【50代からの登山入門⑤】日帰り登山の持ち物|無事に帰るために「削らない装備」を決めよう
こんにちは、ささみんです!👋😊
山を始めたい。でも体力も膝も少し不安な人へ。
「50代からの登山入門」、第5回です。
第1回では、自分の体力を知るために30分歩きました。第2回では登山靴、第3回では汗冷え対策、第4回では身体に合うザックを選びました。
今回は、いよいよそのザックの中に何を入れるかを考えます。
ただし、「日帰り登山の持ち物20選」のような記事にはしたくありません。
50代になると、若い頃のように体力まかせで押し切るのが難しくなります。だからこそ私は、
「軽くするために何を削るか」より、「無事に帰るために何を削らないか」
を先に考えたいです。
レインウェア、ヘッドランプ、水、食料、救急用品……念のためこれも、それからこれも。
ザックがどんどん重くなってるニャ。
でも山は何があるか分からないだろ?全部持っていった方が安心じゃない?
重すぎて下山で体力を使い切ったら、それも困るニャ。
じゃあ、何を残して何を減らせばいいんだ?
「無事に家へ帰るために必要か」で考えるニャ。

- 50代は「たくさん持つ=安全」とは限らない
- 私が日帰り登山でも「削らない」装備
- ヘッドランプ|「使わない予定」でも削らない
- モバイルバッテリーは、スマホとセットの装備
- スマホは「なくさない」ことも大事
- 50代なら、トレッキングポールはかなり優先したい
- 行動食|50代は「お腹が空くまで我慢」をしない
- 水分|重い。でもここは削りすぎない
- 救急用品|真面目にそろえると、意外とかさばる
- 本格的なビバーク装備は持たなくても、最低限の保温は用意する
- 50代は「一般的な持ち物」だけでは足りない
- 手ぬぐいは、地味だけど毎回役に立つ
- 着替え|下山後まで身体を冷やさない
- 便利小物は、全部持たなくていい
- 最初のザックの中身を整理すると
- 「使わなかった=いらない」とは限らない
- 今回の宿題|「私が削らないもの」を決めてみよう
- 50代は「持つ勇気」と「減らす判断」の両方が必要
- 次回|生活に小さな運動を足してみよう
- 「50代からの登山入門」シリーズ
50代は「たくさん持つ=安全」とは限らない

登山を始めたばかりの頃は、不安なのでどうしても荷物が増えます。
雨が降るかもしれない。寒くなるかもしれない。お腹が空くかもしれない。ケガをするかもしれない。
考え始めれば、いくらでも「念のため」は増やせます。
もちろん、安全に必要なものまで削ってはいけません。
でも50代では、ザックが重くなること自体が身体への負担になります。登りで余計に体力を使い、肩や腰が疲れ、下山する頃には脚に余裕がなくなる。
そして最後に膝へくる。
だから私は、
必要なものは削らない。でも、不安だけで荷物を増やさない。
このバランスを大事にしています。
私が日帰り登山でも「削らない」装備

季節や山によって中身は変わりますが、私が日帰りでも優先しているのはこのあたりです。
- レインウェア
- ヘッドランプ
- スマートフォン+モバイルバッテリー
- 水分
- 行動食・少量の非常食
- 季節に合わせた防寒着
- 最低限の救急用品
- エマージェンシーポンチョ
- 軽量トレッキングポール
- 自分の身体に必要なもの
- 下山後の着替え・手ぬぐい
ポイントは、全部が「登山者なら絶対に同じものを持つ」という意味ではないことです。
自分が何に困りやすいのかを知って、自分用のザックを作っていく。
50代では、それがかなり大事だと思っています。
ヘッドランプ|「使わない予定」でも削らない

日帰りなのにヘッドランプが必要なの?と思うかもしれません。
予定どおりなら使いません。それでいいんです。
でも山では、思ったより歩くのが遅かったり、道を間違えたり、休憩が長くなったりすることがあります。秋になれば日没も早くなります。
そんなとき、スマホのライトだけで山道を歩くのは避けたいです。
使わずに帰ってこられたら、それが一番。
私は、ヘッドランプはそういう装備だと思っています。
モバイルバッテリーは、スマホとセットの装備

私は日帰りでもモバイルバッテリーを持っていきます。
今の登山では、スマホの役割がかなり大きいからです。
登山地図、現在地確認、連絡、天気、電車やバスの確認、写真。
これだけの役割を1台で担当しています。
だから私の中では、
スマホ+モバイルバッテリーでひとつの装備です。
山で予定外に行動時間が延びたとき、「スマホの電池があと5%しかない」は避けたいです。
大容量ならいいというわけではなく、日帰りなら重量とのバランスも見ます。
50代は自分の体力だけでなく、スマホの電池も最後まで残しておきたいです(笑)。
スマホは「なくさない」ことも大事

私はスマホを絶対になくしたくないので、ストラップを使っています。
登山中は写真を撮ったり、地図を確認したりするので、スマホを何度も出し入れします。
疲れてくると、手元もだんだん雑になります。
スマホを落としたり紛失したりすると、写真が撮れないだけではありません。
地図と連絡手段まで失う可能性があります。
だから私にとっては、「スマホを落とさない工夫」も登山装備のひとつです。


50代なら、トレッキングポールはかなり優先したい

トレッキングポールは、「あれば便利なもの」として扱われることもあります。
でも私は、50代から登山を始めるなら、かなり優先順位の高い装備だと思っています。
理由は、山頂へ登りやすくするためだけではありません。
下山まで脚を残したいからです。
登りでは腕も使えますし、下りではバランスを取る助けになります。疲れてきた後半には、ちょっとした支えがあるだけでもありがたいです。
若い頃なら「最後は気合いで下ればいい」と考えたかもしれません。
今は、そんな下山はしたくありません。
山頂までの体力ではなく、家まで帰るための体力を残す。
そのためにも、私は軽量なトレッキングポールを早いうちから使って慣れておくのがいいと思っています。
もちろん、岩場や鎖場など、ポールを収納した方が安全な場面もあります。最初から「ずっと使う道具」ではなく、必要な場面で使うものとして覚えていけば十分です。
行動食|50代は「お腹が空くまで我慢」をしない

私は行動食もかなり重要だと思っています。
若い頃なら、少しくらい空腹でも「まだいける」と体力まかせで押し切ったかもしれません。
でも50代では、私はそれをやりたくありません。
空腹を我慢して歩き続け、急に力が出なくなる。頭がぼんやりして、脚も動かなくなる。
その状態で下山するのは避けたいです。
ハンガーノックだけは、できるだけ避けたい。
だから私は、完全に疲れてからではなく、まだ余裕があるうちに補給します。
私はアミノバイタルのゼリーを2つ持っていきます
日帰り登山でも、私はアミノバイタルのゼリーを2つ持っていくことが多いです。
よく持っていくのは、アミノバイタルのSUPERSPORTS アップル味。
ゼリータイプなので、疲れていても口に入れやすいのが気に入っています。
「まだ大丈夫」と思っているくらいで1つ。
後半用にもう1つ。
そんな感覚で持っています。
もちろん、これだけで一日の栄養をまかなうわけではありません。昼食や、ほかの行動食と組み合わせます。
でも私にとっては、
「体力が切れる前に補給するための保険」
のような存在です。
水分|重い。でもここは削りすぎない

水は重いです。
500mlなら約500g。1Lなら約1kg。
軽量化したくなると、真っ先に減らしたくなります。
でも、必要な水分まで削るのは違います。
必要量は季節、気温、コース、体格、汗の量によって変わります。
私は汗をかきやすいので、少し余裕を見るようにしています。
軽量化より、最後まで歩くための水分を確保する。
ここは優先します。
救急用品|真面目にそろえると、意外とかさばる

救急用品も、全部そろえようとするとかなり増えます。
ガーゼ、包帯、テーピング、消毒用品、三角巾……。
日帰り登山なのに、小さな救急箱を背負っているようになってしまいます。
だから私は、日帰りなら自分で使える最低限のものをコンパクトにまとめています。
- 絆創膏
- 靴擦れ対策用品
- テーピング
- ガーゼ類
- 自分に必要なもの
「持っているけれど使い方が分からない」というものを大量に入れるより、自分が使えるものを中心にした方が現実的だと思っています。
本格的なビバーク装備は持たなくても、最低限の保温は用意する

日帰り低山で、毎回テントや寝袋のような本格的なビバーク装備を背負うのは、私には現実的ではありません。
でも、転倒や体調不良で予定どおり動けなくなる可能性はあります。
そんなときに怖いのが、身体が冷えてしまうことです。
そこで私は、非常時のためにエマージェンシーポンチョを持っています。
私はシート型より、ポンチョ型が好きです
非常用の保温用品というと、銀色のエマージェンシーシートを思い浮かべる人が多いと思います。
シート型も軽くて便利ですが、私はポンチョ型の方が使いやすいと感じています。
羽織る形なので手を使いやすく、身体を包んだ状態で動きやすいからです。
非常時に使うものなので、もちろん快適な防寒着の代わりではありません。
でも、
「もし動けなくなったら」への最低限の備えを、小さな重量で持っておく。
50代では、そういう装備も削りたくありません。
忍者なので黒ばかり。でも非常時は派手でいい(笑)
私は普段、黒いウェアや黒い装備を選ぶことがかなり多いです。
忍者ですし(笑)。
黒は街でも使いやすいですし、着回しもしやすい。逆に、いわゆる「登山用品らしい明るい色」は、私は少し苦手です。
ただ、ひとつ大きな問題があります。
山の中で黒ずくめだと、非常時に見つけてもらいやすい格好とは言えません。
そこで私が持っているエマージェンシーポンチョは、外側がオレンジ色の目立つタイプです。
普段は黒い忍者でも、いざというときくらいは派手でいい(笑)。
身体の保温を助けるだけでなく、自分の存在を目立たせるためにも使える。
私にとっては、非常時の「見つけてもらう装備」でもあります。
50代は「一般的な持ち物」だけでは足りない

ここが、このシリーズではかなり大事だと思っています。
同じ50代でも、身体の弱いところは人によって違います。
膝が気になる人。
腰が痛くなる人。
汗をたくさんかく人。
脚がつりやすい人。
だから、一般的な「登山必携品リスト」だけを完成させても十分とは限りません。
自分が山で何に困りやすいのかを知って、その弱点に合わせて準備する。
50代では、そこまで含めて装備選びだと思っています。
私は膝サポーターを毎回持っています
私の場合は、膝が痛くなることがあります。
そのため、膝用サポーターは毎回ザックに入れています。
サポーターについては、第11回の「下山で膝を守る」で詳しく書く予定です。
ここでは、
「自分の弱点に備える装備も忘れない」
ということだけ覚えておいてください。
私は脚がつることにも備えています
私は下山中に脚がつることがあるため、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)もサコッシュに入れています。
ただし、これは「登山者なら持つべき」という話ではありません。
芍薬甘草湯は医薬品です。副作用や、ほかの薬との兼ね合いもありますので、使用する場合は医師や薬剤師などに確認して、自分に合った使い方をしてください。
ここで伝えたいのは、薬のおすすめではありません。
「私は山で何に困ることが多いのか」を知っておくこと。
それが大事です。
手ぬぐいは、地味だけど毎回役に立つ

逆に、ものすごくシンプルなのに便利なのが手ぬぐいです。
汗を拭く。
首に巻く。
濡れても乾きやすい。
そして下山後に温泉へ寄れば、そのままタオルとして使えます。
普通のタオルより薄く、ザックの中でもかさばりません。
ひとつで何役もこなしてくれるものは、荷物を増やしたくない50代の登山と相性がいいと思っています。

この記事を作成していて見つけた手ぬぐいです。ポチリました!
着替え|下山後まで身体を冷やさない

第3回では、汗冷えについてかなり詳しく書きました。
どんなに速乾性のあるTシャツでも、汗をたくさんかけば完全には乾かないことがあります。
特にザックが当たる背中や腰まわりは、湿ったままになりやすいです。
だから私は、余裕があれば下山後に着替えるための上下1セットを持っていきます。
これは単なる「念のため」の荷物ではありません。
登山を終えたあとまで身体を冷やさず、気持ちよく家へ帰るための装備です。
温泉で汗を流して、乾いた服に着替える
そして私は、できれば下山後に温泉へ寄りたいです。
汗を流す。
乾いた下着とTシャツに着替える。
手ぬぐいで身体を拭く。
温かいものでも食べる。
そこまで行くと、
「今日も楽しかったな」
という気持ちで一日を終えられます。
汗で濡れた服のまま電車に乗って身体を冷やすより、私はこっちの方がずっと好きです。
山頂ではなく、無事に家へ帰るまでが登山。
下山後の着替えも、そのための準備です。
便利小物は、全部持たなくていい

登山の便利小物は、本当にたくさんあります。
サコッシュ。
ボトルホルダー。
スマホストラップ。
ポーチ。
探し始めると、いくらでも増えます。
でも全部を持つ必要はありません。
私が判断するときは、
- これがあると余計な動きを減らせるか
- 安全に帰りやすくなるか
- ひとつで何役も使えるか
を考えています。
例えば第4回で紹介した、ショルダーベルトへ取り付けるボトルホルダー。
身体が固い私には、ザックの後ろへ腕を伸ばさずに水を飲めるだけでもかなり便利です。
50代は、身体を無理に道具へ合わせるのではなく、道具に身体を助けてもらっていい。
私はそう考えています。
最初のザックの中身を整理すると

| 装備 | 私が考える役割 |
|---|---|
| レインウェア | 雨・風・冷えから身体を守る |
| ヘッドランプ | 予定より遅れたときの備え |
| スマホ+モバイルバッテリー | 地図・現在地確認・連絡手段を残す |
| 水分 | 最後まで動くために削らない |
| 行動食 | 体力切れになる前に補給する |
| 防寒着 | 休憩時や気温低下への備え |
| 救急用品 | 自分で対応できる小さなトラブルへの備え |
| エマージェンシーポンチョ | 非常時の保温・視認性を補う |
| トレッキングポール | バランスを助け、下山まで脚を残す |
| 自分専用の備え | サポーターなど自分の弱点へ対応する |
| 着替え・手ぬぐい | 下山後まで身体を冷やしすぎない |
「使わなかった=いらない」とは限らない

登山から帰ったら、ザックの中身を全部出してみるのがおすすめです。
ただし、今日使わなかったから次回はいらない、とは限りません。
ヘッドランプ。
レインウェア。
エマージェンシーポンチョ。
こういうものは、使わなくても持っている意味があります。
一方で、3回、4回と持っていっても必要性を感じないものも出てきます。
軽量化は、安全装備をいきなり削ることではありません。
山へ行くたびに、
「これは必要」
「これは私には必要ないかもしれない」
と少しずつ判断できるようになることだと思っています。
今回の宿題|「私が削らないもの」を決めてみよう

今回の宿題は、この記事に出てきたものを全部買うことではありません。
まず、第4回で選んだザックへ、自分が必要だと思うものを入れてみてください。
そしてひとつずつ、
「これは何のために持っていく?」
と考えてみます。
理由が言えるものは残す。
「なんとなく不安だから」だけなら、もう一度考える。
さらに、
「自分は山で何に困りそうだろう?」
も考えます。
膝。
汗冷え。
空腹。
脚がつる。
寒さ。
スマホの電池。
人によって違います。
一般的な持ち物リストを完成させるのではなく、自分が無事に帰るためのザックを作る。
それが今回の目標です。
50代は「持つ勇気」と「減らす判断」の両方が必要

50代からの登山では、ザックはなるべく軽くしたいです。
でも、安全に必要なものまで削る必要はありません。
その一方で、不安だから何でも詰め込んで、下山する頃に自分の体力を使い切るのも違います。
安全に必要なものは、ちゃんと持つ。
自分の身体に必要なものも持つ。
それ以外は、経験しながら少しずつ減らす。
私は、この順番でいいと思っています。
第1回からここまで、まだ山頂には立っていません。
でも、自分の体力を知りました。足を守る靴を選び、身体を冷やさない服装を覚え、身体に合うザックを選びました。
そして今回は、そのザックに「自分が無事に帰るために必要なもの」を入れました。
かなり山へ近づいてきました。
山頂ではなく、無事に家へ帰るまでが登山です。
次回|生活に小さな運動を足してみよう

道具は、かなりそろってきました。
ここからは、もう一度身体の準備へ戻ります。
第1回では平らな道を30分歩きました。
次は、普段の生活に小さな運動を足してみようです。
本格的な筋トレを始めるわけではありません。
50代になると、体力だけでなく身体の固さも気になります。
足首を少し回す。
椅子から何回か立ってみる。
近所の坂道をゆっくり歩く。
「立派なトレーニングを続ける」より、「これなら自分にも続けられる」を探す。
次回は、そんなところから始めます。
次回:
【50代からの登山入門⑥】山のための特訓はいらない|普段の暮らしに小さな運動を足そう
「50代からの登山入門」シリーズ

山を始めたい。でも体力も膝も少し不安な人へ。
このシリーズは、一般的な登山初心者講座ではありません。
体力が落ちてきた。
身体も昔より固くなった。
若い頃のような無茶は効かない。
それでも山を始めてみたい。
そんな50代が、少しずつ準備をして山へ近づいていくシリーズです。
目標は、すごい登山者になることではありません。
無事に家へ帰って、「また山へ行きたい」と思えること。
- まず30分歩いてみる
- 最初の登山靴を選ぶ
- 汗冷えを防ぐ服装を覚える
- 日帰りザックを選ぶ
- 無事に帰るための装備をそろえる ← 今ここ
- 生活に小さな運動を足す
- 最初の山を選ぶ
- 登山計画を作る
- 天気を見て行く・やめるを判断する
- 疲れにくい歩き方を覚える
- 下山で膝を守る
- いよいよ最初の山へ
ひとつできたら、次へ。
山頂までは遠くても、次の一歩はほんの数十センチ。
今回は、持ち物を増やすのではなく、「自分には何が必要なのか」を考える一歩を進みました。
少しずつ、長く続けられる登山を覚えていきましょう🥷⛰️















