色が広がっていました。

遠くの山々や、眼下に広がる街並み。

空気が澄んでいるときには、富士山や東京スカイツリーを見ることもできます。

私はその景色を眺めながら、思ったんです。

「景色の素晴らしさって、山の標高で決まるわけじゃないんだな」

高い山でなければ絶景は見られない。

そんなことはないんですね。

低い山でも、いつもの街を少し高いところから眺めるだけで、まったく違う景色に感じられます。

最初から標高の高い山を目指さなくても、十分に山の楽しさを感じられると思います。

多峯主山では、関東平野を眺めながらのんびりランチ

天覧山からさらに歩いていくと、多峯主山があります。

こちらも、身近な低山です。

でも、山頂へ着くと、関東平野が広がる素晴らしい景色を楽しめます。

そして、私が気に入っているのが、山頂でゆっくり過ごせること。

ベンチやテーブルもあって、そこでのんびりランチを楽しめます。

持ってきたお弁当を食べながら、景色を眺める。

急ぐ必要もありません。

「あの山は何だろう?」

「あっちには何が見えるんだろう?」

そんなことを考えながら、ぼんやり過ごす時間が楽しいんです。

私は普段、山頂に着いても時間に追われて、ゆっくりできないことがあります。

写真を撮って、お弁当を食べて、時計を確認して、すぐ下山。

でも、こんな低山なら、最初から山頂で過ごす時間を計画に組み込むこともできます。

登山の楽しみは、山頂に到着することだけではありません。

景色を眺めながらお昼ご飯を食べる。

そんな一日も、素敵な登山だと思います。

もちろん、天覧山から多峯主山への道にも坂道や段差があります。雨のあとは滑りやすい場所もあるため、低山だからと油断しないようにしたいです。

最初の山は「行ってみたい」と「無理なく歩けそう」で選ぼう

それでは、これから登山を始める人は、どんな山を選べばいいのでしょうか。

私は、第7回でも書いたように、まず「行ってみたい」と思える山を探してほしいです。

山頂から富士山が見える。

神社に参拝できる。

紅葉が楽しめる。

下山したら温泉に入れる。

山頂でお弁当を食べたい。

そんな理由で構いません。

でも、行きたい気持ちだけで決めるのは危険です。

次に、今の自分でも安全に歩けそうかを確認します。

  • 歩行距離や登り下りの標高差が大きすぎないか
  • 急な岩場や危険な場所はないか
  • 道順が分かりやすく、迷いにくいコースか
  • 途中で引き返したり、短いコースへ変更したりできるか
  • 登山口までのアクセスと帰りの交通手段に無理がないか
  • 季節や天候、登山道の状態は適切か

これらを確認したうえで、余裕のある山を選びます。

「行ってみたい」と「今の自分でも安全に楽しめそう」。

この両方がそろう山を、最初の目的地にしてほしいです。

出発前に確認したい5つの準備

ここからは、いよいよ最初の登山の実践編です。

これまで11回で紹介してきた内容を、出発前にもう一度確認しましょう。

① 登山コースと帰り道を確認する

登る道だけでなく、下りる道も調べます。

YAMAPなどで登山計画を作り、距離やコースタイム、登山口へのアクセスを確認します。

自分の歩くペースを考えて、休憩時間も含めた余裕のある計画にします。

また、途中で引き返す場所や、計画を短縮できる場所も調べておきたいです。

詳しくは、第8回の登山計画の記事で紹介しています。

② 天気と登山道の状態を確認する

天気予報が晴れだからといって、必ず安全とは限りません。

風が強くないか。

雨のあとで滑りやすくなっていないか。

登山道が通行止めになっていないか。

秋冬なら、凍結や残雪がないかも確認します。

最近の登山記録に加えて、登山道の管理者や自治体などの案内も確認しましょう。

そして、条件が悪ければ、予定を変更する勇気も必要です。

第9回では、そんな「進む・戻る」の判断について考えました。

③ 必要な装備をそろえる

登山靴、動きやすく汗冷えしにくい服装、ザック、雨具、防寒着、ヘッドランプ、地図、水、行動食、応急用品など。

山や季節に合わせて、必要なものを準備します。

最初から高価な登山用品を何でも買いそろえる必要はありません。

でも、安全のために必要な装備は削らないようにしたいです。

私は膝に不安があるので、膝サポーターやトレッキングポールも使っています。

どんな装備が必要か迷ったら、第2回から第5回の記事も参考にしてください。

④ 明るいうちに下山できる計画にする

私は歩くのが遅いので、登山の日はできるだけ始発で出かけます。

朝が得意なわけではありません。

速く歩けないなら、早く出発して時間に余裕を作る。

それだけです(笑)。

最初の登山でも、下山時刻から逆算した計画を作りたいです。

秋冬は日が短く、樹林帯や谷では日没前から薄暗くなることがあります。

山頂でお弁当を食べる時間も、写真を撮る時間も、最初から計画に含めます。

ただし、出発を早めても、体力に合わない長いコースが安全になるわけではありません。

最初から無理のないコースを選び、明るいうちに余裕を持って下山しましょう。

⑤ 登山計画を家族などに伝えておく

どの山へ行くのか。

どの道を歩くのか。

何時ごろ下山する予定なのか。

家族などに計画を共有し、必要な登山届も提出しましょう。

山ではスマートフォンがつながらない場所もあります。

だからこそ、出発前の準備が大切です。

そして無事に帰ったら、帰宅したことも忘れずに伝えたいですね。

登山当日は、最初から頑張りすぎない

いよいよ登山当日です。

楽しみで、前の日はなかなか眠れなかったかもしれません。

でも、寝不足や体調不良のまま無理に出かける必要はありません。

まずは自分の体調を確認します。

膝や脚に痛みはないか。

疲れが残っていないか。

天気や登山道の状態に変化はないか。

問題がなければ、いよいよ出発です。

登山口に着いたら、靴ひもやザックの状態を確認し、地図で現在地と最初の分岐を確かめます。

そして、歩き始めはゆっくり。

第10回で紹介した、小股のチョコチョコ歩きです。

急な登りでも、無理に大股で進まない。

息が上がりすぎたらペースを落とす。

疲れる前に休憩する。

私は今でも、登りでは何度も休みます。

周りの登山者に追い越されることも、しょっちゅうです。

でも、追いかける必要はありません。

速く登ることより、自分の脚で安全に歩き続けること。

それを意識してみてください。

苦しくなったら、遠い山頂より目の前の一歩

登りがつらくなると、遠くに見える山頂を眺めながら、

「あんなところまで、本当に歩いていけるのかな?」

と思うことがあります。

私も、今でもそんな気持ちになります。

でも、遠い山頂ばかり眺めていても、なかなか近づいてきません。

そんなときは、安全な場所で少し休みます。

呼吸を整えて、体調や残り時間を確認する。

天気も問題ない。脚もまだ歩けそう。下山する時間にも余裕がある。

それなら、もう少し歩いてみようかな。

目の前の、小さな一歩。

くだらなく見えるくらい小さな一歩です。

でも、その一歩を何度も積み重ねていると、いつの間にか思っていたより高いところまで来ていることがあります。

ふと振り返ると、さっきまで歩いていた道がずっと下に見える。

そして、目の前には思いもしなかった景色が広がっています。

「あれ? 自分にもここまで来られたんだ」

私は、そんな瞬間が好きです。

もちろん、体調が悪かったり、時間や天候に不安があったりするなら引き返します。

進むことだけが勇気ではありません。

安全に進めるなら一歩進む。戻るべきなら自分で戻る。

それが、これまでの登山入門で大切にしてきた考え方です。

山頂に着いたら、少しのんびりしてみよう

山頂へ着いたら、お疲れさまでした!

まずは景色を眺めてみてください。

遠くの山々や、眼下に広がる街並み。

吹き抜ける風。

普段の生活ではなかなか味わえない時間です。

そして、時間と天候に余裕があるなら、お弁当でも食べましょう。

私は普段、コンビニで小ぶりのお弁当とおにぎりを買っていくことが多いです。

特別な登山飯を用意しなくても構いません。

景色を眺めながら食べるだけで、十分に楽しい時間になります。

多峯主山のように、ベンチやテーブルが利用できる山なら、ゆっくりランチを楽しむのもいいですね。

もちろん、山頂の休憩設備は混み合うこともありますし、いつも利用できるとは限りません。

寒い季節は汗冷えにも気をつけて、必要なら防寒着を着ます。

そして、予定していた下山時刻を忘れないようにします。

山頂で過ごす時間を、最初から登山計画に入れておく。

そうすれば、景色を楽しむことと、安全に下山することの両方を大切にできます。

山頂に着けなくても、その日の登山は失敗ではない

最初の登山では、山頂まで行けないこともあるかもしれません。

予想より疲れた。

登山道が難しかった。

天気が変わってきた。

予定より時間がかかってしまった。

そんなときは、引き返す判断も必要です。

せっかくここまで来たのに、と思うかもしれません。

でも、途中で見た景色も、歩いた森も、そこで感じた風も、全部その日の登山の思い出です。

山頂へ行けなかったからといって、無駄な一日になるわけではありません。

むしろ、自分の状態を見て引き返せたなら、それは大切な経験です。

山頂へ到着することより、安全に帰ってくること。

私は、それを忘れたくありません。

下山では、無理せず「スルスル」と歩けるようになりたい

山頂での時間を楽しんだら、いよいよ下山です。

第11回では、私が目指している「忍者歩き」について紹介しました。

小さな歩幅で、足首や膝、股関節を柔らかく使う。

一歩ごとに強く踏ん張って止まるのではなく、身体の動きを滑らかにつなげていく。

私が目指しているのは、「スルスルと下る」歩き方です。

ただし、速く下るという意味ではありません。

いつでも止まれる速度を保ち、足場を確認しながら歩くことが大切です。

滑りやすい岩場や大きな段差では、滑らかさより安全を優先します。

私は今でも下山が苦手です。

膝に不安がありますし、疲れてくるとドスンと着地してしまうこともあります。

でも、気づいたときに歩き方を見直すようにしています。

膝に痛みが出たら無理をせず、自分の状態を確認する。

最後まで安全に歩くことが、登山の大切な目標です。

私が膝の痛みと向き合いながら考えている「忍者歩き」についてはこちら

帰宅するまでが、最初の登山です

登山口まで戻ってきたら、まずはひと安心ですね。

でも、そこで一日が終わるわけではありません。

バスや電車で帰る人もいれば、車やオートバイで帰る人もいるでしょう。

登山のあとは、思っている以上に疲れていることがあります。

私も下山後に温泉へ寄ったり、おいしいものを食べたりするのが楽しみです。

でも、疲労が強ければ無理に予定を増やさず、安全に帰宅することを優先します。

特に車やオートバイを運転する場合は、疲れや眠気にも注意が必要です。

そして家へ帰ったら、計画を共有していた家族などに、無事に帰ったことを伝えましょう。

50代の登山は、山頂ではなく無事に家へ帰るまでが登山です。

これは、これからも忘れたくない言葉です。

初めての登山が終わったら、3つだけ振り返ってみよう

無事に帰宅したら、少しだけその日の登山を振り返ってみましょう。

難しく考える必要はありません。

① 何が一番楽しかった?

山頂からの景色でしょうか。

森の中を歩いたことでしょうか。

山で食べたおにぎりでしょうか。

私のように、偶然見つけた建物へ歩いていった先で、思いがけない景色に出会うこともあるかもしれません。

楽しかったことを覚えておくと、次に行きたい山が見つかりやすくなります。

② 何が大変だった?

登りで息が上がった。

下山で膝が疲れた。

靴が少し当たった。

ザックから水を取り出しにくかった。

そんな小さな不便も、次の登山をラクにするヒントになります。

うまくできなかったことを責める必要はありません。

「次はこうしてみようかな」

と考えられれば、それで十分です。

③ 次は何をしてみたい?

もう少し長く歩いてみたい。

違う季節に同じ山へ行ってみたい。

今度は山頂でゆっくりランチを楽しみたい。

下山したら温泉に寄りたい。

そんな楽しみを、ひとつ見つけてみてください。

登山は、最初の一回で完成する趣味ではありません。

自分に合った楽しみ方を、少しずつ見つけていくものだと思います。

次の山は、前の山より高くなくてもいい

最初の登山が楽しかったら、次の山にも行ってみたくなると思います。

でも、いきなり難しい山に挑戦する必要はありません。

同じ山を違う季節に歩いてみる。

少しだけ距離の長いコースにしてみる。

景色のよい、別の低山へ行ってみる。

そんな小さなステップアップでいいと思います。

もちろん、季節が変われば登山道の条件も変わります。同じ山でも、天候や雪、凍結などによって難しくなることがあります。

だから、次の山でも準備と確認を忘れずに。

私は、美ヶ原で山歩きに興味を持ち、天覧山や多峯主山で低山の楽しさを知りました。

そして、少しずつほかの山にも出かけるようになりました。

でも、今でも登りは苦しいです。

膝も心配です。

ほかの登山者に抜かれることも、しょっちゅうあります。

それでも、山を続けています。

なぜなら、また見たい景色があるからです。

次の山は、前の山より高くなくてもいい。

また行きたいと思える場所が、ひとつずつ増えていけば、それでいいと思います。

今回の宿題|最初の山の計画を完成させよう

最終回の宿題は、これまでで一番実践的です。

行ってみたい山をひとつ選んで、最初の登山計画を完成させましょう。

  • 自分の体力に合った登山コースを選ぶ
  • 登山口までの行き方と帰りの交通手段を調べる
  • 歩行時間、休憩時間、下山時刻を決める
  • 天気、登山道の状態、通行規制を確認する
  • 必要な装備、水、行動食を準備する
  • 引き返す場合の判断基準と下山方法を考える
  • 登山計画を家族などに共有し、必要な登山届を提出する

そして最後に、もうひとつ。

「その山で、何を楽しみたい?」

これも考えてみてください。

絶景を見る。

神社へ参拝する。

山頂でお弁当を食べる。

下山したら温泉へ寄る。

何でも構いません。

安全に帰るための計画を作ったら、その一日を楽しむための計画も作りましょう。

そして条件がそろったら、最初の山へ出かけてみてください。

12回のシリーズを終えて|今さら、この年で、なんて言わない

ここまで「50代からの登山入門」を読んでいただき、ありがとうございました。

第1回では、まず30分歩いてみることから始めました。

登山靴を選んで、服装やザックを考えて、必要な装備をそろえる。

自分に合う山を探して、登山計画を作る。

天気を確認して、進むか戻るかを自分で判断する。

登りでは小さな一歩を積み重ね、下りでは身体の動きを上手にコントロールする。

そして、いよいよ最初の山へ。

もちろん、12回読んだからといって、すべてが身につくわけではありません。

山を実際に歩いてみて、初めて分かることがたくさんあります。

私も今でも失敗します。

登りでゼイゼイしますし、下山で膝が気になることもあります。

それでも、登山を始めてよかったと思っています。

美ヶ原で、遠くに見えるアンテナだらけの建物が気になって、何となく歩いてみたあの日。

たどり着いた王ヶ頭ホテルの裏側で、思いがけない絶景に出会いました。

あのときの、

「山歩きって、楽しそう!」

という気持ちが、今の私につながっているのだと思います。

そして山を歩くようになって、以前の自分には想像もできなかった景色を見ることができました。

登れないと思っていた山に、少しずつ近づけるようになりました。

できないことばかり気にしていた自分にも、

「自分も意外とやれるじゃないか」

と思える瞬間が増えました。

50代になってから、そんな経験ができるのは悪くありません。

若いころと同じようには動けないかもしれません。

体力にも、膝にも、不安はあります。

でも、それを理由に何も始められないわけではありません。

「今さら、この年で」なんて言いたくない。

だって、今日が一番若い日なんですから。

山を始めたいと思ったら、自分にできるところから始めてみる。

近所を30分歩いてみる。

登山靴を見に行ってみる。

行ってみたい山を地図で探してみる。

小さな一歩で構いません。

山頂までは遠くても、次の一歩はほんの数十センチ。

その小さな一歩の先に、今まで知らなかった景色が待っているかもしれません。

そして、初めての登山を終えて家へ帰ったとき、

「疲れたけど、楽しかった。また山へ行きたい!」

そう思ってもらえたら、私はとてもうれしいです。

最初の山で、お会いしましょう!🥷⛰️

「50代からの登山入門」全12回

山を始めたい。でも体力も膝も少し不安な人へ。

このシリーズでは、登山を始める準備から、安全に家へ帰るための考え方までを12回に分けて紹介してきました。

気になるテーマがあれば、ぜひ読み返してみてください。

  1. まず30分歩いてみる|山頂までは遠くても、最初の一歩はここから
  2. 最初の登山靴はどう選ぶ?|靴と靴下はセットで考えよう
  3. 汗冷えを防ぐ服装|カッコイイ上着より「肌側」にお金をかけよう
  4. 日帰りザックは何L?|ULより「身体がラク」を優先しよう
  5. 日帰り登山の持ち物|無事に帰るために「削らない装備」を決めよう
  6. 山のための特訓はいらない|普段の暮らしに小さな運動を足そう
  7. 最初の山はどう選ぶ?|初心者でも感動できる山へ行こう
  8. 初めての登山計画を作ろう|「想定内だ」と思える余裕を持とう
  9. 登山の天気はどう見る?|「進む・戻る」を自分で判断できるようになろう
  10. 登りをラクにする歩き方|小さな一歩で、下山まで脚を残そう
  11. 下山で膝を守る歩き方|「スルスル下る」忍者歩きを目指そう
  12. いよいよ最初の山へ|「また登りたい」と思える一日にしよう ← 今ここ

これで「50代からの登山入門」全12回は終了です。

でも、山の楽しみはここから始まります。

これからも、無理せず、楽しく、安全に山を歩いていきましょう。

山頂までは遠くても、次の一歩はほんの数十センチ。

今日も、よい山歩きを!🥷😊

ABOUT ME
管理人ささみん
こんにちは、ささみんです。 50代・182cm・膝痛持ちのソロ登山者。埼玉県ふじみ野市在住です。 体組成計に「肥満」と表示されていた春、立山登頂を目標に掲げました。そして2026年7月、憧れだった立山・雄山(3,003m)の山頂に立ちました。その翌週には、これも長年の憧れだった涸沢へ。上高地から往復30kmを歩いてきました。 どちらも、膝の痛みなく歩き切れた。それがいちばん嬉しかったんです。 プロの登山家でもアスリートでもありません。週末になると西武線に乗って奥武蔵の低山をよたよた歩いている、ただの埼玉のおじさんです。武器は、膝への衝撃を減らすために編み出した「忍者歩き」だけ。 「膝が痛くて山を諦めた」「体重が重いから登山は無理」と思っていた方へ。私も同じでした。それでも山はやめられません。 同じ悩みを持つ方の、小さな背中を押せたら嬉しいです。 今日が、人生で一番若い日!